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実務実習に役立つアイテムいろいろ

こんにちは。はれのです。
これから薬局・病院実務実習に臨まれる皆さんはまず準備から始めましょう。
実務実習中にいろいろなアイテムを導入すると実習が少しラクになったり、ちょっとQOLが上がったりします。

1.はさみ

調剤室に備え付けのものがある施設もあると思いますが、基本手元にあるべき道具です。折り畳めるペン型みたいなのではなく、PTPシートをしっかり切りやすい大きいサイズのものがいいです。刃先が丸いやつのほうが安全かもしれません。1つ買いましょう。

2.ネックストラップ

はさみを胸ポケットに入れておくと、屈んだときにほぼ確実に落っこちます。胸ポケットをパンパンにすれば大丈夫かもしれませんが、それよりもはさみを首かけタイプにするのがいいと思います。100均のネックストラップをはさみの柄に結んで首にかけておけば、床に落ちずにぶらーんってなるだけで済むのでおすすめです。

3.電卓

薬局では散剤の賦形量などの計算、病院では検査値の計算などに使います。計数調剤の確認で使うこともあります。10錠シートなら大丈夫かもしれませんが、世の中には14錠シートや21錠シートみたいな変わり者もいるのでたまに数が分からなくなります。マイ電卓があったほうが都合がいいです。
電卓の裏には公式を貼っとくとさらに使い勝手がいいです。Cockcroft-Gault式とか。

4.メモ帳2冊

1冊は普通にメモ帳として。もう1冊は関わった代表的8疾患を記録するために使うといいです。簡単で構わないので欄を作っておき、8疾患に関わるごとに正の字などで記録をつけ、日誌にその数を転記するだけです。1冊に全部詰め込んでもいいのですが私は2冊に分けました。メモ帳なんて使ってなんぼなので10冊くらいまとめ買いしておくといいです。

私が使ってたのはこれ。とても使いやすいです
「メモ帳 A4 1/9」 とかで出てきます

5.S字フック

ロッカーに引っ掛けるところがあると、まあ何かと便利です。使わないかもしれませんが。

6.仕切り付きのクリアファイル

実習先にもよると思いますが、プリント類を整理できるファイルがあると非常に重宝します。全部を一つに入れずに、仕切り付きのものでまとめておきましょう。

7.キャップレス印鑑

施設によっては調剤印の代わりに欄外へ押すことがあると思います。

8.マグネットで壁にくっつくタイプのシャンプーラック

急に何?って感じですが、書いた通り「マグネットで壁にくっつくタイプのシャンプーラック」があると便利かもしれません。ロッカーに貼り付けておけば、小物や飲み物が収納できます。写真みたいなやつがダイソーで300円で売ってます。

こういうやつです。

9.歯磨きセット/マウススプレー

対人業務をするうえで口のケアは大事。歯磨きができれば一番いいですが、場所や時間的に難しければマウススプレーでもいいと思います。

10.「Googleドキュメント」

日誌をここに書きましょう。日誌システムの一時保存機能はスマホからだとあまり使い勝手がよろしくないので、帰りの電車などで日誌の内容を(メモ程度でもいいので)記載するには圧倒的にGoogleドキュメントがおすすめです。即時保存されるのが本当にありがたいです。
日誌に書くネタがないよ〜、と思ったときに読むnote記事は、今作ってるので待っててください。

11.「ヤクチエ添付文書」

医薬品を調べるのに添付文書を参照すると思いますが、いちいちPMDAに飛んだり「○○ 添付文書」でGoogle検索をかけるよりも、アプリ内で完結するほうがよくないですか?
「ヤクチエ添付文書」は参照したい添付文書のPDFにすぐアクセスできます。フリーワード検索なので一般名でも商品名でも検索可能です。私はめちゃくちゃお世話になったし、実習が終わった今でもたまに使っています。

「ヤクチエ添付文書」iOSアプリ

「ヤクチエ添付文書」Androidアプリ

12.「ヤクチエ早見表」

めちゃくちゃ使うわけではないけれど、あったら結構便利だと思うのが「ヤクチエ早見表」です。ステロイドの強さとか、配合剤の成分一覧とか、実務的に役立つ内容が多いです。眺めて勉強するのにもいいかも。

