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【走】第67回勝田全国マラソン大会 参戦記

はじめに

去る1月 27 日、今年も勝田マラソンに参加してきました。結果から申し上げますと、2h46m56sで PB 更新となりました。しかし非常に苦しい展開であり目標の 2h45mカットには及ばず、練習・調整不足を痛感しています。

自身3回目で何かと勝手が分かってきた本大会。登りがキツいとの声も聞かれますが、気候コンディションの良さからすればむしろ記録の狙いやすいツンデレ大会と認識しております。実際に2年前の初出場で初サブ3を達成、体調悪く諦めモードで臨んだ昨年も PB 更新と良いお付き合いができています。それならば、と今シーズンの勝負レースに設定。昨年末からのロード追い込み期を過ごして準備万端で当日を迎え、とはいかないのが人間の性。緊張と不安を抱えながら当日を迎えることになりました。


レースまでの練習内容

昨年11月くらいからマラソン練習開始。以下概要。
・平日朝練(週 3 程度)
 8~12km ロードジョグ体重維持を目的としていてペースは意識せず走る。気まぐれでペースを上げたりもする。時々不整地、ロード登りも走ります。主に早朝にやるため、厳冬期に入ると暗い、起きられないで 6km 程度に落ち込む。
・平日朝ポイント練(週1)
インターバル 1000m×5、5000mまたは 7000mを必死に走る。
インターバルはあまりできなかった。5 回やったくらい。
5kまたは 7kは今年初の取り組み。片道ジョグ 3kで土手へ行き走って帰る。結果的にキロ4分前後となることが多かった。
・通勤ラン(雨が降らなければ週5)
片道5km。冬は汗をかかないので大体走るがちんたらジョグペース。あくまで移動手段。
・土日のロング
15~20km をビルドアップだったりペース走だったり。ペースは 4‘15/km前後になることが多い。
スペシャルの 30km 走は3回くらいしかできなかった。4‘15/kmで走って最後 5 キロほどを上げられればいいと思って取り組んでいた。ラストのフリーで出せるペースが本番のペースと認識している。あくまで走り切るのが目標。その他は 2 時間くらい気まぐれで登り道を走りに行ったり、公園の小山を登ったりもする。坂道対策。

自分は寒さが苦手なため、氷点下となる真冬の長野はとてもキツい。ペースが全く上がらないことが多かった。
しかしこれも寒さ耐性の強化(耐寒トレーニングと聞きました)や、必然的に浅くなる呼吸法で呼吸器の鍛錬であると割り切った。長野でのランニング環境についてはまた記事でまとめたい。
この他にいつも通り大会前はカーボローディングをやった。今回はチートに寄り過ぎてしまい当日までの3日間でとにかく甘いものを食いすぎてしまった。体調が悪くなった気がする。これについてはまた別の機会に食に関することとしてまとめたいと思っている。


