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デジタル庁『アクセシビリティ導入ガイドブック』輪読会を実施しました!

こんにちは!
クラウドワークスでデザイナーをしつつ、”アクセシビリティやっていき”をしているのまです。

今回はクラウドワークスで、デジタル庁『アクセシビリティ導入ガイドブック』輪読会を実施した振り返りを書いていきます。

特に、これから社内でアクセシビリティの勉強会や輪読会をしようと思っている、デジタル庁『アクセシビリティ導入ガイドブック』を社内で読んでいきたい・輪読会を主催したい方々の参考になれば幸いです。

輪読会・勉強会のこれまで

クラウドワークスではこれまで、アクセシビリティに関するさまざまなテーマで輪読会や勉強会を行ってきました。たとえば輪読会では『Webアプリケーションアクセシビリティ』『読みにくい「困った!」を解決するデザイン』などの書籍を取り上げ、職種にこだわらずメンバーが一緒に学びを深めてきました。

次に何をしていこうと私がなったところで、もっと気軽に参加しやすくできるものを検討し、デジタル庁のアクセシビリティガイドラインに決めました。

最初はWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)を検討しましたが、その範囲の広さと(読み解き)難易度の高さから、実践的でわかりやすいガイドブックに焦点を当てることに決めました。

デジタル庁のアクセシビリティガイドラインとは

『アクセシビリティ導入ガイドブック』は、デジタル庁が作成した、ウェブサイトやウェブコンテンツを誰もが使いやすいものにするためのガイドラインです。

このガイドラインを通じて、ウェブコンテンツがどのように多くの人にとって使いやすいものとなれるか、その基礎を学ぶことができます。

主催方針

今回の輪読会では、参加者が気軽に参加できるようにすることを最優先に考えました。具体的には、以下の点に注意しました。

①参加ハードルを下げる

参加者が無理なく参加できるよう、内容や進め方をシンプルにしました。また、各自が自分のペースで進められる形式を採用しました。

Notionで管理された輪読会のトップページ。ドキュメントが参照できるページ、参加者のリスト・個人メモページ、ファシリ等のデータベースにアクセスできる。
Notionで輪読会の管理を行いました。

②参加者の手間を減らす

準備やフィードバックの手間を最小限に抑え、気軽に意見を出し合える環境を整えました。

やり方

具体的な進行方法としては、以下のように進めました。

①Notionを活用

ガイドラインはデジタル庁に帰属し、権利表記の記載がない限り「CCBY4.0(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0国際)」により利用することもできます。

ガイドブックに掲載・発信している情報(以下「コンテンツ」といいます。)の著作権は、特記されていない限りデジタル庁に帰属し、権利表記の記載がない限り「政府標準利用規約(第2.0版)」に準拠した利用条件の下で、利用することができます。「政府標準利用規約(第2.0版)」と互換性のある「CCBY4.0(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0国際)」により利用することもできます。

ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック 1.5 1.ガイドブックの目的利用と配布

今回は社内でもあり、気兼ねなく?ガイドラインの内容をNotionのページに貼り付け、各参加者が自由にコメントを残せるようにしました。これにより、リアルタイムで意見交換ができ、気になる箇所を簡単に共有することができました。

Notionページにガイドブックのドキュメントをコピーし、コメント機能でコメントがつけられている様子
Notion上でコメントとリアクションを行いました。

Notionだとコメントが付きすぎ、見落としが発生していたので運用方法には改善の余地があります..

②柔軟なスケジュール

全8回、参加者の都合に合わせられるよう二つのチームに分け、異なる時間帯や曜日にセッションを設定しました。これにより、忙しい業務の合間でも、無理なく参加できる環境を整えました。

「事前に読んでくる必要がなく、参加のハードルが低かったのがよかったです。1週間2回開催もありがたかったです。全体的に参加しやすい形式だったので皆勤賞できました🙏」という声もアンケートで聞けました!

振り返り

Googleフォームで集計した参加者のコメントの一部、良かったことについて振り返ります。

アクセシビリティ自体に対する認識やドキュメントの種類、達成基準の扱いなど、webアクセシビリティ対応を始めるために必要な予備知識をある程度学ぶことができました!WCAGなどをそのまま読むのはすごくハードルが高かったので、関連知識に触れる意味だとよい機会になりました!

こういう障害がある人がいるのでこういうところを気をつけたほうがいい、というような例がたくさん紹介されていたのが良かったです。今まではaltやコントラスト比くらいしか知らなかったのですが、より多くのポイントを考慮できるようになったと思います。

アクセシビリティを考える上でのベースは修得できた感があります。今回のドキュメントは行政目線での記述もあったので、今度は企業が作っているアクセシビリティガイドを読んでみたいと思いました。

  • 参加者の増加

これまでの輪読会と比較して、より多くのメンバーが参加しました。特に国のガイドラインに基づく、本を買わなくても良い点でもハードルが低かったのかもしれません。

  • 柔軟な参加体制

チームを分けて開催することで、参加者は自分のスケジュールに合わせて無理なく参加できるようになりました。また、Notion上でのコメント機能を活用することで、個々の意見や疑問をタイムリーに共有できた点も良かったと思います。

まとめ

今回の『アクセシビリティ導入ガイドブック』輪読会は、アクセシビリティの基本を再確認し、日々の業務にどう活かすかを考える良い機会となりました。また、事業部を超えて各々の話ができ交流につながったのも成果の一つだと思っています。

クラウドワークスでは今後も、アクセシビリティを重視したプロダクト作りを進めていくために、定期的な勉強会や情報共有の場を設けていく予定です。引き続きよろしくお願いいたします!

このnoteを参考に、デジタルアクセシビリティガイドブックの輪読会をしてみようと検討される方々がいらっしゃれば幸いです。

みんなで、できるところからやっていきましょう!

森永ラムネ代にしたいと思います!