PANCRASE343カード紹介

週末土曜日開催のパンクラス343、いろいろな諸事情で簡単ではありますが、今回も全試合の紹介をしていきます


第1試合 フライ級 水戸邉荘大vs西塚丈人

TRIBE期待の若手の水戸邉が約1年半振りの復帰戦!デビュー戦は昨年のNBT王者山﨑と対戦、山﨑のレスリングにテイクダウンを奪われかけるもブリッジでこらえるとスイープから肘でカットさせTKO勝利。2戦目は自らの玄米によるキャッチウェイトの失態、さらに本年NBTに出場中の金澤のスクランブルに1Rは苦しむも2RではきっちりとRNCで一本と実力を見せている。

対する西塚は昨年52歳でGFGでMMA再デビューを果たすと、2月のパンクラスに参戦。30歳以上離れたボンサイの新鋭氏原にガードから寝技勝負に持ち込むも完敗。今回の相手はレスラーの印象が強い水戸邉、リスクを取ってガードに入れるか、それとも別の手を打つか。

第2試合 バンタム級 渡辺謙明vs中村大信

パンクラスフェザー級、プレリムの門番 渡辺謙明がバンタム級転向!渡辺はパンクラス戦績こそ7勝12敗と大きく負け越すも、負けた相手は中原由貴•堀江圭功•高木凌など後のRIZINファイターやパンクラストップランカーの平田直樹、ZSTなどで活躍した島村裕、DEEPの実力者鬼山斑猫など強豪揃いとまさに門番。約1年ぶりの復帰戦、プロキャリア10年目にして階級を下げる決断。スタイルとしてはグラップラーの印象。しつこく組んでくる記憶がある。

中村大信はお騒がせジムBattle-BOX所属。クロスオーバーでキャリアを積み、今年のNBTに出場も目怒のケージレスリングを崩せず判定負け。しかし要所でBattle-BOX仕込の打撃を見せるなどポテンシャルも感じさせた。

試合の展開としては組んでくる渡辺に対して中村がTDDから得意の打撃を当てられるかどうかといったところか。パンクラスらしい嫌らしいマッチメイクだがそれだけ中村が期待されている可能性もある。また階級を下げた渡辺が動けるのも注目か。

第3試合 フェザー級 加藤泰貴vsタカリンダマン

加藤はRODEO STYLE代表であり御年52歳のベテランファイター。印象としてはリズム良くパンチを出す印象があり、打撃の打ち合いも辞さない気持ちの強さを見せるがワンパンで効かされるなど打たれ弱い印象もある。

タカリンダマンは本年NBTに参戦も一回戦負け。柔道ベースからのグラップリングが得意な印象がある。一方で打撃はまだ習得中の印象で打撃対応の甘さも感じる。

試合としては加藤は打撃、タカは組で組み立てたいか。ただ共に積極的に攻める印象もありパンチが交差する場面ではどちらかが倒れる可能性もありえるか。

第4試合 NBTフライ級 準決勝 岸田宙大vs金澤臣人

稲垣組の若き柔術マスターがパンクラスナンバーシリーズに登場!一回戦では個人的に優勝候補と目していた今井と対戦、スクランブルから三角に捉えるも今井がバスター連発!しかし冷静に締め続けタップアウトをとる衝撃フィニッシュ! 柔術全日本王者の強さを魅せつけられた。

対する金澤は一回戦で個人的に対抗と目していた柴山と対戦。柴山のレスリングに圧倒されるも1R終盤、一瞬の隙を逃さず三角締め一閃!こちらも劇的なフィニッシュで勝ち上がった。

単純な寝技勝負なら岸田が圧倒的に優勢だと思うが、金澤は打撃の上手さとMMAのキャリアを持ち合わせている。饒平名戦のように打撃で優勢を取ったあとにすかさず極めに持ち込んだように勝負感を発揮しワンチャンスで仕留めたいか。

