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リモートワークは2000年代から向上したのか?否。という衝撃

ふと、自分の過去、2000年代半ばの仕事のやり方(ここでいうのは業務手法ではなくツールの方)が頭をよぎりました。
で、衝撃を受けました。

今2021年の状況は、当時と比較して、何も飛躍的に変わっていない!
のです。
15年前と一緒orz

コロナ後は、
リモートワークが〜、とか、
work from homeが〜、とか、
盛んに言われた(んですよね、日本で?)この一年ちょっとになりますが、そんな物、15年前から当たり前でした。

具体的にいえば、
私は2000年代半ば、日本のある公的な研究所に技術研究員として所属し、システム構築やプログラミング、分析の方面から研究者をサポートし共同研究していました。
24時間、マシンは分析を続けますので、その結果の確認やプログラムの更新は、24時間いつでもどこからでも実施できます。チームのメンバー全員が、です。家からでも、出張先からでも。

また、国内の別地域にある研究所と共同研究していましたので、地理的な隔たりがあるのは当たり前。テレビ会議をした記憶はないのですが、常時、メールと電話であーだこーだと議論しながら、作業していました。
もちろん、面と向かって議論した方が早いので、1ヶ月か2ヶ月に一回程度は、会って話をしていたように思います。皆が参加する学会やシンポジウムなどの空き時間を利用したり、どちらかの拠点に数週間の強化合宿滞在しながら。

極め付きは、グローバルにメンバーが分散したときです。
例えば、ボスはアメリカ長期出張、私はフランスに学会出張、他のメンバーは日本。システムは日本国内。

この時は、時差を利用して、正に24時間体制で分析ができました。疲れましたけど。

例えばこんな感じ。
→フランスから寝る前にリモートでプログラミング修正かけ、実行して、就寝。
→起きたら、アメリカ滞在中のボスと日本の同僚から、コメントやプログラム修正が入っている。分析は次のサイクルに入っている。
→私は実行結果や彼らの意見を確認して、内容反映したり説明を返したりしてから、日中は学会へ。
→アメリカのボスが活動時間。
→日本の同僚が活動時間。
→学会後に、ボスと同僚から届いている意見を吟味。分析のブラッシュアップ。で、就寝。
→、、、無限ループ続く、、、

どうでしょう。
今のグローバルIT企業GAFAのやっていることが、5〜6人の研究者チームで実践できていました。

その後、私はいくつかの研究所を点々とし(研究職は期間雇用が大半)ました。どの研究所でも働き方は、上記と同様です。その後、日本企業に就職。
日本企業は、誰もが名を知っている大企業でしたので、IT設備は日本の中でも最上位クラスだったと思います。
でも、働き方は15年前の研究所所属時代に比べて、効率が良いか、と言われると、ちょっと首を傾げます。

何が原因なのか、日本企業で働かなくなって3年たった今の自分が気づいた事を列挙してみます。
タイムラグがありますし、考察もしていませんのでその点あしからず。

・人の質。少数精鋭が自分達のスピードで働ける環境にない。働く時間も、働くツールも、一律に平均に合わせる必要がある
・企業は雇用者全体の質を上げようとしすぎている。結果、システムも利用規則もガチガチで融通の効かないものに。少数の各分野のトップクラスの人員が伸び伸びと働くための環境阻害?
・何点の出来を目指すのか、基準が曖昧。
・やめる基準が曖昧。結果、やめられない業務やサービスが乱立。これは、一企業に限った話ではなく、体育会気質や日本的美徳や責任感が根底にある?
・コンプライアンスの壁。外向けにも内部的にもガチガチの規則だらけ。日本の法律なのか?世間の常識に縛られているのか?はわかりませんけれど。
・雑務が多すぎ。忙しすぎ。個々人がそれぞれの得意分野に注力できない。これも日本的な自己犠牲な美徳感覚?横並び感覚?

15年前と今(といっても自分の記憶にある三年前)の、リモートワーク業務の違いを思い出してみました。途中から愚痴も混じりましたけど。

日本でも、この一年で、リモートワークで仕事が捗るようになっていること願っています。
リモートで働ける人は、大手を振って働けるようになっている事を願ってやみません。

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