見出し画像

お絵描き記録38日|デッサンを教わったら上達速度が上がったよ

朝描いた絵が、デッサンを教わったら夕方には上手くなったんです。

画像6

こんなにいきなり上手くなる!?? 左足にしっかり重心が乗って、陰影にも立体感が…! 真面目に絵を練習するってすごい!!

普段はしがない文字書きな私が「練習をして人体を描くのを上手くなりたいな」と思って、お絵描きチャレンジを開始しました。最初10日間くらいはがむしゃらに描いていて、まぁちょっとずつ描き慣れてはいるかな?という感じでした。11日目から友達のアドバイスを受けて方向性を持って絵を描くようになったんですけど、その日からの絵の上達速度が…すごい! 自他ともに認める成長曲線。

そこで友達から「紆余曲折せず確実に上手くなっているから、記録を残しておいた方がいい。その時何を考えていたのかも一緒にメモしておけば、今後お絵描きチャレンジをする人の参考にもなるんじゃないか」とのコメントをもらい、この記事をまとめました。

本記事の主軸は私の人体お絵描き記録となっています。その日描いた絵、新しく仕入れた知識、考えていたこと、楽しかったことなどが書かれています。上品にいこうかとも思ったんですけど、テンション高い方がいいよってN=7のアンケート結果を得たので、自由な感じです。

そんな感じですが、「お絵描きチャレンジしたいな」と思ってる誰かの役に立てばいいなぁ。あと、未来の自分が読み返して、面白いなぁ、と思えればGOOD。


●お絵描きの動機
文字書きの私が絵を上手くなりたいなと思った理由は、「LILIUM -少女純潔歌劇-」の続編「音楽朗読劇『黑世界』-雨下の章/日和の章-」にバリッバリにハマって「これは絵も描くしかないのでは!?」となったからです。つまり、LILIUMと黑世界にハマったら絵が上手くなるってことなんだ!

この記事を読んだ人もLILIUMと黑世界を観てくれ!! 絵とか小説を描いてくれる人も増えるといいな! そして一緒に主演の鞘師里保ちゃんのオタクになろうよ!! 主演で推しの鞘師里保ちゃんがソロCDデビューして1st EP「DAYBREAK」も8.4に発売したので聞いて格好よさに一緒に打ちひしがれよう!


と言うわけで本編。


序章|がむしゃら期 1日〜10日目

画像1

画像2

最初の十日間はHow toとかはよく知らないままに、「全身を描けるようになる」を目標に、とにかく「格好良いと感じるポーズ」とか「変わったポーズ」をひたすら描いていました。

それまでに、結構最近界隈で有名な?「ソッカの美術解剖学」という本を買って、パーツごとに一回は履修をしていました。面白い本であり、骨格や筋肉がどうついているか、また外からも観察できる特徴的な構造とかも描いてくれているので、人体の闇を色々と晴らしてくれて買ってよかったなと思っています。

一方で体の各部のつながりがよくわからず、「じゃあこの写真の中で肋骨はどこまで入っていて、橈骨はどう通ってるの?」とかもわかるようにはならなかったんですね。もっと熱心に読み込めば別だったのかもしれませんが。なので、そのわからないところを埋めるためには、「骨格の形や特徴的な構造が分かりそうなポーズがいいのかな?」という仮説もあって、変わったポーズを選んでいました。

この十日間の成長の度合いはというと、「多少描き慣れてはきているかな」って感じですかね。毎回、何を描くのが苦手なのか、どこの描き方のせいでうまくいっていないのか振り返っているのが、多少奏功している感じ。


疑問、ターニングポイント

一方で、なんとなく疑問に感じていたんです。
Q:こんなエクストリームなポーズを描くより先に、もっと描くべきポーズがあるのでは?

A:あります。

描くべきポーズ:難易度順
①片足重心
②前後に足を開いて立つ
③左右に足を開いて立つ
④両足重心
⑤椅子に座る

友達(美大卒)が、疑問を呈しつつお絵描きをTwitterに流している私に教えてくれたのが、上の5つのポーズ。

その心は、
・エクストリームなポーズは動きに目がとられてうまく描けてる気がするだけ
・基本の立ち座りを描いたほうが地味だけど結果として早くうまくなる

なるほど…と、素直に聞き、翌日から取り組むことにしました。

これを契機に、びっくりする勢いで絵が上手くなりました。いやほんとマジで、最初の十日と伸び率が全然違う。11時間で冒頭の伸び率ですよ、やばない? やばい。

着実に絵が上手くなるステップや、絵を描くうえで気にするべきポイントが、すでに先人達によって確立されていて、それを自分のものにしている友達がすげーいい感じに教えてくれたおかげだと思います。友達は私の理解が早いこととか、自分で課題を見つけることを褒めてくれてたので、何割かは私の賢さのおかげかな!