大注目のフライ級準決勝、個人的には本大会裏メインの一角の試合だ。

第5試合 NBT バンタム級 2回戦 荒田大輝vs目怒頑丈

荒田は新鋭を排出し続ける名門パラエストラ八王子所属、一回戦ではストライカーの嶺に対してジャブを混ぜながらTDで組み立て、最後は十字でフィニッシュ。パレ8らしいバランスの取れたパフォーマンスで快勝した。

目怒はT-BLOOD所属、一回戦は組でしつこく攻め続け判定勝利で勝ち上がった。

一回戦をみると組んで攻めたい目努に対して、荒田は打撃も組もできる印象。荒田はジャブのリードで組み立て削ってから仕留めたいか。

第6試合 NBT バンタム級 2回戦 白井誠司vs梅原規祥

白井は和心會所属でREGIONでデビューしパンクラスに参戦すると、一回戦ではタカリンダマンのしつこい組をディフェンスし打撃を当てると、3Rタカのパンチに合わせてカウンター一閃の衝撃KOで勝ち上がった。

梅原は所プラス所属のグラップラー。3連敗中も心機一転バンタム級に階級を戻したNBT初戦、積極的に組から試合を作り、2Rに積極性が仇となり反撃を受ける場面があるも3Rも攻め続けた結果、得意のサクラバから廻してTDし最後は横三角でフィニッシュと良い勝ち方を魅せた。

この試合も打撃の白井vs組み梅原の展開と思われる。未知数の白井が梅原の寝技をも対処し打撃を炸裂させるのならばトーナメントのダークホースに成り上がる可能性があるが、果たして

第7試合 NBT バンタム級 2回戦 宮城成歩滝vs寺本雄輝

宮城はストライプル新百合ヶ丘所属。デビュー時はストライプル新百合ヶ丘ということで渡部修斗を想像しグラップラー予想をしたが、ここまでの試合で見せた姿はゴリゴリのストライカータイプ。ぶん回すパンチと強烈な膝からのパウンドアウトで一回戦を勝ち上がった。リードでカーフやミドルを蹴っていたが、身体の振れからか客観的にはあまり有効には思えなくパンチの選手の印象がある。

寺本はパラエストラ西東京所属、一撃必殺の強烈なパンチが持ち味の剛腕ストライカー。一回戦では笹崎のTDに苦しみ劣勢で迎えた3Rボディからの返しのストレートでダウンからのパウンドアウトの衝撃フィニッシュ!思えば昨年のNBT一回戦でも劣勢に思えてからの一撃KOと手負いでこそ本領発揮が寺本の魅力か。個人的に懸念があるのはカーフ耐性が弱い印象があること。昨年の菅戦や一回戦の笹崎戦でもカーフを効かされた印象がある。

試合展開はパンチとパンチの殴り合いだと予想。獣のような宮城の荒々しいパンチが炸裂するか、それとも寺本の一撃がカウンターで捉えるか。瞬き厳禁、本年NBT屈指の打撃戦を予想

第8試合 NBT バンタム級 2回戦 山口怜臣vs宮下 将

アマチュアエリート山口怜臣がプロ2戦目に挑む!山口はIMMAF Jrクラスで2年連続のシルバーメダルを獲得したアマチュアエリート。元々は空手ベースとのことだが、IMMAFではトーナメントの特性から組を中心に戦ってきた印象がある。 昨年のデビュー戦でレスリング経験者の安藤にまさかの惜敗。安藤とのフレーム差に手を焼き手数で劣り、3RにTDされたことが決定的になった。 IMMAF出場選手を何人か見ているが、トーナメントによる短スパンでの減量の必要からプロ選手と比べて小柄な選手が多い印象がある。前回の敗戦から8ヶ月、プロとしてフィットしたフィジカルに成っているかも注目したい。

宮下はUNITED GYM所属。一回戦では渡邉と対戦。渡邉がカーフで組み立て宮下の足が流れる展開のなか、カーフを払ったか渡邉がバランスを崩した際にすかさず飛びつききRNC!これは決まらなかったがスタンドに戻ると投げから流れるように十字でフィニッシュ!アマチュアの試合を見る限り、渡邉の完成度の高さから苦しい試合になると思えたが見事な勝利だった。

