『ローカルベンチャー 地域にはビジネスの可能性があふれてる 著)牧 大介 』を読んで考えたこと。
■内在的三方良し
近江商人の『三方良し』を思った。売り手・買い手・世間良し。
しかし、ローカルベンチャーは三方良しの内在にもう一つの三方良しが存在している。自分良し・地域良し(住民や環境)・社会貢献良し。(近江商人の三方良しの根幹も同じかもしれないが)
この内在的三方良しが出来て、初めて世間良しが完成する気がする。そして今は世間良しが選ばれる時代でもある。
■これからの世界をつくるのは誰か?
「迷っている人が地域をつくる」という言葉からインスパイアを受けて、植田は「迷っている人が世界をつくる」時代に入ってくるのだと思った。今の会社や住んでいる地域、社会システムに対して、【何か違う。そうじゃないんだけど。何かをやりたいとは思っているが自分にはスキルも経験もないし、どうしよう。】と考えている、感じている人たちが未来の世界を担うだろう。
なぜなら、もう自分で意識的に気づいて動いている人は動いている。その人たちにはもちろんこのまま走り抜けてもらいたい。しかしだ、上記のように迷っている人のほうがまだ圧倒的多数いるだろう。この人たちが何かをきっかけに立ち上がったら、起業はもちろん、大企業や政府(自治体含む)をも変えていけるだろう。実際に西粟倉村の村役場は変わったわけだし。
未来の世界を作るのは「今、迷っている」人だ。
■関係人口を増やす
関係人口を増やす取り組みや考え方を地方自治体が持っているなら、大チャンスだと思った。なにがチャンスかって、東京に生まれ育ち、東京が好きで、地域と東京をビジネスで結びたいと考える自分には、願ってもない時代の流れ到来である。
それに鳥取の町が東京に関係人口をたくさん持てる、そんなパイプを作ることができたなら、世界の地域のロールモデルになると思う。そんなことを考えたらワクワクした。
注)植田は鳥取で起業を始める。
■問いの立て方
「どうやって第6次産業化するのか?ではなく、どうつなぎ直すか?新しいつなぎ方はないか?」そうだ、問いの立て方は当たり前だけど、結果に置くのではない。プロセスに置くのだ。
結果を『WANT』で発信し、その結果に至るプロセスに『QUESTION』を置く。そうすればおのずと道が見えてくるだろう。QUWSTIONの中に【QUEST】が入っているから。
■「あわよくば」という考えからは、「あわよくば」という結果しか生まない
本当にそのとおりだ。そんな考えを少しでも持っていた自分が恥ずかしくなるぐらい響いた。もう絶対に「あわよくば」なんて思わない。もし、「あわよくば」と自分が考えたのであれば、それは自分が深くまで考えていない証拠だ。
そして、自分を曲げることももうしない。自分を曲げたら、何もかもがつまらなくなる。もう曲げない、深く考え、自分を通す。そんな勇気をくれた本でした。
■最後に
地域と東京を結ぶことをやってみたい。そして、解きたい課題の拠点は東京。東京の課題を解決することが地域を助ける何かになりそうな気がしているのだ。
逆転の発想ではないけれど、俺は地方に住んだことがない。ずっと都会だ。そして、東京という街が好きだ。だから今は「地域創生(活性化)したい」とか「過疎化を救いたい」って考えはあれど、実感がないから魂が入らない。でも東京の街を救えるのは、地方の自然を知っている町の人しかいないと思っている。
お願いだから、地方の皆に東京を救ってほしいと願う。
地方と東京。この2人の新しい関係性を作りたい。支え合い、助け合い、未来を作るそんな関係を作りたい。
以上
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