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印僑3000万人世界各地で活躍中、7兆円を自国へ送金

インド人は中国人・ユダヤ人・アルメニア人と共に、四大移民集団の一つと言われる。昨今の統計によると、インド人の海外移住者数がこれまでで最高の3000万人に達したという。

この海外で生活するインド人をNRI(Non Resident Indians)と呼ぶ。日本語では細かく分類すれば諸説あるが、便宜的に印僑と呼ぶ。インド人が多く移住するのはアメリカである。446万人がここで生活し、最大の受け入れ先である。近年のアメリカ移住の特徴は、ITエンジニアの供給である。グーグルやアマゾンなどのグローバル企業にも多く勤めている。次いでアラブ首長国連邦 (UAE)に310万人、マレーシアに289万人、サウジアラビアに281万人。

最近では、歴史的に関係の長いイギリス(182万人)とは別の英連邦であるカナダ(101万人)、オーストラリア(49万人)への移住も増加傾向にある。

NRIからインド向けの年間送金額は7兆円にも達する。

出稼ぎで中東等へ渡る労働者も多いが、アメリカなどに移住するインド人は高学歴で優秀な人物が多く、世界的な有名企業で活躍し成功を収める人が多い。

インド政府も率先してこれらの成功者たちの母国への貢献を後押しする法改正等を進め、インド経済の重要な担い手となってきた。

そして更に、最近のインドの発展にともない今度を見据えたNRI達がインドへ戻り、インド国内でグローバルに展開する事業を立ち上げている。

写真提供 Shantanu Das

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