展開としては山口はやはり手数を積極的に出していきたい。宮下は得意の組を積極的にぶつけてスクランブルからの隙を狙いたいか。

第9試合 NBT フェザー級 準決勝 望月貴史vs石塚将也

望月はBRAVE所属、BRAVE仕込の組みの強さと諦めない気持ちの強さが持ち味のファイター。一回戦では松藤の打撃を受けながらもTDで攻め、2RにはTDからコントロールし最後はバックマウントからパウンドアウトで見事に仕留めた。個人的にアマチュア時代の試合を偶然見ており、その試合が印象的だったので思い入れのある選手。

石塚はDIARIO所属でNEXUSを中心にキャリアを重ねNBTでパンクラス出場。一回戦では小野と対戦、1R、打撃の圧力をかけ嫌がる小野のタックルを切りパウンドから十字もタイムアップ。2Rは圧力で小野を押しつぶしパウンドで削り、3Rではパンチで崩れた小野にパウンドアウトでフィニッシュ。伝統派空手仕込みの強烈な打撃を中心にトータルの強さをみせた。

組みの望月vs打撃の石塚ではあるが、組対応も見せる石塚に対して望月が攻め続けれ崩せるか、また気持ちの強い望月を石塚が打撃で崩せるかを注目したい。

第10試合 NBT フェザー級 準決勝 敢流vs沢木純也

プロアマ全勝の稲垣組の新世代ストライカー敢流が準決勝へ。一回戦では山中のしつこいタックルをきると強烈な右フック一撃!ガードの上からに見える崩れる山中に対して強烈なパウンド連打の圧勝劇!!抜けた実力を見せつけた敢流が東京でも強さを知らしめるか!!

沢木はSUBMIT MMA 所属。1回戦では山田の組を確実にディフェンスし強烈な打撃で削り、最後は強烈な肘でレフェリーストップ。打撃中心の戦い方ながらSUBMITの選手らしく組みの対処も卒がないバランスの良い選手に感じた。

敢流の試合は前回しか見ていないので詳しい予想はできないが、ストライカーと思われる両者だけに激しい打撃戦と思わせながらもそこは百戦錬磨の室伏代表、組技勝負に行かせる可能性もあるのでは。

沢木陣営のプランについても楽しみな一戦。

第11試合 NBTストロー級 決勝戦 織部修也vs船田侃志

織部はCAVE所属、元々は空手ベースとの情報を見ていたが、プロではゴリゴリにケージレスリングで攻める印象。一回戦でも秋吉にケージ際からTDしパウンドからRNCフィニッシュ。ここまでの試合でほぼ組みの展開で攻めていることから逆に打撃を隠しているとも感じられる。そろそろ空手仕込みの打撃を見せるか、それともやはり組で攻めるか注目したい。

船田はHEARTS所属、一回戦ではアマチュアで対戦経験のある日向に対して打撃の差し合いからのカウンターテイクでトップをとりパウンドアウトで返り討ち。積極的に振り回す打撃で誘い、カウンタータックルはお見事だった。

展開としては船田が打撃を積極的に振るうタイプなだけに織部はやはり組で攻めるのではと予想。スクランブルで攻めたい織部と突き放して打撃に持ち込みたい船田の展開となるか。とはいえ、やはり気になるのは織部の打撃、来ない来ないと思わせての一撃はあるか?

第12試合 NBT ライト級 決勝戦 原田直人vs鈴木悠斗

原田はコブラ会所属、一回戦は上田に対してテイクダウンからコントロールし最後はバウンドでフィニッシュ。プロ初勝利で決勝に駒を進めた。一回戦を見る感じではコブラ会らしいグラップラーの印象がある。

鈴木はパラエストラ八王子期待のルーキーの一人でデビューから3連勝。一回戦はクリスと対戦、クリスの打撃で腰を落とすシーンもすかさず組んでトップをとり流れを変えると、終盤にスタンドに戻した後からパンチラッシュで仕留めた。

展開としてはやはり打撃の鈴木vs組みの原田となるか。今年のライト級大本命鈴木悠斗が盤石の勝利でNBT優勝を果たすか、それとも原田がコブラ会仕込みの寝技でアップセットを巻き起こすか!!