上達するのとは別の軸で、描くほどに絵を描くのがものすごく楽しくなっていきました。今まで「絵における重心」というのを意識したことがなかたんですが、翌日以降その大切さを実感し、さらに様々なお絵描き知識やスキルが増えては繋がっていく度に、できることがどんどん増えるんですよね。

そうすると「あ、このスキルを使ったら、あんなイラストも描けるようになるぞ!」とか、「あの素敵な絵は、こういうスキルが根底にあったんだ! なるほどね!」とか、「人の体の形に関心なかった筈なのに、立ってるだけの人の足にも格好良さを今は感じる…!」とか、もうワクワクが止まらん。絵を描くのってこんなに身近なことだったんだ! 本当に絵を描くのが楽しくなってやばい。

デッサンの道、始まります。


デッサン期|11日目〜38日目

課題ポーズ
 ①片足重心
 ②前後に足を開いて立つ
 ③左右に足を開いて立つ
 ④両足重心
 ⑤椅子に座る
Tips
・重心、細いペンで描く、反射光
・顔(と顔の側面)、足をちゃんと描く
・首と鎖骨と服
・首は体にぶっ刺さってる、大きな繋がり
・空いている隙間を見る、腰の菱形
・遠目に見ても光源がわかる、重なったものの前後感、反射光2
・長めのストローク、太ももは楕円、尻は直方体を意識
・闇の大地=膝、尻はなくなるがある
・他の人のデッサンを見る
・一部を直しても上手くいかない、見る時間の方が描く時間より大切

11日目:①片足重心(正面から)

11日目の朝、片足重心の絵を初めて描いたのが、記事冒頭の絵2枚です。

画像3

この絵を見た友達のアドバイスを受け、11時間後に完成させたのが次の絵。

画像4

マジで全然違う!!

違うポイントは大きく3点。
①重心がとれ体重が左脚にぐっと乗っている、②ペンが細い設定になったので描き込みが細かい、③反射光を入れたので影の部分の立体感が出ている。

それぞれどんなことをしたかなどをつらつらっとメモります。

①重心をとる
初版を描いた時にまずもらったのが、「補助線を引いてモデルとのバランスの違いを確かめて直すこと」「人間の体の動きには一定決まりがあるからそれを把握しよう」ということ。

実際に引いてみたのがこれ。

画像5

モデルにも同じ線を引いて、バランスがどう違うか確かめました。

で、笑っちゃうくらい違うんですねこれが。全然違う!!ってマジで笑っちゃうくらい違う。腰、膝、踵を繋いだ線は、モデルの写真ではそれぞれざっくり並行なんですけど、こっちはガッタガタ! 線を少し引いただけで、自分の描いてる絵とモデルとの違いがこんなにはっきりわかるようになるなんて思ってませんでした。たかが線、されど線。すげぇ!!

そして、この線を引いて各パーツの位置関係や長さやら太さやらを確認しながら描き直したら、左脚に体重がグッとのりました。これだ!! すげぇ!! なんやこの線って思ってたけど超効果ある!!

何より、体重が乗ると人物の存在感が全然違う!! すっげーー!!! ワクワクが止まらん! 重心をマスターすれば、あんなポーズもこんなポーズも描けるようになっちゃうってこと??? やばない??? 妄想とモチベーションが止まらない。重心、こいつはやばいぞ! 黑世界の主人公リリーちゃんがだるそうにしている絵とか、ぐったりしている絵とか描けちゃうってことでしょ!? 何を描こうとしてるんだお前は! でもそんな絵を今まで描こうって発想すらなかったのに…! 重心を手に入れた途端に世界の広がり方がやばい!

この後、似たような正面構図では同じ線は必ず引くようにしました。さらに、バランスがどうにもモデルと違うなだと思った時には「どこの比や形を確認したら違和感の原因を見つけて直せるか?」を考えて、工夫して補助線を引いて形状を修正するようになりました。スキルは活用・応用していこう。

②ペン設定を細いものだけで描く
影の部分を太い線でざっくり塗ってOKにしてた初版ですが、「同じ細さの線だけで描くようにしよう」と指導が入ったのでそうしました。細い線で描くことで、無視していた身体の細かなラインや凹凸に気を付けるように、という意図みたい。

ペンが細くなると否応なく細かなところを見ることになるので、これはモデルを見る解像度を上げるのにとても役立ちましたし、絵がグッと格好良くなった。こんな感じの服の皺、上手な絵でみたことがある! 工数は当然増えるんだけど、それよりも絵の魅力が増す喜びの多さが勝りますね! 描き込むの楽しいかも。

③反射光
お絵描きを甘噛みしたことがあれば誰でも一度は聞いたことのある反射光。「なんとなく横にあるものの色を陰の中に入れとけばいいんしょ?」とか「たくさん陰の種類はあるみたいだけど、とりあえず濃淡5段階くらいで塗っておけば良いかな」とこれまではやっていました。

ライティングの本や記事も見たことはあったんですけど、上手く使うところまでは行ってなかったんですね。

なので、反射光というものの存在は知ってはいても、全然描けていませんでした。横にある物体からの照り返しがあるというのはわかっているものの、暗い写真だと陰になってる部分は真っ黒にしか見えないし。だからこの日の絵も、リテイク重ねて初版から改善した後も、胸とか脇の部分を黒く塗りつぶしてました。

そんな私の元へ「胸のところとか脇のところとかに反射光を描き込もう」とのコメントが。モデルはどう見ても真っ黒な一切の闇に見えるのに、どうして? そしてどこに描きこめと?? と頭を捻り、どういうことなのかコミュニケーション。

理解したのは、「写真上は見えないかもしれないけど、陰の中にも実際には物の形はあるわけで、それを描くのが反射光というもの。反射光を描いた後には、絵全体の濃淡を反射光も加えた状態で整理し直すと良い。」ということ。その際に、遠いところ同士の濃淡もちゃんと比較すべし、とのこと。

なるほど!!

