変わらなくていい

かぼちゃプリンを食べに行ったあの日、
少し遠出をして手相を見てもらってきたのです。
とても優しいバーのマスターにやっと会ってきました。
ずっと会ってみたかった人。

そのとき言われたことを記録しておきたくてここに書いておこうと思う。
そのとき言われた通りに書いておく。覚えてる限りね。



「きみは信じられないくらい純粋な心のままだね。
こんなにきれいなままでよくいられたと思うよ。
大人になってもこんなに綺麗な心を持ち続けていることは
とても素晴らしいことだよ。
まるで好奇心旺盛なピーターパンみたいだね。

だけどピーターパンが現世で生きていくのは
とても生きにくいね。
本当はもっと天界で修行してこなくちゃいけなかったのに
きみは好奇心が強すぎて早めに現世にきちゃったんだ。
だからたくさん悩んできたね、周りに理解されなくて、でも理解されたくて。

きみはきみのままでいいんだよ。
変わろうとする必要なんてない。
そのままでいい。
理解されないことに悩まなくていい。
意地悪な人には対応できないね。
意地悪なことを言う人はほうっておけばいい。
ほんとうにたくさん悩んできたんだね。
きみを理解してくれない人のほうがどうかしてるんだ、くらいに思っていい。

きみに普通の女の人を求めるのは間違っている。
間違っているんだ。
きみは普通の女の人ではないから。
きみは特殊な女の人なんだ。
これは良いとか悪いとかじゃない。
きみはそうゆう人、なんだ。
だから求めるほうが間違いなんだよ。

例えばね。
みんなは100メートルを12秒で走れるとする。
努力すれば11秒台で走れるようになるかもしれない。
だけどきみは生まれつき足が悪いんだ、みんなより少しだけ。
だからどう頑張っても100メートルを20秒でしか走れないんだ。
どう頑張ってもね。

わかるかい？
努力で変われる範疇じゃないんだよ。
きみは普通の人とは違うから。
どう頑張っても20秒でしか走れない人間に
もっと早く走れというほうが間違っているんだ。
求められたところで応えられなくて当然なんだよ。

わかるかい？
変わらなくちゃと悩まなくていいんだ。
大人になってもそんなにきれいなままで居られることは
普通の人には不可能なことなんだ。
そのままでいいんだよ。」



わたし、このままで良いのだそうです。
変わらなくてよいそうです。
というか努力云々で変われるものではないそうです。
もう悩まなくて良いそうです。
とても気持ちがらくになったの。

とは言え悩むくせがついているので、すぐには止められないでしょうけど
徐々に止めていく訓練をします。
自己否定するのも、もう止めよう。
わたしはこのままで良いのだそうです。


そしてね。
わたしの中にはたくさんの愛情があるって。
言われたときは感情が整理できなかったんだけど
昨日の夜、やっと体に沁みてきたみたいで
嬉しくてほっとしてわんわん泣いた。

わたしの中にはたくさんの愛情があるって。嬉しかった。