見出し画像

タクシーアプリ「GO」の裏方プロダクト、月間100億円の決済を支えるお金周りの基盤システム

はじめに

こんにちは、株式会社Mobility Technologies(MoT)のPdMチームで投稿しているブログリレー第15弾。今回はMoTの配車事業で利用されている決済周りの基盤システムについて紹介させていただきます。

お金周り基盤システムとは?

MoTではタクシーアプリ「GO」をはじめとする様々なプロダクトを扱っています。それぞれのプロダクトは利用者からお金をいただき、各ステークホルダーに必要な支払いをし、会社として必要な計上をしています。それらの各処理をつかさどっているシステムをMoTでは決済・支払請求基盤と呼んでします。

画像1

基盤システムの統合

タクシーアプリ「GO」は、タクシーアプリ「JapanTaxi」と「MOV」が統合し、2020年9月に誕生しました。当初はそれぞれのアプリに対応する決済基盤をそれぞれが利用していましたが、アプリ統合に伴い決済基盤も統合する動きとなりました。業務の洗い出しから契約差分の調整、現状の課題の洗い出しなどを実施し、構想から実に1年以上の歳月を経て2021年9月にリリースされました。

基盤システムの概要

MoTの決済システムは主に以下の役割を担っています。

1. 契約情報の管理
各ステークホルダーとの契約情報や支払先情報、決済で利用するパラメーター等を管理して各システムが利用できるようにする

2. MoTのシステムと各決済事業者とのつなぎこみ
決済事業者(クレジットカードやその他の決済種別において、エンドユーザーと決済処理を代行してくれる外部システム)との相互処理を実施し、決済種別毎の違いを吸収した状態でMoTの各プロダクトが決済を実行できるようにする

3. 決済情報の記録及び締め処理のための集計
②で利用された決済の情報を記録し、各締め日に実施される締め処理で利用できるように情報を整理し集計できる状態に変換する

4. MoTから各関係先への支払請求処理
MoTのお金のやり取りを行う各ステークホルダー向けに提示する支払や請求で利用するアウトプットの出力をする

5. 社内向け計上処理
MoT内部で必要な計上処理をするためのアウトプットの出力をする

各処理の関係を図にしてみました。

ブログ用 (2)

ざっくりと書いていますが、エンドユーザーとの決済を行う決済事業者とのつなぎこみをし、その情報を記録し、一部統合されていない各システムの決済システムを収集した上で処理を実施し、最後に利用する資料の形に加工するまでがお仕事です。

このシステムをリリースしたことで毎月の締め処理で手動で対応していた項目が削減し、全体で60%程度の運用工数を削減することができました。

基盤システムのリリースの苦悩

タクシーアプリ「JapanTaxi」と「MOV」のアプリ統合の際にも同様の壁にぶつかりましたが、お金周りの基盤システムの統合でも2つの会社・アプリのこれまでのやり方の "差分" を埋めるところで非常に苦悩しました。

小数点以下の数値の取り扱いや集計単位など、「いやいや、当たり前にこうでしょ!」と思いこんでいるところで違いがあり、様々なチームのメンバーの知見を収集し文字通りみんなでプロジェクトを進めました。

まだまだ改善したいところや対応したいことがたくさんあるのでこれからも日々アップデートをしていこうと思っています。

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

今回はタクシーアプリ「GO」を支える裏側システムについて紹介させていただきました。
なかなか意識をすることがないお金周りの処理システムですが、改善すればするほど社内の工数が削減できたり、社内外の関係者が利用する資料が見やすくなったりととてもやりがいのあるプロダクトだと感じています。

紹介した決済周りのシステム以外にもMoTには移動プラットフォームを支える多くのプロダクトが存在しています。
他のプロダクトについても各プロダクトマネージャーによる紹介を予定していますので、ぜひ一読ください。

画像3

現在、Mobility Technologiesではプロダクトマネージャーとして一緒に働く仲間を募集中です。

Missionは移動で人を幸せにすること。
現代の移動革命を我々と一緒に実現しませんか?

Mobility Technologiesではカジュアル面談も実施中です。
こちらから気軽にお申し込みください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?