って私は思ったんですけど、これ読んでる人には伝わったかな…。Twitterで会話してるときはわかった!て感じましたし、この日からさらに絵を描いている自分には納得感と重要性がかなりはっきりあるのですが、改めて第三者に伝えようとすると何も伝わった気がしませんね。Twitter上の短い会話で意図を受け取ったあの瞬間の私はファインプレーだった。

いちあっぷさんのライティング図解にある「ハイライト〜反射光〜明暗境界線〜オクリュージョンシャドウなどなど」をちゃんと描き分けよう、という言い方でもいいのかな。

色に惑わされないように、モデルの画像をグレースケールにすると陰影を読み取りやすいです。見たままの濃淡でも良いけど、最も明るいところを真っ白、最も暗いところを真っ黒と置き直して描くと画面が格好良くなるらしい。これはなかなか実感できなかったんですけど、影をつけるのが上手になるにつれ実感としてわかってきました。

●素直に話を聞く、意図は理解する
友達がアドバイスをくれていきなり捗りだした私のお絵かきロード。気持ちよく教えて欲しいし、気持ちよく教わりたいので、素直に話を聞いて感謝することを大事にしつつ、しっかり意図を理解して取り組みたいのでそのための質問はしっかりするのも心がけていました。

言ったことをすぐやってくれる方が教えがいがあるし、関係性は互いの意思伝達を良くすると思うし。意図を理解して取り組むことは同じ練習の効果や効率を上げるので。逆にやらされ感が出ちゃうとモチベーションが下がってしまうので。

学ぶ姿勢、感謝の心、大事に。


12日目:①片足重心(正面から)

画像7

昨日習得したことを頭に、片足重心正面からの2つ目を描きました。描きながら途中経過を任意のタイミングでTwitterにアップしており、.0から始まってカウントをしているので、これは12日目の3枚目画像になります。補助線の取り方、細い線で描くこと、反射光を含めた影などなどを最初から気をつけてやっているので、昨日より少ない3枚目でできています。

ちなみに、この記事に載せている以外に練習はしてないです。簡単なお絵描きは何枚かしたかな。というわけでマジでお絵描きロードの全記録です。

さて、昨日と違うポイントは2つ。

①顔を描いたこと
昨日は半ば無視していた顔を描きました。そういや体に気を取られて適当だったけど、顔もあるじゃん!って気づいて。自主的に描いたから褒められた、やったね! 顎の下にも光が周り込んでいること、唇の斜め下あたりの影など、描き込まれたイラストを見たことがあったけど、本当にあるんだなぁ…。

言われるまで気付かなかったというか、言われた時もよく分からなかったんですけど、これまで私のイラストには「顔の側面」がなかったらしい。えっ、どういうこと? 顔の側面…? どうやら顔が真っ直ぐ正面を向いた部分というのは、「鼻先、黒目の頂点を繋いだ三角形とそのまま上にいった額の一部くらい」だそう。実際目を凝らして見たり、触ってみると確かにそうなっている。頬骨から先は角度が急ですよね。そこら辺を無視して正面顔を描いていたのがどうやら現れていたようです。

でもここで顔も描き始めたことによって、顔や頭を立体的にだんだん捉えられるようになり、「顔の側面」という概念を獲得。やがてイラストの正面顔にも、「顔の側面」が現れるようになるのであった!

デッサンってイラストと遠いというイメージをかつては持っていましたが、かなり直結してる。

②足を描く
「足は重心に直結するから、図形的でもいいから足を描こう」
とこの日か…もしかしたら次の日かにコメントもらいました。

「足か〜…」って気持ちがなかったというと嘘なんだけど、重要と知ったら描かないわけにもいかない。これを機に足を見る目が変わり、そしてこの後どんどん足に取り組み足に悩まされ、そして足が絵全体にとっていかに大切かを思い知ることになりました。


●人体を描く楽しさって?
絵描きの方が「(任意の人体のパーツ)フェチのこだわりポイント」と描いているのを見たり、風の噂に「エロを描くと絵が上手くなる」とか聞いたことがあります。

いやでもぶっちゃけ、私は人体に一度もフェチズムを見出したことないんですよね。人体の機能としては面白いけど、ビジュアルは別に…みたいな。肘の骨とか腕に浮いてる血管とかそんなに面白い???みたいな。エロ絵も全然描きたいと思わない。もしかして、人体を描く才能……ない? まぁ文字書きだからいいけど…とぼんや〜〜〜〜り思っていました。

でもこうやって描くようになって、「重心がグッと取れた時」とか「立体感がでた時」とか「陰の中の影(反射光)を見つけた時」とか、そういう時に「わぁ、面白いなぁ!」と思って。

そういう「絵を描いてて面白いと思ったこと」が多ければ多いほど、魅力的な絵になっていくんだって! まぁそれがいずれフェチズムにつながるのかもしれないけど。とにかく、絵を魅力的にしていく要素は、自分らしくたくさん見つけていけばいいらしい。そして見つけられそうな予感はある! やったね!!