第13試合 バンタム級 合島大樹vs小原統哉

合島大樹6年ぶりに復活!!かつてJMMA最激戦区と呼ばれたパンクラスバンタム級で活躍した合島が所属をROOTSに変更し復帰戦を果たす。個人的に印象に残っているのは金太郎戦、地元大阪での凱旋メインに立つ金太郎の打撃を受けるも持ち味のガッツで一歩も引かず終盤には金太郎を怯ませたように見えた試合。試合には負けたもののファイターとしての勝負に勝ったような試合に思えた。また前回の試合では昨年に復帰を果たした原田惟紘との大激戦を制するなど記憶に残る活躍を見せた。そして注目点としては今回から所属をROOTSにしての参戦。ROOTSといえば佐藤ルミナが代表であり佐藤ルミナは現修斗協会理事長、近年は良好な関係を築いているパンクラスと修斗とはいえ修斗の代表的なジムが対抗戦でもなく出場は珍しく(マモル氏が王者になるなど例外がないことはないが)今後の展開も楽しみになる。

そして復帰の大ベテランに挑むのはパラエストラ千葉ネットワーク改めTHE BLACKBELT JAPANの新鋭 小原とうや ならぬ小原統哉!!こちらも心機一転リングネームを改めての出場。小原は元々は空手ベースとの話だが個人的にはグラップラーの印象がある。テイクダウン能力は勿論、サクラバアームロックで一本を取るなど極めの強さも持ち合わせる19歳。前戦は異例のダイレクトリマッチとなった上野戦、初戦では後半巻き返されるも再戦では鶴屋代表から発破をかけられた期待に応える1Rフィニッシュと実力の一端を知らしめた。

6年ぶりの試合の合島は試合勘が戻っているか不安はあるものの、かつての実力と経験が発揮できるなら小原にとって脅威と同時に何よりの糧になるであろう試合。

個人的、裏メインその2です!!

第14試合 フライ級 浜本“キャット”雄大vsジョセフ・カマチョ

元ムエタイ、ラウェイ、NEXUS(MMA)三冠王の浜本“キャット”雄大がパンクラス参戦!!相手はグアムの強豪ジョセフ・カマチョ!!

キャットはかつてRIZINで那須川天心とも対戦したキャリアを持つ元キックボクサー。しかし2020年にZSTでMMA デビューを果たすと2戦目に現フライ級王者伊藤盛一郎と対戦。伊藤の額を立て肘でカットさせるなど見せ場を作るも逆転負け。その後連敗からZSTからNEXUSに舞台を移すと4連勝でNEXUSのベルトを掴んだ。その後、RIZINでの敗北とNEXUSで元パンクラスランカー、現NEXUS王者の荻窪に敗れてタイトルを返上。荻窪へのリベンジを狙うと思いきやまさかのパンクラス参戦!! 狙うはやはり、かつて敗れた伊藤盛一郎ただ一人か。 MMAでのキャットのスタイルはまさにMMAムエタイ、首相撲やミドルのスタンドとスクランブルで相手を削りフィニッシュする印象がある。特にグラウンドではボトムになった際に100%スイープを得意とし、これが良く極まる。ただNEXUSからパンクラスに舞台を移しワンランク格が上がった相手に通用するかは注目点。反対にウィークポイントとすれば、特に1Rの打撃対応が甘い印象。ガードというよりも外してラフに打ち合う印象があり目が慣れていない1Rに外しきれずに打たれる場面が良く見受けられる。キャットの1Rは色んな意味での注目点である。

対するカマチョはアグオンが所属するSPIKE22に所属するファイター。元々brawlにて前田浩平と対戦する予定も直前の欠場、パンクラスで再び組まれるも今度は玄米でキャッチウェイトで試合と食わせ物の印象がある。しかし前田戦では一進一退のスクランブルのタフファイトを競り勝つなど実力は確かなものがある。

キャットとしてはスクランブルが得意も言えどもそこは相手の土俵、首相撲で削り疲弊させたのちフィニッシュに仕留めたいか。 パンクラス初戦で難敵を迎えたキャットは伊藤盛一郎に辿り着けるのか!!