レース当日

先に記したように記録を狙って意気込んでいたので、当初は家族を連れて水戸で前泊を考えていた。家庭的問題をフリーにし、当日もしっかりと睡眠、トイレ時間も確保する算段であった。ところが思った以上に家族が乗り気ではないため前泊は中止。長野遠征組に同乗させてもらい当日出発することにした。
いつもながら準備は直前でああだこうだ悩んで捗らず、寝る前も YouTube を見たりして就寝時間は 22 時過ぎであった。去年もそうであったが当日の朝はとても寒く、しかも前日から大雪が降った。寒さと遅刻できない緊張感から眠りは浅くなり 2 時には起床。トイレに籠ったり持参する餅を焼いたりのんびりと準備をした。ちょうど前日にもらった木島平の餅がやたらとうまい。集合時間は 4 時15 分で家から車で 30 分以上はかかる。雪道に不安があったため 3 時過ぎには家を出て長野インター付近の集合場所まで向かった。今回の遠征は運転をして頂く塚田さん(長時間の運転本当に感謝します)、中田夫妻(ヌカァタ先輩と応援のハルエさん)、私の 4 名。高速道路上も群馬に出るまで雪が積もっており、途中 30 分ほど 50キロ制限に掛かってロスをした。SA での休憩もそこそこに、いつもの勝田駅前駐車場に着いたのは 8 時過ぎ。例年通りとのこと。
それから1 時間ほど各自トイレへ行ったりコンビニへ行ったり自由行動。私も腹痛を感じていたため混雑の間隙を突いてコンビニでトイレを済ました。混雑ポイントでトイレを済ますスキルを身につけ、自身の成長を実感した。(外で人に待たれるトイレがとても苦手)
そして 9 時頃、ぼちぼち行きますかと会場に向かって歩いていく。この時点では天気は良く、寒くもない。会場入りする人混みに近づいて行くと何かボヤいているおじさんがいたので振り向くと「マラソン日和だよ!マラソン日和!」と連呼していた。これはマラソン日和であるなと思った。
会場に着いて荷降ろしする場所を求めていると長野勢を発見。隣に空きスペースがあり、お邪魔する。同行した皆さんは勝田慣れをしているので当日の行動はすべてパターン化されている。こういった点も走りやすい大会である理由の一つだ。まず何をするかというとお土産用の乾燥芋を買いに行く。これは私も目的としていたので一緒に買いに行った。レース後は面倒くさくてどうでもよくなってしまったりする。物販エリアまでの道中で甘酒をもらった。粒みがあり美味しいもので、体が温まりこれは効いた。直前は固形物を取りたくなかったのでありがたい。
そうこうするうちにもうすぐスタート30分前である。慌てて着替えてトイレに行き、荷物を預けてスタート地点へ向かう。私は水とアミノ酸を飲みたかったのでここでヌカァタ先輩と健闘を誓って別れた。アミノバイタルがあったのでもらい、スタート地点へ向かう。スタート 10 分前を切っていたので少々慌てるが去年と同じような位置取りができた。

スタートから 15km まで

スタート地点は日が差しており寒さを感じなかった。久々のレースで気持ちが昂ぶり、いつもの MC おじさんの言葉も耳に入らない。
そして号砲が鳴りせかされるように走り出した。
商店街区間はペースが乗りづらい。人を避けながら大通りへ出る。3km ほど走ってようやくペースが乗ってきた。設定ペースは3’55/km前後。それより少し早めであった。どうやらきついペースのようである。息が上がり、さっそく足に違和感が出始める。とにかく15km走ろうとペースを落とさないように心掛けた。
心配されていた向かい風はさほど無く、走りやすい気がした。集団走は苦手なのでパックをかわしてペースを上げる。
以下通過地点の5km毎のラップタイム
5km 19:38 10km 19:16 15km 19:33

15kmから30kmまで

去年もそうであったが東海村に来るまでにだいぶ消耗する。そのあと走れるようになる記憶があったので気楽に行くようにした。しかし余裕のない走りを続けていた。雲が出始めて陽が無く、風も出てきた。体が冷える。晴れ間が覗くのを待ち望んだ。
途中パックに追い付かれて集団に飲み込まれた。悔しいけれども集団走に心地よさを感じた。ハーフ通過時点でジェルを1個摂取した。マラソン時はハニースティンガーを好む。粘性がありチビチビ舐めるのに調子がいい。
ちなみに今回は軽快さと締め付けのストレスフリーのためになんちゃってフリップベルトを使わず、ランパンの腰ポケットにジェル2個を詰めた。これがジェルを取り出すのに苦労した。ランパン自体は気に入っているので携帯方法を今後の課題としたい。
報酬的な意味合いにしかジェルの効果は期待していないが、今回のジェルタイムは全く嬉しくないくらいすでに疲弊していた。展開が変わるのを期待して藁をもすがる思いで摂取した。途中応援のハルエさんが居たそうだが気づくことができなかった。良いポジションでナイスな写真を撮っていただき感謝します。
20km 19:43 25km 19:36 30km 19:39 
ハーフ通過 1h22m33s