自分の感じる絵の楽しさ、いっぱい見つけたい。
(でもすぐ忘れそうなので時々メモしてるよ。)


13日目:③足を前後に開いて立つ(横から)

画像8

画像9

この日は2つモデルを描きましたが、どちらも完成しませんでした。理由は服に隠れて骨格が理解できていないことに気付かされたからです。

1枚目の首が上手く乗せられないことから端を発し、「鎖骨どこにあるかわかる?」と聞かれた時に、「顎先の真下あたり」と答えたんですけど、不正解です! 正解は首の付け根あたり、触ってみよう自分の首。

かなり体のどこに何がどうくっついてるのか曖昧な中、服を着ているモデルを描くのはメリットが薄いなぁ…ということで、より薄着なモデルへとシフトすることにしました。うーん、薄着の人間を見るのかぁ…みたいな気持ちはちょっとあったけど、背に腹は変えられないのであった。


14-15日目:②足を前後に開いて立つ(斜め前方から)

画像10

画像11

12日目と比較して、くるぶしが明確に現れたりと地味アップデートがありますが、他に意識として大きく変わったものが2つあります。

①首は体にブッ刺さってる
昨日首について悩んでましたが、「首は肩から生えてるのではなく、ブッ刺さってる」って意識で捉えるようにとのこと。「えっ、生えてないの? 刺さってるんでいいの…? マジ…?」とちょっと困惑しました。なんか首って生えるもんじゃん? なんとなくさ。

でも、「ブッ刺さってる」つもりで捉えて描いていくと、確かによくなっていきました。本当にぶっ刺さっていたんだ、首。

頭部繋がりで、頭の立体というか側面を捉えるのも地味に良くなりました。見てよ、髪の毛にできるいわゆる天使の輪が、ちゃんと奥行き感と立体感を演出して描かれてるじゃない? 天使の輪って、あの部分が頭で一番出っ張ってるからできるそうです。実は漫画のお約束とか、髪の毛が空気読んで出してるんだと思ってたんですけど、本当に理由があってできてるんだって。

②大きな繋がり
左:パーツごとに体を捉えたもの
右:大きな繋がりで体を捉え直したもの

画像12

大きな繋がり(あるいは流れ)とは、「体をパーツごとの意識で捉えるのではなく、体全体をみたときに肉体のボリューム感の繋がりが見つかる。この大きな繋がりを意識して描くと、体がバラバラになりにくい。というものらしい。「これはあくまで視覚的なイメージで、実際には繋がっていないところがある」のが、解剖学とは違うポイント。

目から鱗。タイミングによっては、鱗取れてなかったかもしれない。

だってよく「論理的に絵を描きたいなら」っていうと解剖学の本流れてくるし、読んだ本にはこういう大きなボリュームの繋がりについては書いてなかったと思う(見返したけど分からなかった)。他のネット記事でも、流れを意識しよう例えば背中のS字!とかを時々見るけれど、S字意識してるつもりだけどなぁ…よくなったかなぁ? という感じでした。だから、「大きな繋がり」というワードをまず聞いた時に、何事??と思いました。

具体的に教えてもらった内容は、解剖学とは違い、また背中のS字みたいなざっくりした形状ではなくもっと細かなボリュームの流れという、自分の知らなかった概念なんだ!というのは、図解と説明をしっかりしてもらったので理解しました。

更に納得感を深めた要因は、これを教わる直前に、ちょうどこの右腕のラインがどうしても上手く描けなくて、パーツごとの捉え方を無視して、ちょうど大きな繋がりで示されたのと同じラインを一本取って描いてみていたからです。そうしたら、どうしても上手く出せなかった曲線が、上手く出たんです。繋がりとか知らなかったので、こうしたのは本当にたまたま・苦肉の策なんですけど。でも、この「関節とは違う曲線を追ったら上手く行った!」があったので、目から鱗が取れて、大きな繋がりというのがスッと入ってきました。

この大きな繋がりというのが、腕だけでなく体の至る箇所にあるので、それを探しながら陰影をつけたのがこの日の絵です。まだちょっとぎこちないけど、これまでよりも体が滑らかに繋がっていて、かつ多面的になってますね。これまでも無意識に描けてた時はあったらしいんですけど、意識が入って変わりました。

昔、なんかの教科書に載ってた話で「ノミの観察をしてスケッチをするときに、なぜ髪の毛に掴まっていられるのだろうか? 手先を観察すればわかるのでは?とスケッチしたところ、手先に鉤爪を見つけた」っていう逸話があったのを思い出します。あると思って見ると見落としていたものに気づくって、本当なんですね。

●毎回振り返りと次やりたいことを考える
・「ここはよかった」「こういうのができるようになった」
・今回得た知見はもっと応用できるんじゃないか?
・次はどんなモデルを選んで何を習得したいか?
というのはいつも考えていました。だからこの後、尻ばっかり描いてる時期が現れたりしますし、ここに載せてはいませんが補助線の種類がバリバリ増えたりしました。描くプロセスも微妙に毎回変わっていきました。


16-17日目:①片足重心(背面から1)