第15試合 コーメイン ウェルター級 押忍マン洸太vs村山暁洋

RIZIN帰りの押忍マンがパンクラスで復帰戦。押忍マンは殴り合い上等、倒し倒されるド派手なお祭り男。RIZINの佐賀大会では元KOPでもある阿部大治と対戦。打ち合いにて結果的にワンパンで敗北も、それまでの試合で佐賀まで来てこの結果は…となった僕の心を救うようなド派手な内容だった。DESTINY JIU-JITSU所属でもあり寝技もしっかりとできる印象もあるが、やはり打撃が魅力なファイター。

村山は元KOP及び元修斗環太平洋の国内二冠王者。菊入、木下、林と組を凌がれ打撃を受けるなどストライカーに敗れる姿が多くなってきたもののもう一花咲かせたい。個人的には敗れたとはいえ木下戦での速攻からバックにつく動き、あれを期待したい気持ちが強い。

スタイル的には打撃の押忍マンvs組みの村山の構図ではあるが、押忍マンは打たれ良さもある。元々は村山も鈴木槙吾をKOしたようにスタンドの打撃も強い。ストライカーに連敗したときは防戦になった試合に見えただけに村山には攻める試合を期待したい。

第16試合 メインイベント ライト級 葛西和希vs丸山数馬

PANCRASE343のメインイベントは葛西と丸山のランカー対決!

葛西はマッハ道場所属、かつては格闘代理戦争に出場したこともありそこで知った人も多いはず(自分もそう)格闘代理戦争ではケージレスリングの印象が強かったが、現在の葛西はMMAキックボクシングに柔道をミックスしたトータルスタイルに成長。前戦ではGRACHAN暫定ライト級王者林RISE陽太にも勝利経験のある木村を左ストレートと見間違えるような強烈なジャブで顔面を崩壊させコーナーストップに追い込み、その前の松岡戦では一進一退のスクランブルを制し競り勝つなど実力の高さを見せている。特徴としてはまるでキックボクサーのようなスタンス、すっと立つような歩幅でジャブとローを打ち込み首相撲も混ぜるなどMMAでは特異に思える。このスタイルだと普通はTDに弱く、実際に似たスタイルとして近年の近藤有己や3月大会に出場したクリスなどはTDに弱点を感じるが葛西の場合は柔道経験から対応できる器用さをもつ。以前はジャブの威力が今より弱く、松本戦ではポイントに繋がるアピールができなかった。そこからスタイルチェンジをするのかと思っていたが、葛西は逆にスタイルを突き詰めて独自のスタイルを築いたことに凄みを感じる。

対する丸山はパンクラスでは3年間負けなしの4連勝、しかしRTUや海外での試合に出場していることもあり試合感覚が空きランキングでは9位となる。ウェルター級での高木健太戦以前は強烈な打撃を武器に戦っていた印象があるものの高木戦で逆転負けを喫してからは組の強さを磨き上げている印象。押忍マン(当時は白川)戦では三角絞めを極め、2度の平戦ではトップコントロールから盤石に勝利を掴むなど影の実力者とも言える存在。弱点としては受けに回ることが多い印象があり、個人的には以前のように積極的に打撃で攻める場面もみたいとも思っている。

試合としては葛西はおそらく圧力から坦々とジャブ、ローで攻めるスタイルのなか、丸山がどう対処するかがポイントか。組で攻めるのか、それとも打撃で押し返すのか。今の葛西を押し返すには組だけではなく打撃を混ぜると必要もあるように感じるが、組を徹底するのならば丸山の組の実力の真価が問われる気がする。

葛西が上位ランカーへの挑戦状を叩きつけるか、それとも丸山が遂にスポットライトを浴びるときがくるのか!

代役カードとは言わせないライト級のサバイバルマッチ、メインイベントに相応しいフィニッシュを期待!!

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