「命を唄う」アイドルとの出逢いと終わりの始まりの気持ち

 私の三本指に入る大好きなグループ
may in filmが現体制を終了して全員が卒業する

私にとってはじめての
心から好きなグループの終わり

7月3日を笑顔で迎えるために
気持ちを記しておきたい


_______________

may in filmとの出逢はいつだったか。
正直覚えていない。
地下アイドルにハマりはじめた頃だったかその前か。後輩から「may in film」というグループがいていい曲が多いから…と恐らく布教されたんだと思う。

LINEで3月頃に「スターゲイザー聞いてる」「ななせさんが本当に好き」と言った文を送っていたので、この頃から本格的に聞いていたのかな?

1番衝撃を受けたのはその後。
4月の下北サーキットではじめて生で見ることにうきうきしていた頃。

仕事帰りにイヤホンをつけ、ランダムで曲を流した時に一発目に流れたのが「エソラ」だった。

1番のサビを聴き終わった瞬間にスマホを見て
「エソラ」「may in film」と認知した時には
衝撃にしばらく立ち止まったのを覚えている。

歌詞を見ながら曲を聴いて。
気づいたら泣いていた。

こんなに響く歌詞があるのかと。

「誰に未来を尋ねても答えは霧の中
エソラ 君は運命も偶然も愛した」
「この空を渡ったらまた君のそばで笑いたい」
「ここに辿り着くまでに落とした幾通りもの未来達がただひとつ選ばれた今を輝かせるんだ」

1人で無我夢中で走っていたつもりだった
自分だけで戦うしかないと思っていた

でも違うんだな、たった1人でも
側で支えてくれる、支えになってくれる人がいるから、今を戦えるんだな。

キミの隣で笑う為に僕は前を向いて霧の中を歩んでいく

いつか空が晴れる瞬間は来るから。

そう、思わせてくれる曲。

曲調の美しさも、春の日差しと相まって
キラキラと輝いて見えた。

そして、4月の下北沢サーキット
はじめて生でmay in filmに会えるという
緊張感で会場に入った

はじまって数曲でふと、隣の後輩を見た時に
号泣している姿を見て驚いた。

「そこまで思い入れが強かったんだ」
「よかったね、ようやく会えたね」

と心から思った。
⁡そこまで思えるグループが自分の中にあることは
羨ましいものである。

そして私は運良く、エソラを歌ってもらえて
すごく爽やかというか感動の2文字だけじゃ
足りない気持ちになった

横で後輩は死んでいた
大袈裟ではなく、感動しすぎなのか
終演後は感情を失っていた。
心配はめちゃくちゃしたけど人間の感動は限界を超えるとこうなるのか、とりあえず見守ってよう。と冷静な自分もいた。

私のmay in filmもここからはじまるんだ。
そう思っていた。


そこから2ヶ月。

6月15日
終わりのはじまりが告げられた。

この日の衝撃は鮮明に覚えている。

はじめは、しゅかちゃんの「卒業」の投稿を見た

理解が出来ずに、公式Xに急いで飛んで確認をしようとしたところ「現体制終了」の文字が目に飛び込んできた。

現体制終了?

震えながらリンクを開いて
「全員の卒業」という1番見たくなかった言葉を見てしまった。

終わる?

may in filmが?

私の中で、はじまったばかりのmay in filmが。
そう、理解した時には気づいたら涙が溢れていた。

その日はもう使い物にならなかった。
後輩に一言「無理」とだけLINEをした。
それ以外の言葉はでなかった。

風呂の中でmay in filmの曲をかけた。

Heartrateを聞いて
エソラを聞いて
ファンファーレを聞いて
エンディングストーリーを聞いて

号泣した。

こんなことが起きるのか。

アイドルの終わりがいつか来ることは
頭の中ではわかっていた。
永遠じゃないこともわかっていた。

こんなに突然、終わりはやってくるのか。

心の準備なんてもちろんできていなかった。
当たり前だ。
数日前にライブでこれからたくさん着ようと思っていたDrwingのライブTシャツが届いたばかりだったんだ。
なにを買おうか悩んで、デザインに惚れて買った。
ななせさんの生誕祭から着ようと。
うきうきしていた。