1つは完成させませんでしたが、2種類のモデルを描きました。

画像13

完成させなかった一枚目。水着のようなものを着ているモデルですが、それでは腰と尻がわからんか…となってここでやめました。相変わらず補助線は引いているよ。

画像14

画像15

ものすごく苦労して完成させた2つ目のモデル。特に、尻と左腕と首を中心に、なかなかアウトラインが取れなくて試行錯誤しました。

この日の伸びしろ2ポイント。


①空いている隙間を見る
左腕の形がうまく取れなくて悩んでいたところ、「腕がある部分じゃなくて、腕と脇の隙間の形を比べたらいい」と聞いてそちらを見るようにしたら、「今まで気づかなかった違いがわかる!」ってなりました。つくづく人の目って不思議ですね。

この空いている隙間を見るというのは引いた補助線と体の間とかを見るのにも応用できるなぁ、と思い、絵の重要な観察ポイントの一つになりました。

②腰の菱形
苦しみました腰と尻。腰と尻が上手く描けないと、上半身と下半身が分離してヤベェ…。腰にうっすら菱形の窪地がありますが、この「腰の菱形を捉えられると『尻が脚の起点』に見えてくる」らしい。なるほど、ぜんっぜんわからん……。

時間を描けてどうにか腰と尻を描きましたが、しばらくは腰と尻を重点目標にした方が良さそう。ということで、背中側から腰と尻を描く日々を始めました。

そのほか振り返りポイントとして、昨日からアドオンされた大きな繋がりを見る、というのをはっきり気にかけていました。すごい見えますよね、追いかけてる形が。あると思って目を凝らすと、いくら陰影が薄いモデルでも大きなつながりはあって、意識して陰影をつけることで体の質感が増す。すごいなぁ…ほんとだったんだ!。

細い線をシャッシャとしていくのをハッチングというそうですが、このハッチングとやらを使うと面が作れることに気づいた一方で、曲面を作るのとかグラデーション作るのがなかなか難しく上手くいかない。左足の脹脛が平面的な塗りになってしまったのは気になったんだけど、どうしてもうまく直せなかった。曲面やグラデーションを表現するのも継続的な課題です。


18-21日目:②足を前後に開いて立つ(背面から2)

画像16

画像17

18日目が見つからなかったけど、アウトラインを取るのに費やしたと思います。4日間完成までにかかっていて、明らかに一枚に描ける時間が長くなってますね。最初の10日間とか、完成度は低いものの3体くらい描いていたのに。

初めの十日間のどっかで、「もっと一枚に何倍も時間を描けないと上手くならない」って会話の中で出てきたんですけど、絵を描けない人って、そもそも絵に時間をかけられないんですよね。

根性がないとか気力がないとかではなく、「時間をかけられるほど絵に詰め込むべきポイントがわかっていない」。重心の取り方、陰影のレベルわけ、首の生え方、体の大きなつながりなどなど、何も押さえるべきポイントをわかってない状態だと、「自分なりには描けたと思うけど、これ以上何をすれば?」ってなるタイミングが早い。何もわかってない状態で時間をかけようとしても、絵の完成度を上げるところに直結しないので、あ、ここで行き止まりかな?ってなる。

つまり、こうして一枚の絵に4日もかかるようになったのは、進化の結果なのだ…!

さて、今回のポイント3つ。

①遠目に見ても光源がわかるようにする
指摘されるまで気付かなかったんですけど、私、どこに光源があるかとか気にして陰影つけてなかったわ…! えっ、驚く! 気にしてなかったの? これまで見ていたモデル自体がどれもかなり陰影が薄いものばっかりだったからさ…ね…。

「手が届かない距離に絵を置いて、薄目でみても光源がどこにあるかわかる」というのが良い状態だそうです。確かにそんな感じする。

ここから、陰影をつけ始める前に「どこに光源があるのか?」をよく見極めるようにしてから着手するようになりました。ただ明るい方から陰影のレベルわけをするのがいいのか、暗い方からするのがいいのかは結構悩んで、この時は結局両側からやりました。暗いところも思ったものの倍は暗くしても大丈夫みたい。あと、大きく右腕、左脇、左足…とパーツごとに陰影の濃さの印象を段階しておくと、やりやすかったです。いきなり細かいところには入らない。

②重なったものの前後感
このモデルは足首周りが前後で重なってるんですけど、まぁ〜〜境目が描けない描けない。「前後感バシッと出ると気持ちいいよ!」とは言われたものの、前の足と後ろの足が渾然一体になりそう! くっついちゃう!

そんな私のピンチを救ったのが「ぼかし」。紙に鉛筆とかで描くときの手法としては、筆圧で紙を押し込んで前後感を出すとか聞いたんですけど、iPadのプロクリエイトくんで描いてる私にはちょっとそれは物理的に無理。でも、ぼかしツールはあるのでそれはできるなぁと、今回ぼかしをかけてからさらにハッチングをしました。ぼかしは手前の方は少なめ、奥の方は気持ち強めに。ハッチングは逆に。これが上手く行って、前後感も出てよかった!

しかし、最初は左足だけをぼかして満足してたんですよね、ここが奥だからって。でも、左足の上に体が立っていて、右腕なんかその奥にあるわけだから、左足の先だけぼかすっていうのは物の位置関係を完全に無視している。全く立体を理解してない自分に気づいて、ちょっとびっくりしました。立体への意識を高めていかねばならぬと、決意を新たにするのであった。

③反射光や明暗境界線など
つい数日前に真の出会いを果たした反射光、コイツが熱い。最初、左脇に落ちてる腕の陰の中にある肋骨かなんかの凹凸を単純に帯で描いたら、「肌に浮いた模様に見えるから、反射光を描き込んだ方がいいよ」とのこと。うーん、言われてみれば確かに模様に見えるかもしれない…それを反射光で解決できるとは、反射光くんってそんなに大事なやつだったのか…! そしてたしかに描き込んだら、模様っぽかったのがちゃんと凹凸に見えるように! すげ〜〜!

