マガジンのカバー画像

灰の境界線

24
創作小説「灰の境界線」リスト 悪魔との戦いの日々を送る女がいた。 そんな女の前に突如現れた天使が言った。 「助けてほしい」 天使と悪魔に翻弄されながら戦う女の物語。
運営しているクリエイター

#連載中小説

灰の境界線~第十一話~ 有料

 二人が向かったのは、スラム街の一歩手前にある公園だった。子供が遊ぶ遊具や水飲み場がある…

100
玻璃青丹
1年前

灰の境界線~第十話~

 その後、ベルゼブブは料理をし、アルマ達に振る舞った。 「今度は、味というものを理解して…

玻璃青丹
1年前
2

灰の境界線~第九話~

 廃墟都市の北に『ミモレット』という名の武器屋がある。そこでは、エクソシスト御用達の武器…

玻璃青丹
1年前
1

灰の境界線~第八話~

 トルソはイライラしながら都市内を歩いていた。  先日の悪魔との戦いが、今も鮮明に記憶に…

玻璃青丹
1年前
1

灰の境界線~第七話~

 天使と悪魔が帰って行った後、エルと一緒に食器を洗っていると、扉がノックされた。  アル…

玻璃青丹
1年前
1

灰の境界線~第六話~

 日の光の届かぬ室内に、大量の蝋燭が灯されている。  壁は溶けた蝋がびっしりとこびりつき…

玻璃青丹
1年前
4

灰の境界線~第四話~

 アルマはどんよりした顔で、ソファに寝そべり、窓の外の明るさをひたすら眺めていた。  身体が重い。頭が痛い。気持ち悪い。絶不調だった。  昨日、ベルゼブブに憑依された反動だろう。こんなに負担が大きいとは思わなかった。  今日も依頼があるはずなのに、まったく体を起こす気になれない。 「これが、悪魔に乗っ取られた者の末路か……」  自分が助けた人間達も、悪魔が離れた後こんな状態になっているのだろうか。  そう考えていると、食器洗いをしていたエルが心配そうに駆け寄ってきた。

灰の境界線~第三話~

 朝、アルマはジーゴの酒場に向かった。  この酒場は夜通し営業しているため、常に開いてい…

玻璃青丹
1年前
3

灰の境界線~第二話~

 目が覚めれば、廃教会の中で寝そべっていた。  慌てて身体を起こし、腹に触る。離れていた…

玻璃青丹
1年前
3