30kmから37kmまで


さてここからがマラソンの本番である。ここまで来たらもう粘るしかない。風が出てきて余計にペースが落ちていく気がした。周りの足音もペタペタと変化し始める。
走っていると居心地の良い集団に出くわすが明らかにペースが落ちている集団である。どれだけ自分を保てるか。再び藁をもすがる思いで2個目のジェル。マグオンのピンクグレープフルーツ味。これが無性に美味しく感じた。
エイドでは基本的に補給食をとることはないが、最後の登りがある道に曲がる手前、施設エイドのおじいさんおばあさんがいる。私はここで毎年梅干しをもらう。今年もありがたく頂戴した。
登りのロードもさほど辛くなく走れた。陽も出てきて寒さはもう感じない。でもペースは確実に落ちてきている。田舎道に嫌気がさす。早く大通りに出たい!
35km 20:06

37kmからゴール

ラスト5kmは大通りの直線。待ってましたとばかりに飛び出すと、ここで想定外の逆風。多分大した風ではなかったのだろうが、今の身体ではキロ4維持も無理。ペースを落とすランナー多数。45分カットは無理だと確信した。けれど何とか自己ベストは切りたい。もう何も考えずに走る。珍しく胃からこみ上げるものがあり、ステーキ屋の匂いがキツい。
いつもなら食い物のことを考えながらゴールに向かうがそんな気にならなかった。ラスト5kmは終始苦しみながらのゴール。ゴール手前の芝地に入ったときの達成感はいつも最高だ。2h47mを切れたことだけはわかった。
ゴール後はバナナでも食いながらゴールする人たちを迎えようと思っていたが、体が冷え切って気持ちも悪くそんな余裕もなかった。いそいそと更衣室へ行って着替えをした。
40km 20:18 ゴール 8:59

当日のウェアはTNFのノースリーブ、ランパン、アームウォーマー、手袋
靴はアシックスターサージール

ゴール後


着替えを済ませてよれよれと会場をさまよう。ゴール地点に戻って知り合いを探すが見つけられなかったので集合場所へ移動する。PB更新できたら食ったろうと思っていた韓国チーズドッグの屋台にまで来たが、とても揚げ物を食えるコンディションではなかった。
そして移動途中に帰りがけのオショウさんに遭遇する。晴れやかな表情からも目標達成が伺えた。実際に計画通りサブ50達成とのこと。おめでとうございます。あまり長い時間話せなかったけれど、まともにお話しできたのが初めてなので光栄でした。
他の皆を待つ間にレース前から我慢して取っておいたお楽しみのバウムクーヘンを食す。すると食った直後に猛烈な胃痛に襲われる。こんなに追い込んで走ったマラソンは今までなかったかもしれない。レース後の食の楽しみを奪われて落ち込む。

帰宅まで

同行の皆さんが戻ってきた。塚田さん、全然走れていないと言いつつ記録が落ちない。山走る人は安定して早いですね。ヌカァタ先輩、切れなかったそうです。そんなにあまり落ち込んでいないのが救い。また徐々に上げていきましょう。長野組の皆さんに挨拶をして会場を後にする。途中駅に寄って藁納豆をお土産に買った。2本で600円?納豆にしてはかなり高級。
そして帰りにこれまたいつものやよい軒で遅い昼食を取る。
本当はカットステーキやらをがっつりいきたいところであったが、まだ胃の調子が良くない。不本意の鉄火丼にめかぶトッピングをメインとした。これが正解で胃の痛みが多少和らいだ。あまり長居をせず食ったら帰路に着く。
その後、インターへ向かう道でアディダス戦を履いてチャリに乗る女子中学生(非陸上系)を目撃。この日一番の盛り上がりを見せる車内。さすがマラソンシティ。
帰りは特に渋滞もなく、順調に4時間近くで長野に到着。塚田さんほんとに運転ありがとうございます。
そのまま駐車場で解散し無事に帰宅で20時前。茨城はやっぱ遠いですね。

おわりに

達成感よりも反省点が多い結果となりました。
・設定ペースをモノにできていない。(目標ペースでの走りこみ不足)
・体重の増加(甘えた生活)
具体的にどうするか考えていないが、まあとにかく走って食生活を見直すくらいしかないのだろう。
次の大会は4月の長野マラソン。
記録は期待できませんが、あと2ヶ月以上あるので最善は尽くしていきたい。





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