さらに脇腹の影に目を凝らしていたら、「明暗境界線」とかいう「光と陰の境目の一番暗い線」が見えてきました。本当にあるのそんなもの? 適当に言ってない? て実はちょっと疑ってたんですけど、あったわ…! 伝説は本当だったんだ!!

明暗のレベル分けがどんどんできるようになっていけば、あんな絵とかこんな絵みたいな光の表現がすげー絵が描けるようになっちゃうじゃん??! 盛り上がってきた!! 暗い所にいる黑世界の主人公リリーちゃんとか、光の中に消えちゃいそうなリリーちゃんとか描けちゃうじゃん。えっ、描きたい!!

●絵を描くのって身近なこと
「反射光によって陰の中に浮かぶ物の影を描く」と知ってから、てけてけっと街中を歩いてるときに目に入ってくる垣根の木々の葉陰に「うわー! これ反射光で描くやつじゃない!?」てなったり、違う色のライトで二方向から照らされてる写真に「あ、この第二色もそうか反射光と同じことか」と思ったり、ボクシングジムで他人のふくらはぎとかを見て「この前見つけたボリュームのラインが本当にある!」ってなったり。

絵を描くのってものすごく身近なことで、身の回りに溢れてるんだすげー!! てびっくりしちゃった。できることが増えるたびに、「こんな絵も描けちゃうんじゃ?」「あんな絵もこの先には待ってる!」てワクワクがすごい。新しいおもちゃを手に入れた子供みたいにうきうきしてて、地面から5センチくらい浮いて歩いてんじゃないかと思った。ある日の夕方。


23-26日目:①片足重心(背中から)

画像18

画像19

画像20

元のモデルの光源がどこにあるのかよくわからなかったり、陰影が薄かったりしたんですけど、目を凝らしてなんとか明暗のレベルわけを強調しました。左肘の内側の反射光の当たり方の感じに、平面がよく出てて好き。ぼかそうかとも思ったんですけど、ちょっと試してみたらちょっと違うなって今回はなったのでしませんでした。

今回はポイント3つ。

①長めのストローク
前回アドバイスを受けたので、一筆の長さを伸ばして体のボリューム感を掴めるように意識してみました。アウトラインだけを取ってる絵を見比べるとわかりやすいはず。この時に意外と自分が描くアウトラインが直線的というか、内側から膨らんだような曲線を引けてないなあと気づき、気をつけて描くようになりました。

ちなみに1枚目は、「よーし太めの線使ってストロークも長くしてバーン!と描いてやるぜ!」とやってみて撃沈したやつです。形も明暗もままならないので、海の藻屑として消えた。確かこの直前くらいに、件の友達がデッサンのタイムラプスあげてて、バーン!ドーン!って感じでかっこよかったので、それにも影響を受けてやってみたんですけど、早かったわ……。多分あれは、すぐに重心がとれる人がやる奴ですわ。きっと30秒クロッキーとかできる人がやる奴。

②太ももは楕円
2枚目のアウトラインを取った時、右脚は写真を見ると確かにこの太さこの形状っぽいのに、左脚と比べてあまりに太すぎない? 大丈夫? と思ったけど、大丈夫らしい。太ももは楕円だから! 言われてみれば確かにそうだけど、意識には意外と入ってないものですね。面を意識して陰をつけて、楕円であることをアピるべし。

③尻は直方体を意識
もう背面の絵を描くたびに必ず悩んでる尻。尻に悩むために背面の絵を選んではいるんだけども。尻と腰が描けないと上半身と下半身が分離するので、まさに死活問題。尻というか腰骨というかは「中に直方体が入っている意識で描くといい」らしいです、見えない反対側の頂点も意識しながら。実際に触ったり見てると分かるとおり、お尻って結構横が絶壁なので、直方体を意識っていうのはわかる。

でもわからん!!! どう直方体が埋まってるんだSiriに!! って言ってたら完成まで三日かかった。いうて尻も三枚目なので、少しずつ形を取るのが早く上手になってきました。重点的に背面からの絵を練習した甲斐があるというもの。

あと、尻というか腰骨というかがしっかり描けるようになると、座ってる絵も描けるようになるらしい。高まるね!! 黑世界の主人公のリリーちゃんが椅子に座ってる絵も描けるようになっちゃうんでしょ!? やばない!? 以前に一度、椅子に座っているおばあちゃんの絵を描いたんですけど、椅子も描けないわ座ってる人も描けないわでギィ〜〜〜〜って言いながら描いたので。それが自由自在に!? 最高じゃん。

●美術館に行ったよ
お絵描きをするようになって、人の絵を見る目が変わりました。重心を取っているのか、陰影の幅はどれくらいか、肌の質感や骨格をどう描こうとしているのか、遠近感はどう出そうとしているのか、一番見せたいところはどこなんだろうとかね。そうやって見つけた人の工夫箇所や上手なところは参考になって面白い。

