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ご祈祷

子供のころから打ち続けられてきた
くさびのようなもの
心に刺して 大人は言ってしまって自分の気を晴らしてめでたしめでたしの受け皿にされていた

言ってはいけないこと
言うに憚られること
だからこそ言ってしまいたいこと
心のうちにしまっておけず重荷になること
大人たちは子供の私を勝手に受け皿やら井戸に仕立て
しまっておけないことを私に投げつけてきた

どうしろというの

どうにもしようがない

聞くしかない

聞いてあげれば大人はまるで贖罪を降ろしたようにすっきりして生き返っていった
私はのしかかる重い重い荷物を一方的に積み重ねられるだけ
双肩が重く息がしずらいのはそのせい

わかっていても解決方法はない
ただ、耐えるだけ

耐えて耐えて受け止めて耐え忍んできたけれど
とうに器は溢れて
今の私は(器)はついに割れて粉々

修復できる気力も笑顔も使い果たし
体は食べ物を受け付けなくなり
ああ、この体は生きることをやめたいのだろうな もう楽にしてあげたいと思うまでになって



ひょんなことからご祈祷をしてくださる方と繋がることができた
ほんとうに心からのご祈祷
通り一遍の修行でないことは日々の記録から痛いほど感じる方

細い 細い 蜘蛛の糸のようなご縁
その糸にすがった

頂いたお返事には驚くほどの強いご縁が溢れていた
私は無宗教だけれどふとお参り(お詣り)したくなる時がある
やっぱり、ご縁ってあるんだ
おまいりしたい、ご祈祷をお願いしたいと思った時は
お空の彼方から蜘蛛の糸が降りてきている時なんだ
と思えた

(決して特定の宗教やお祈り、ご祈祷を勧める文章ではありません)

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