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ファイザー(米)/ビオンテック(独)のワクチン一回目を受けました

アイルランドでは、先週から40才台のワクチン接種が始まっています。
一回目を受けましたので、メモ代わりにあったことを書いてみます。

最初に書いておかねば、と思ったので書きますが、私達のような移民も同様のシステムで接種できる体制を整えてくださった、すべての関係者の方に感謝します。

なお、この記事は、ワクチン接種を推進するつもりで書いているわけではないこと、ご承知おきいただければ幸いです。
ワクチン接種は個人の意思で決めるものです。私の友人にも、受けると決めた人も、受けないと決めた人もそれぞれいます。各人で健康状態も取り巻く環境も異なります。それぞれの理由でどうするかを決めるための情報の一つとして、この記事が目に留まればと思っている次第です。

さて本題に。
全行程は、1時間10分でした。

上の写真は、もらったパンフレット類です。4種類。
左下の手書きのカードが一番大事で、接種日と名前が記されています。二回目の接種の時に、これを持参する必要があるそう。
右上のパンフレットには、薬剤の扱い方も記載されていました。どうやって注射器に取るのか、とか。恐らく、ワクチン自体についてくるパンフレットそのものと思いますが、接種を受ける一般人には情報過多。とはいえ、情報を開示することで、どんなものを接種するのか不安を感じている人の不安解消に役立つのかもしれませんから、あっても良いのかもしれませんね。

そもそもの申込自体はネットで。高齢者順に一才区切りでアクセス可能な日が開示されています。システム負荷を軽減させるためのルールでしょう。
登録したら、すぐ携帯に確認のSMSが届きます。
その後、私の場合は、登録した日から5日目に接種スケジュールを指定するSMSが届きました。指定日はそこから2日後の夕方で、種類はファイザー/ビオンテックと記載されていました。(私の周りはファイザー/ビオンテックが多いです。稀にジョンソン&ジョンソンという方も。どの種類がどの年代にOKなのか、国内の定義がコロコロ変わるので、理解が追い付いていませんが。。。)

接種場所は、アビバスタジアムという大競技場です。高齢や持病もちでないダブリン南東エリアの一般人は、この場所で受けるようです。実は、初めてこの競技場に入ったのですが、相当に大きく綺麗な場所でした。ダブリンらしくない、といったら怒られそうですが、近代的でスマートな建物です。ここでサッカー観戦したら盛り上がるでしょうね。出来る日が早く戻ってくることを切に願います。

さて、接種の話に戻しますね。
現地は混雑しているのだろうと覚悟を決めて行ったのですが、周辺の道路は歩いている人を見つける方が困難なほど閑散。
スタジアム前に電車の駅があるのですが、頻度の低い電車から降りてくる人もまばら。でも、5~6人が同じ方向に歩いていくので、ついていったら、スタジアムの入り口でした。

SMSには、指定時間の5分前までは来ないように、と注意書きがあったので、だらだら歩いて時間を調整して受付に並びます。
外の受付に並んでいるのは5人程度。(私の場合はすぐ外受付を通過しましたが、ここで列が長かったという知り合いもいました。)
ここでは、予約時間と名前を聞かれます。受付の人は、持っている紙で名前を確認してマーカーでなぞっています。このアナログ対応に気を取られたのか私は、焦って、一時間まちがった時間を言ってしまったのですが、「えっ?受け付けられないよ」という感じで問い直しされたので、ちゃんと時間管理はされていますね。

建物内に入り、本受付です。
こちらで顔写真付きの身分証明書を提示します(マスクをしているから顔は分からないのではないでしょうか)。アイルランドの運転免許証でOKでした。コンピュータを使って何かを照会か登録かしています。このやりとりをしながら、管理システムは大丈夫なのか、と、他人事ながら気になりました。

というのも、実はその前の週に、アイルランドの保健機構(厚生労働省みたいな部署?)が、サイバーアタックされ、今現在もかなり深刻な状況が続いているのです。ランサムウェア攻撃とのことで、アイルランド政府はニュージーランドの助けも借りつつ何とか対処しようとしていますが、どうなることか。。。医療機関はかなりの部分がストップしていますし、コロナ感染者数の日毎のカウントも正確に出来ていない状態が続いています。
そのため、ワクチン接種が遅延するかなと思っていましたが、それは問題ないようです。
私は以前、日本で通信メーカーやIT業界で働いていたのですが、当時はシステム系がダウンしたというニュースを見聞きすると、自分事ではないにもかかわらず関係者の心労を想像して胃が痛くなっていました。でも、今回は聞いてもあまり精神的苦痛を感じない。それは、自分の心がその業界から全く離れた所為なのかもしれません。そういう自分の心の動きを興味深く観察した事件でもあります。

本受付では、接種の意思を改めて確認され、同意するとパンフレットを渡され、長い廊下を回る2m間隔の列に並びます。要所にボランティアの方がいて、誘導やサニタイザーの指示をしてくれます。
長い列がゆっくり進むのに、約50分かかりました。貰ったパンフレットも読み終わり、退屈です。立って出来るストレッチをしつつ時間つぶしします。

ついにワクチン接種です。敷居で区切られた部屋に入ります。二名が対応してくれます(医者と看護師かと)。看護師の方が、症状やらの説明をしてくれます。ここでも接種同意の最終確認をされます。医者が何かの書き込みをしている間に、あっという間に接種完了。あまりにあっという間で、薬剤を注射器に入れている瞬間を見た記憶がないです。小部屋に入った時からすでに準備されていたのでしょうか。二回目は、もっと細かく観察してみようと思います。

接種後は、部屋から出て、広いホールで15分間椅子に座って安静にします。モニタで現在時刻は表示されていますが、誰もチェックも時間管理もしていません。15分経ったら、自分で大丈夫か判断して自由に帰ります。
自分が座った椅子は、ワイプしてね、というルールがあったことには、内心、苦笑しましたけれど、ほぼ皆が椅子を拭いてから立ち去っていました。

帰りはバスで。二年ぶりぐらいのバスなので懐かしい。


コロナ以前と比べ、今は乗車率50%ルールで運用されています。座ってはいけない場所はカバーがかかり、窓も開けるように注意書きが追加されており、そういう意味では新鮮さを感じました。
19:30でもまだまだ明るいダブリンの快晴の空に、接種後の解放感も加わってよい気持ちです。

さて、事後の症状ですが、私は接種した場所が少し腫れただけでした。
当日の夜と翌日の夜は、寝返りを打つと痛くて目が覚めましたが、日常生活には何も影響はなし。
二日後の夜は、ズンバのレッスンで軽く体を動かした際に、腕の上げ下げでほんの少し違和感を感じる程度でした。

数週間後の二回目の接種では、どうなるか分かりませんが、受けた暁には続報を書きたいと思います。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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