これから、はじまるはずだった。


7月22日
ななせさんの生誕祭

これが私の2回目の生のmay in filmだった。
最初で最後のmay in film冬野ななせの生誕祭。

0622_SETLIST

1.ファンファーレ
2.スペクタクル
3.Heartrate
4.eve
5.ノンフィクション
6.TRAIN TRAIN(冬野ななせアコver.)
7.スターゲイザー(冬野ななせアコver.)
8.できっこないをやらなくちゃ(冬野ななせアコver.)

ファンファーレが始まった瞬間
涙が溢れた。

どうしようもなく、こぼれた。

寂しいとか、悲しいとか
きっとそういう気持ちだったのだろうけど。

私の中での終わりがはじまったんだ。

でもこの美しい景色を見られる奇跡
「終わりに間に合った」ことへの安堵の気持ちもあった。

これは、後輩の受け売りだが。
気づいたら終わってたより、ちゃんと終わりを見届けられる。
終わりに間に合ったんだ。と。

普段から後輩の言葉や考え方に感心させられることがたくさんあるが。
なるほど。「終わりに間に合った」と思うと悲しさや寂しさより、前を向ける気持ちにさせてもらえるものだ。

ただその日のチェキは、誕生日おめでとうを伝えたあとに号泣してしまった。
「すごく寂しい」という気持ちを伝えた。
ななせさんは「うん」と静かに聞いてくれた。
「次の定期公演も見に行きます!飲酒楽しみです」
「飲酒は絶対楽しんでもらえるから、一緒に飲もうね!」
そう言ってもらえた。
すごく、すごく、楽しみな気持ちになった。


6月26日渋谷Milky Way

0626_SETLIST
1.スターゲイザー
2.スペクタクル
3.Heartrate
4.雲を追いかけて
5.フライバイ
6.ファンファーレ
7.ノンフィクション
8.イノセンス
9.前髪
10.泡沫
11.夜半証明
12.ADVANCE
En.エソラ

飲酒公演予定だったのが、直前に各メンバーが選んだセトリ公演に変更になった。
12曲。ワンマンか。ワンマン定期公演だけど。
なんと豪華なことだろうかと震えた。
オタクとはすぐに墓を建てるしすぐに震える生き物だ。

前回からそこまで日をあけていなかったので、号泣はしなかった。
少しほろりとするくらいだった。
あぁ、自分も冷静でいられている、そう思っていた。

ADVANCEで後輩が悲鳴を上げて祈祷するような体制になったのは笑った。
一番好きな曲を聞けてよかったね。。心から思った。

終演後、「あぁ、エソラ聞けなかったなあ」なんて少し寂しい気持ちになった。

そしてアンコールがはじまった。

エソラのイントロが流れ、私が崩れた。
(立ってはいたが)(かなりギリギリだった)

聞けなかったなぁ。と思ったところでまさかのアンコールで聞けると
涙はどうしても止められないんだな。と知った。

特典会でもその気持ちを伝え感謝を伝えられた。
今度は笑顔で話すことができた。

少しずつ、自分の中で受け入れる準備ができてきている。
終わりに間に合ったんだ。
最後は泣いてもいい。笑顔で「ありがとう」を伝えたい。

出会ってくれてありがとう。
出会わせてくれてありがとう。
ほんの半年にも満たない世間から見れば短い期間だった。

だけど、私にとってかけがえのない。
宝物になった。

may in filmの音楽が。
メンバー全員が。

たまらなく好きになれた。

ありがとう。とたくさん伝えたい。

長々と書いたが、出会いから終わりのはじまりまで。
そして、最後を迎える日への気持ちを書き連ねられてよかった。

ラストステージの1曲目はなんだろう。
そんなことを思いながら、当日を迎えよう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?