「ヤクチエ早見表」iOSアプリ

「ヤクチエ早見表」Androidアプリ

13.「ヤクチエ検査値」

ぶっちゃけ検査値はカルテに基準値が書いてあることが多いのですが、基準値を調べるというより、その検査値の生理学的・病理学的な意味を調べられるのがメリットかなと。

「ヤクチエ検査値」iOSアプリ

「ヤクチエ検査値」Androidアプリ

14.「薬がみえる」

言わずもがな。最強の参考書。特に病院では医薬品に関して広範で深い理解が求められるので、絶対に持っておくべきかなと。インターネットで調べるより書籍は「素早く」「まとまった」情報が得られたりしますからね。

15.「MSDマニュアル プロフェッショナル版」

「薬がみえる」は薬のことがメインなので、病態や診断についてはあまり詳細な解説がありません。また、薬学という学問の性質上、薬物治療を行える病態の薬物治療について焦点が当てられるので、それ以外の病態や薬物以外の治療については別の媒体から学ばなければなりません。でも実習のためだけにバカでかい医学書を買うのはなんか違うし、姉妹教材の「病気がみえる」も高いんですよね。
やはりここはインターネットを頼ります。中でも「MSDマニュアル」というのが医学全般を解説した素晴らしい解説書になっているので、これのアプリ版を持っておきましょう。診断や症候、治療法まで調べて学習できます。

「MSDマニュアル プロ版」iOSアプリ

「MSDマニュアル プロ版」Androidアプリ

16.その他

インスリン注射薬の早見表、吸入薬デバイスの早見表、輸液組成の早見表、絆創膏、ティッシュ、指サック、携帯用のアルコール消毒スプレー、とか。なくても全然大丈夫なので、必要だと思ったら準備する感じでいいかと。

医薬品集を実習で使う場合は、それまでの大学の事前実習などで使い慣れたものを使うのがいいかもですね。新しいものを買うのであれば、携帯性を重視するか、網羅性がほしいか、個々人の好みかなと思います。ただし情報の新しさという面では、最新の年度のものを1冊用意するべきでしょう。

それから、日常的に医療情報やニュースに触れておくのも結構大事です。m3.comのアプリを入れておくといろんなニュースが入ってきて最新の情報をゲットできます。

「m3.com」iOSアプリ

「m3.com」Androidアプリ

ざっと思いつく限りのアイテムを挙げてみました。実習は半年間の長期戦であり、関連する作業も含めれば実質ほぼ全ての生活時間を拘束されることになります。実習を充実させるためには、睡眠時間は絶対に削らないほうがいいです。少しでもQOLを上げられるアイテムだったり、時短化できるツールを積極的に活用しましょう。


最後に、実務実習を控えたみんなへ。


実習を楽しいと思うことはないと思いますが、ライセンスのない身でありながら現場を知ることができる、またとない貴重な機会です。私はこの実習で一生懸命勉強して、成長してみせるんだと前向きな気持ちを持って、ぜひいろんなものを吸収しましょう。積極的な姿勢は指導薬剤師さんの好印象を得られるはずです。22週間って、かなりあっという間に終わってしまいますよ。
実習にどれだけ真面目に取り組むかは別に人それぞれで構わないのですが、あなたの実習は大学が、薬局が、病院が、医師が、看護師が、患者が、市民が、社会が協力してくれて成り立っています。その事実だけは忘れないよう心に留めてください。医療を担うとはあらゆる責任を背負うということでもあります(実習では指導薬剤師や大学がある程度守ってくれます)。プロフェッショナルの意識を肌で感じる経験をして、「よき医療者」になるための糧としていただきたい。
とはいえ、右も左も分からずにいきなり臨床の現場に放り出されるのは怖いと思います。慣れない環境と新しい人間関係と休まず働くということで相当疲れると思います。実習とはいえ、無理する必要はないので、身体や心を壊さないように。そこだけは自分を優先してください。

実務実習頑張ってください。応援しています。

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