【記録用】物々交換所②〜A journey of disused items〜
月1回開催している物々交換所。
さいしょ、トートバッグ1つに入るだけの10数品の私が使わなくなったモノ(=思い入れのある不用品)ではじまったのですが、いまはトートバッグが1つと、小袋が1つに増えました。
交換のたびにモノの大きさが変わることに加えて、数も増えている不思議。お金を介さない価値交換という趣旨を応援してくれて、モノを寄付してくれる方もいらっしゃって。毎回覗いてくれる方もいます。みなさんへの感謝の思いとともに、いままでにどんなものが交換されていったか、どんな風景があったかを少し振り返ります。
38回の交換
物々交換所では、交換したものをカードに書いてもらっています。その枚数も38枚に。たくさんのモノが新たな持ち主のところに旅立っていきました。
ご祝儀袋を持ってきてくれた方は「6月になってカレンダーを買うまでではないけど、ほしいなあと思っていた」ところでのカレンダーとの出会い!また別の日には、鉛筆をご持参され方が「この洗顔フォーム、ちょうど買おうか迷っていたの」と笑顔に!偶然ほしかったものと出会える様子は、モノ同士がハイタッチしているように見えます。
パフォーマンスとの交換
交換するものは、パフォーマンスといった形のないものも歓迎です。今まで、マジック、絵本の読み聞かせ、ツボ(反射区)の紹介、などを披露してくれました。こちら、近くで拝見していてとても楽しい。
「大きさ的に、これと交換しようかしら・・・」と、ご自身が持参したモノと同じような大きさ・価格などを考慮して、交換するものを選ばれる様子も拝見しますが、遠慮は無用です。というのも、価値観はいろいろ。例えば、形のないものでも、同じ空間を楽しんだこと自体がモノ以上に尊い価値として心に残ることもあります。「今日は何も持ってきていないから」というときも、特技や興味があることを披露してくれることで、そこには発見や面白さ、楽しい時間が流れます!
モノを交換するという行為そのものはすぐにできるもの。そこに、ちょっとしたお話の時間であったり、モノへの思い出、背景なんかが見えるのが、この物々交換所の楽しみかたの一つだと感じています。
そうして、このイベントは「不用品の旅」と題して開催しているのですが、ちょっと違う気もしてきていて。「捨てようとしたときに、手が止まっちゃうモノ」という表現のほうがしっくりくるように思い始めています。捨てちゃう前に、だれかが使ってくれたら嬉しいな。次の人の手に届くといいな。手にとってくれた人が喜んでくれたら嬉しいな。そんな気持ちが、モノの奥には詰まっているような気がします。そこにあるのは、もったいないって気持ちだったり、思い出だったり、いろいろ、いろいろ。交換に来てくれた人の思いものせて、モノは旅立っていきます。
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