即興表現者たち

興奮冷めやらぬうちに書き残しておこうと
11時前に現着、喫煙所のあるタリーズで軽い昼食をとりつつ時間を潰す。

12時ちょうどに会場へ、扉を開けると同時に割れるような拍手。先のステージが終わったとこだった。壁際の席へ。ぼっちはつらい。

知ってる声が聞こえてきた。雷奏だ。内心フヒヒと思いつつ目を向ける。さぁ雷奏初見。・・・あー、イケメンめ。横にいる子は、凛ちゃんだ。え?おや??なんてこった。美少女じゃないか。くりくりお目目に黒いレースのワンピースが映える。とりあえずまだ隠れていよう。(いうて俺以外は演者の知り合いぽかったので既に俺が来ることを知ってる人にはバレバレである)

さて、雷奏と凛ちゃんのステージだ。何でこれまで誰にも会おうともしなかった(会えなかっただけ)俺が出てきたのかと言えば、この2人の為だ。
何だかんだスプーン始めて間もなくこのピアニストと絡んでるのでかれこれ4年近い、雷奏が高一?凛ちゃんが中学生ぐらいから知っている。知ってるって言ったってネットの繋がりだもの大したことないというのは当然なのだけれど。ただ幾らかの身の上話をちょっと知っている程度。だから見に来ようと思った。
凛ちゃんの表現は表現的即興。光と音、情景的即興表現。圧巻だった。弾き方、表情、あー、ピアニストってこういうことなんだなと。素晴らしい演奏だった。
続いて雷奏のステージ。音楽療法とは。最初は観客に「はーい二人組作って」とは言わずにくじ引きで、楽器と、その音の絵を描くペアを作る。その後、集めた絵を元に雷奏が即興演奏するという演目だ。まー。面白かった。音楽療法の現場でやるレクリエーションだ。ただ、問題はそこに居る殆どが個性的な即興表現者だったということだけか。
観客がステージ側に集まってレクに参加した中で雷奏が即興演奏するものだから、真後ろでずっと聴けてた。楽器鳴らして良かったから真後ろで裏拍とってたわすまんな。

2人のステージが終わり雷奏に話しかける。
つもりがただの不審者だった。
「らいとくん、さて」 ごそごそとスマホをいじりスプーンのマイ画面を見せる。「はれです☆よろしくね☆」とはならずに「あ、あ、あの、は、はじめましてはれです。。。」
完璧で究極の不審者だった。すまんかった。
雷奏は「はれさんだ!」と、驚いてはいたが。つーか隣にハヤタ君もいた。雷奏は「何点でしたか?」と言われ「んー、60点かなー」すまんかった。偉そうなこと言ってすまんかった。レクリエーションに関しては俺も学んでたからとかイキったわすまん。
その後、てぷさんとハヤタ君にも挨拶をする。この2人、オーラが違う(?)何が違うってもう、オーラが違う(?)世界レベルって、こういうことなんだなとか、そんなことを知覚出来たらいいなって思うぐらいなんか凄かった。凄さなんて、演奏『観た』方が早いよね。

で、次のステージ。
と、書こうと思ったのだけれど、即興の世界ってのは書くよりも体験すべき世界だと思った。
演者の目線、呼吸、困惑した、理解した表情、やりとりが絡み合っていく高めあっていく様、何より場の空気。観客すら呼吸を止めるような緊張感。
この後の愛をテーマにした植物との即興、即興セッション、てぷさんやハヤタくんの演奏、とにもかくにもとまとめるのは申し訳ないけれど、あれらは場の空気まで含めての演奏だった。

最後まで残ると帰宅が零時を回るので残念ながら18時で帰路に着いた。
雷奏と凛ちゃんと記念に写真も撮れたし

以上
初めてのクラシックコンサートで
初めてのスプーンのオフ凸で
初めての即興表現体験談でした。


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