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『DOLCE』 感想


ずっと心待ちにしていたこの日


※本記事は、甲斐田晴1stミニアルバム「DOLCE」の感想や解釈を筆者の自己解釈も交えつつ書き記したものです。
※ずっと楽しみにしていた曲達を聴き、テンションが上がっているためかなりとっ散らかった文章になっております。ご了承ください。




𓇬待ちに待ったソロアルバム

2月14日だ!!!

本日はバレンタインデーです。そして、甲斐田晴さん(以下:甲斐田)の1stミニアルバム発売日でもあります!!

晴れ男・晴れ女さん、また筆者自身も誕生日配信で告知されてからずっとずっとこの日を心待ちにしていました。

チョコは一生を共にする覚悟を持って受け取りたいからWD企画には参加しない、とチョコに対して激重感情抱いてる男が、逆チョコだよとリスナーに贈り物という体でバレンタインデーにリリースしたミニアルバム。

特典情報を見、はたまた初回限定盤のデザインを見、はたまたクロスフェードを聴き、毎日毎日心の中の「ワクワク」と「ドキドキ」を大切に育てながら楽しみにしていました。

本当に本当に最高だったので、ここに感想を書き記しておきたいなと思います。




𓇬楽曲

率直

この歌を貴方に

率直

最初のピアノと甲斐田の歌声からもう身体が震えた

包み込むような柔らかくアップテンポなメロディーと日常を思わせるような甘くて優しい歌詞が甲斐田の声とものすごくマッチしていて思わず息を吸い込んでしまいました。
「2時だよ」と「虹だよ」の韻の踏み方も、とても素敵だなと。

「甲斐田晴」の「真骨頂」をありありと感じられるような曲だということが入りから分かってしまって、甲斐田の優しい歌声を体に巡らせていました。目を閉じてしまっていた。
息遣いも柔らかく照らしてくれるような寄り添うような歌声も、全部全部心を震わせた。
甲斐田の歌声には本当に素敵な力があると思う。

本当は一緒にいたかった

率直

ここの声の響かせ方と掠れ具合が本当に良かったです。思わず胸を抑えてしまった。
「相打ちみたいだったね」の掠れた入りとか「もう二時だよ」の息の抜き方とか「マシだろう」の力強さとか、とにかく甲斐田が積み上げてきた努力の結晶が盛りだくさんで、最高だ……。と天を仰いでいた。
落ちサビ担当大臣の実力を遺憾無く発揮していてキュ……とスマホを握りしめていました。

純情は醒めた人達の
標的になるらしい
夢は茶化されるもの

率直

この部分の少し泣きそうな歌い方に目頭が熱くなりました。
私自身、世界のこういうところが本当に好きじゃなくて、だからこそまっすぐ音楽を頑張ってきた甲斐田のことが大好きになったので……。

でも甲斐田自身は「意地悪な世界でもこの星は美しい」と愛おしそうに歌っていて。
この人の眩しさはこういう所以なんだろうな、と改めて再認識しました。

美しくて優しいメロディーラインと眩しい甲斐田の歌声。「甲斐田晴」を表したような語りかけるような歌詞。アルバムのリード曲として完成されすぎている……。

そして最後のワンフレーズ。

この歌を貴方に

本当に、素敵なアルバムをありがとう。


この場所で

世界は変わって行くけれど
僕と君は変わらないでいよう

この場所で

甲斐田晴に出逢えて本当に良かった

この言葉が真っ先に脳裏に浮かびました。

この場所で、本当に本当にいつもの甲斐田の配信を思い出しました。
歌詞のひとつひとつに身に覚えがあり過ぎたからです。


毎日なんとか人生をして、今日の自分の反省会をしながら疲れた身体を電車の背もたれに預けて帰路に着く。
躓いてばっかりで、強い人になりたかっただとか何者になりたかっただとか、そういうことばかり考えて俯いて歩いてしまったりする日もあって。

だからこそ、甲斐田との時間は本当に救いになっていたんです。
画面の中で笑ったり泣いたり喜んだりしている甲斐田や、優しくて真っ直ぐな言葉を紡いでいる甲斐田を見て、毎日安心と元気を貰って。

