服作りを始めた理由

それは服が好きだから、というか服の力に頼っているから。

服が好きというと、高いデザイナーズブランドを買って、ファッション雑誌をチェックしてというイメージだけど、そんな服は持っていないし、雑誌もトレンドチェックで見るくらい。
今まで買った高い服は、仕事ができそうに見える7万円のチェスターコート(それもどこのブランドか意識して買ってないので分からない)と、Theoryの10万円のスーツくらいだ。

服の力に頼っている、だから服が好きという方が正しい。

単純に好きな服を着ていると元気になれるし、自信もつく。「今日は気合い入れて頑張る!」という日はスーツをビシッと着て、ヒール履いて。そうすると少し強くなれる気がする。「あー明日は会社行きたくないなあ」と思う日も、新しい服着て行こうと思うと、ちょっとだけ憂鬱さが減る。

服作りを学ぼうと思ったのは、衝動的なものだった。30歳になった時に、このままこの人生が続いていくのかな、なにか新しいことに挑戦してみたい、あっ服作ってみたいな、と思った。単純に創作意欲があった、というだけの理由だった。30歳の年の4月に文化服装学院の夜間部に入学した。

当時は会社を辞めることはほとんど考えていなかった。同級生に「卒業したら会社辞めるの?」と聞かれ「そのつもりはないよ。今の仕事嫌いじゃないし充実しているし」と答えたのを覚えている。(この会話がなかったら、記憶は曖昧だったかもしれない)


会社を辞めて独立したのには2つの理由がある。

1、今の業務を続けてステップアップしていくことが難しくなった

2、好きなことを仕事にして、情熱を注いでみたくなった


1、今の業務を続けてステップアップしていくことが難しくなった
マーケティング会社で働いて、キャリアアップしていく中で、ああここから上は結構頑張らないと難しいな、というところにきていた。ただどうしても、そこから上に行こうと思えない自分がいた。
給料や待遇、働き方、どれにも満足していたので、「このままでもいいかー」とも思ったけど、このままどこにも行けない気がして怖くなった。何も変わらない未来が怖くなった。

2、好きなことを仕事にして、情熱を注いでみたくなった
「仕事は仕事」と思って働いてきた。仕事に楽しさをは求めていなくて。喜びとか充実感はあったけど、楽しいという気持ちは、新卒1年目くらいで終わっている気がする。
ただ一つのプロジェクトだけは、違った。「情熱ファクトリー」という新規事業コンテストに応募した時だ。手軽に自分のブランドの世界観を持ったマーケットプレイスを作れるサービスを提供したかった。モノ作りが好きだったから、モノ作りをしている人を応援したかった。(自分もしたいけどできないから、できる人を応援したかった。)今でいうBASEやSTORESのようなものだ。

これからどうしていこうと思った時に、あの時の情熱が蘇ってきた。6-7年前に感じていた、あんな想いで仕事してみたい。そしたら今よりもっと頑張れる。好きなことを仕事にしてみよう。学校に行って思った、服を作るのがとても好きだ。

こんなに長く書いて、果たして読む人はいるのだろうか。少なくとも未来の自分には感謝されるはず。

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