人の絵や彫刻作品をもっと見たいから美術館も行こう! ということで、国立近代美術館の常設展にも行きました。常設展は三階分あるんですけど、これがねぇ……一階分見ただけでへろへろ〜〜となって、あとは無理…と逃げ帰りました。

これまでより、絵を見て得られる情報量がぜんっぜん違うんですよ! どんなに一筆がぶっとい油絵でも人体の大きな繋がりは絶対に外してないなぁとか、この人はマシュマロボディに描きたいのかがちむちボディに描きたいのかとか、もやもやーっとしたタッチでも必ず反射光はあって立体感が表現されてるなぁとか、この配色めちゃくちゃカッコイイ覚えて帰ろうとか、とか、とか。

手のひらにのりそうな小さなブロンズの女性も、腰骨、鎖骨、肩とか重心を感じる上で必要なポイントはしっかり抑えられてて、さらに立体だから腰の捻りとかも見れてかっけぇー!!てなって、後日もう一回観に行きました。美術館って混んでなかったら鉛筆でメモ取ってもいいらしく、デッサン鉛筆とねりけしとポケットスケブ買って行きました。全然上手く描けなかったけど(光源四つもある初心者殺し)、楽しかった。

こうして絵を描いてなかったら、こんな見方はできていませんでした。美術館ってめちゃくちゃ楽しい。また行きたいな。


27-29日目:③足を左右に開いて立つ(正面から)

画像21

画像22

いや苦しみましたこれ。描くべきポーズ5つの難易度は、高くなるほどに重心位置がわかりにくいそうです。というわけでアウトラインとるのにすごい時間がかかりました。

ぱっと見良さそうだけど、どうしても違和感が拭えないんですよね。そういう時に「なんか変だけどこれでいっか」をすると上手くならないと序盤に聞いていました。上手くなるためにやっているのにそれでは意味がない。なので、あの手この手でどこが違うのかを見つけ出すために、色々補助線を引いて狭い範囲での縦横の比や線の位置を確認して直していくことをしました。1枚目と2枚目だと、左足をついている位置が結構違うのわかりますか? これを見つけるのになかなかかかりましたわ。

デジタルで描いてはいますが、トレスはもちろん絵とモデルを重ねて比較することもしていません。モデルを見る目を養うことが大切なんだろうなぁ、と察していて、重ねて比較することはその目を養うことの妨げになると思ったので。誰に聞いてもいないけど正解だと思う。

良かったこととして、全身の各パーツを何度も描いているので、光源やポーズは変わっても変わらずにあるパーツの基本的な形状や大きなボリュームの繋がりがちゃんと見つけられるようになっていますね。繋がりを意識し出した頃はそればっかりで陰影が疎かでしたが、両方が統合され始めている。良い傾向。

今回のポイント2つ。

①闇の大地=膝
いや、膝って難しくない???? 何?? 正直、この時は苦しんでいただけで解は見つかってなかったかも。元のモデルの明暗がきつくてよく見えなかったのもあって苦労してました。でも今なら言える、写真アプリでコントラストを変えろ、見えるから。そして大きな構造から描け。

②尻はなくなるがある
私は正気です。いやここのところずーーーーーっと尻を描き尻に悩まされ尻に翻弄されてきたわけですよ。それが正面からみたら尻がない!? どうして!? ってなってびっくりしちゃった。そりゃないよ。でもね、友達が言うんです。「尻は見えなくなってもあるから、正面から描くときも尻からの繋がりを忘れないように」と。

尻はなくなってもあります! 
いやその意識を持ってみると、確かに足と尻のつながる部分に、それらしい凹凸があるのに気付くんですよね。「あると意識すると気付けるもの」がまた一つ増えました。先人たちの知恵、大切にしたい。


30-33日目:③両足を開いて立つ(背面から)

画像26

途中経過見つからなかった。全部の日付の絵は載せてませんが、毎日描いてます。それはさておき、突然ぬめっと系デッサンになった理由はいくつかあるんですけど、一番はこれ。

①他の人のデッサンを見た(影の付け方、質感、完成度、形の取り方とか)
みたんですよ、ありがとうGoogle検索。以前日本語でデッサンと入れても芳しくなかったので諦めてたんですけど、英語でデッサン以外の何かフレーズを入れたらイイ感じのが出てきて。そうしたらもう、「え〜これをグラファイトくんで描いてるの?!」ってびっくりですわ。ちょっとね、完成度のレベルが思い描いていたものより何段階か上だったわ。デッサンって基本は習作だそうで、美術館には当然飾っておらず、学生時代はしがない理学部物理学科として過ごしていた私はデッサンって見たことあまりないんですよね。

ハッチングは面を取れるだけではなく、温度や質感とか色々表せる、まじ万物が描けるツールなのでは? くらいに聞いていたんですけど、見てみないとわからないじゃないですか。日展(https://nitten.or.jp)というのを観に行ったらいいんじゃないか、とも提案もらってたんですけど、10月末開催だからまだまだ先だし。

そんな折にネットで「こんな風にデッサンを仕上げるの!?」というのを観たので、影響を受けてこうなった。ちょっとぬめっとしすぎで、もう少しざらっとさせたかったけど。でも足首の感じと左脇の感じは好き。未来の私に期待大。