いままでの日々とか、甲斐田を支えにして生きたこととか、ずっと大切にしている甲斐田の言葉や音楽だとか、そういう沢山貰った宝物を思い出して。

だから涙で霞んで前が見えなくなりました。
ますます等身大な彼に救われてしまった。

寄せては返す 陽はまた登る
だから僕ら今日も生きている

この場所で

嘆くな 君は君だから

この場所で

足りなくても届かなくても
諦めないでいてね

この場所で

さあほら顔上げて

この場所で

甲斐田の温かさとか頼もしさとか、当たり前とか不条理とかそういうものをちゃんと認識していてその上で相手を世界とか関係なく彼の目で真っ直ぐ見て手を差し伸べてくれる優しさと強さとか、甲斐田晴の大好きでいつも救ってくれている部分だとか、そういうものが全部詰まった曲だと思いました。

跳ねた声で幸せそうに、そして優しく励ますように歌う甲斐田の歌声にまた勇気を貰いました。すごく背中を押されました。
気持ちよさそうなビブラートで自分の顔も自然と上を見上げました。
本当に手を繋いで連れ出して貰えたような気持ちです。

願わくば、またこの場所で会いに行かせてください。
いつも本当にありがとう。


素顔のままでいて

いつまでも素直な君でいて
僕はずっと見守るから

素顔のままでいて

甲斐田晴さんって最高で……

甲斐田の凄いところってかっこいい歌声も優しい歌声も妖艶な歌声も使い分けられるところだと……思うんです……

大人雰囲気なジャズ調のメロディーに大人な雰囲気な歌詞。それだけでも世界に惹き込まれたような気分になるのに、いつも沢山聴いてる甲斐田の歌声がその世界観に適応して脳に響いてるんです。

息遣い!!!やばい!!!!高音と低音の切り替え方が本当にやばい!!!!

甘い歌詞に甘い声を被せられたらもうそんなの胸はドキドキしぱなっしです。
「すべての星をふたり占め」!?「そっとその手を僕に触れさせて」!?「ふたりの宝物さ」!?
い、いいんですか……!?

甘い時間で やさしく包んで
今は全てを忘れさせてあげるよ

素顔のままでいて

ひとりきりになんてならないで
いつもそばにいるから

素顔のままでいて

こういうオトナソングでも彼の優しさやこころを護ってくれる部分が感じられるの、とても良いですよね。悲しんでいる時とか寂しさを感じている時に、「寄り添わせて」「触れさせて」と歌いあげるの、本当に罪な男で罪な男で……

「甘い時間で」の所も本当に甘い声で歌っていて、甲斐田晴の奥知れなさに良い意味で戦慄しました。オトナなお兄さんになる甲斐田を見ると、未だにドギマギしてしまう。本当にかっこよすぎて……

最後の転調流石に恋に落ちますよね。ここに来てチープな言葉になってしまいますが本当に歌がお上手……
あとラスサビ前のメロディー最高に「オシャレ」でめちゃくちゃ好きです。この後に盛り上がった甲斐田の歌声をガツンとぶつけられるので正気なんて保っていられませんよね…。

艶美な甲斐田、最高です


終点


灯りだったから
消えない 癒えないで

終点

珍しい曲調で新鮮だなという想いと同時に甲斐田晴の無限の可能性を感じた

夜の遊園地のようなレトロな電子音とゲーミングチックなメロディー。めちゃくちゃ好きです。
甲斐田の歌声が静寂から聞こえてきて後から追いかけるように可愛くてどこか物寂しい音色が聞こえてくるの、本当に良い。

慈しむように歌っているかと思えば捲したてるように低い声で歌声を紡いでいる場面もあり。
良い意味でどこか空虚感があり、その上でそこに生まれる愛おしさのようなものが感じられる曲だなと思いました。

早口パートの韻の踏み方が気持ちよすぎる。さらに甲斐田が節々でニュアンスを変えながら綺麗に歌い上げていて癖になってしまう。
それと「時間が薬になるなんて、嘘でしょ」
の息の抜き方が本当に凄かったです。鳥肌が立ちました。

消えない 癒えないで
笑いあったせいだ

終点

最後に「笑いあったせいだ」になるの……個人的にグッときてしまった。
痛い、痛い、痛い、と繰り返した後のラスサビで切実な歌声でこの歌詞が聞こえてきた時、自分の中で想像していた世界が儚く輝いたように感じました。