●自分の癖って何かしら?
自分がデッサンをするときに、してしまいがちな癖ってなんだろう?が途中からわかってきました。首がもげがちとか、腰がワンパーツ少ない感じで短くなることが代表格。そういう癖があるのを意識して、描き始める時に「ここはいつも間違うからじっくり見よう」とか「思い込みより少し大きく」とか思ってやると、初手のバランス取れ具合が少し向上しました。

こういう積み重ねが、いずれ「30秒クロッキーで重心をすぐに取れる」カッケェ自分に繋がるのかなぁと思ったりもして。思い込みや癖で絵を描かない。


34-38日目:③左右に足を開いて立つ(斜め前から)

画像23

画像24

画像25

片足重心の分類でないか?という点については議論の余地がある、認めよう。腰骨をもう少し理解したかったので、このモデルにしました。

すっごいよく描けてない???

前に課題にあげてた足の陰影のグラデーションとか丸みが感じられるし、お腹の部分の陰影も影の中にちゃんと形が感じられるし、闇の大地=膝も前よりかなり整理されてる。足の指を描くのも上手よ!偉いわ! 明るい領域のレベル分け特に肩と胸のところがわかりにくくてやや乱れてるのが今後の改善点だけど。イイじゃん!

学びポイントは2つ。

①一部を直しても上手くいかない
2枚目で右足に違和感を書いてますが、この前からずっと足裏のアーチの角度や足の甲の向きが違うなぁ、と思って、膝下の影あたりから直してたんですよね、ちまちまと。でも全然上手くいかない。

違和感を感じる時、そこだけを直しても上手くいかない。

以前にも聞いて頭にはあったから気持ち広く修正範囲にしていたつもりでしたが、やっぱり膝下の影あたりからっていうのは少なかったか…と思い直して、膝から消すくらいの勢いで見直すことにしました。体には他の部分から続く、大きな繋がりがあることを思い返せば、一個前の場所から直すというのは当然必要なアプローチなのかも。

②見る時間の方が描く時間より大切
「デッサン上級者には見る時間の方が描く時間より大切、なぜなら描き込むと絵を客観的に見れなくなってくるから」
、というのが、右足に悶々と悩んでいた私に与えられたもう一つのアドバイス。

なるほどね、となりまして。これまではスマフォを横に置いてモデルを見ていたんですけど、iPadでも見るようになりました。描いている絵も写真アプリに途中保存して、隣に並べてスワイプでサクサク交互に比較。補助線も引きつつ、画像のコントラストも変えたりしつつ、違いを見極めるための施策をできる限り打ってじっっと眺める。

そうすると、右足ばっかり気にしていたけど、左脚も違うわ…と気付きました。2枚目と3枚目がビフォアフなんですけど、3枚目は2枚目よりも左膝下が外に湾曲させるなど、結構違いを見つけて修正してあります。その後、改めて右脚を観察すると、見つかりました違和感の正体が! 1〜2度くらい膝下の角度を外に向けないといけないんだ! 他にも違いを見つけて描き直したら、右脚が斜め下向きにバシッと格好良くかけた〜!! やったー!! すごい嬉しい、この角度を再現できたことが。

大切です、見る時間!

これらとは別に意識面での成長部分として、この立っているだけのポーズの中に格好良さを見出したことがピックアップできるらしい。「右脚を早くバシッと格好良くと描きたい!」と上手くいかずもだもだしてる時に呟いたら、「ただ立ってるだけのポーズに格好良さを見出してるのすごくいいよ!」って。

この記事の序盤を振り返ってみると、人体の形状への関心ペラッペラに薄かった。エクストリームなポーズくらいにしか興味を持てていなかったのに、この地味に立ってるだけのポーズに、格好よさを見出すようになるとは…。

人体を見る解像度が上がったことや、うまく描けた時のハマった!感を知ったことなどによるものだと思います。お絵描き楽しいですね!!

まだまだお絵描きロードは続きますが、まだまだ楽しく走っていけそうです!


お絵描き楽しい!

でもお絵描きロードは始まったばかり。基本のポーズも最後まで行ってないし、絵描きとしての自我はまだ確立できていない。ここからもっと色々描けるようになって、それからどんな絵を描きたくなっていくんだろう?

初めて身近に感じたお絵描きを楽しんでいきたい。

いろんな作品とかを見て、散歩をてけてけっとして、文字書きなので小説も書いて…、ド忘れしてるけど色塗りのことも思い出して…、自分の絵を作っていきたいな。


●ありがとう

お絵描きを教えてくれた友達、役立つサイトとかを教えてくれた友達、見守っててくれたみんな…ありがとう。


●続き
続きもできたよ。とうとう推しを描きました。


●お絵描きの動機

最後に推しコンテンツと推しのご紹介だよ!! L LILIUMを見て音楽朗読劇『黑世界』を見てハマると、文字書きでも絵が上手くなる! これはマジ!!

主演の鞘師里保ちゃんが令和3年8月4日さやしの日に出したソロデビューEPも最高だからよろしくな! 前向きにまっすぐ生きていこうという気持ちが溢れてくるよ。


便利なサイト

モデル探しに役立つと教えてもらったサイトの中で、今特に使っているものです。服を着てるものも、ラも選べます。助かりますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?