深夜に是非聴きたい1曲だなと思いました。この曲はきっと暗い気持ちになったり虚しい気持ちになった夜に背中合わせで寄り添ってくれる曲なんだと、私は思いました。

甲斐田にこういう系統の歌をもっと歌って欲しいなと感じました。彼の感受性の豊かさと感情の出力の仕方がものすごく噛み合っていて最高…。



一瞬と一生

手を伸ばして 取り戻さなくちゃ
僕しか知らない僕を

一緒と一生

1本の映画を見ているような気分になった

意志を孕んだような低い呟きのような歌声に、サビの張り上げて感情をぶちまけたような歌声、余韻を残すような圧倒的な伸び。
心の内を吐露したような剥き出しの歌詞。盛り上がるように鳴り響いている音楽。

「甲斐田晴」の想いを直接目の当たりにしたような気持ちでいます。
泥臭くても、不器用でも、どれだけ格好が付かなくても、どんなにぶつけるように歌っていても、この人には雲の隙間から射し込むような優しくて輪郭のハッキリとした光を感じるなと、改めて思いました。

「僕しか知らない僕を」
自己解釈なのですが、この曲は甲斐田自身の内面がたぶん沢山詰まっていて、私たちが知らない気持ちだとか苦悩とかも含まれているんだろうな、と思いました。
だからこそ「僕の居場所はここなんだ」という歌詞の重みが増すような気がします。

聞いてよ 分かってよ 慰めてよ
呟いた
違う違う違う違う違う

一瞬と一生

ほんの一滴の涙だって隠したんだ
見せたくないものばかり

一瞬と一生


迫真せまる甲斐田の歌声に圧倒された。こんなにも甲斐田自身の剥き出しの感情を近くで感じたのは初めてかもしれないとまで思いました。
本当に心の底から叫んでいるように歌っているな、と感じて目を見開いたままでした。

ラスサビ前で音が消え、静寂に包まれた後に響き渡る甲斐田の歌声が本当にかっこよかった。

いつかソロライブで歌っている姿を見たいなと強く思いました。最初から最後まで息を呑んだままでした。ひとつの音楽作品として心奪われました。


月が綺麗だ。

太陽が輝けない夜でも、君が映るなら

「月が綺麗だ。」MV概要欄より

まるで星空に散らばる宇宙みたいな素敵なイントロから始まり、余韻を感じさせるような綺麗な跳ねた音で終わる本楽曲。


太陽を携える男が「月が綺麗だ。」と歌うの、あまりにも美しすぎませんか?

やっぱり何回聴いても何回解釈しても、太陽と対局であり相互している「月」がテーマなの、最高すぎる……。
夏代孝明さんに脱帽です…。

クリエイターコメントで仰っていた「晴れていないと見えない月の美しさ」という表現、拝見した日からずっと胸に抱えて生きています。

月の輝きというのは、太陽が存在しているからこそ煌めいているものだという……本当に……素敵な表現だ……

そんな素敵な楽曲の中でも、特に好きな歌詞があるんです。

いつからか解らないことよりも
解ってしまた事が何よりも苦しくて
向き合うほど
気づいてしまったんだ
この世界は思ったよりも歪んでいる

月が綺麗だ。

止まない雨なんて存在しなくても
雨が降る日々を誰よりもきっと知っていた
僕ら傷つくより傷つけられる方が
いいだなんて
詭弁に決まってるのに

月が綺麗だ。


甲斐田晴じゃん……

酸いも甘いも知っていてたくさん経験していて、それでも前を向いて活動を続けてきてくれた甲斐田晴さんじゃん……
世界や人間の醜さも知っていて、その上で美しさを信じている甲斐田晴じゃん……

この歌詞以外にも節々で甲斐田の紡いできた言葉だとか、研究者としての側面だとかを感じられる歌詞が盛りだくさんで、どのフレーズも心に強く残る。

DOLCEの楽曲にも他のオリジナル楽曲にも言えることなのですが、本当に歌詞が素敵な曲ばかりで……
「甲斐田晴」はそこに存在していて、たしかにあって、その中で尚、クリエイターさんそれぞれの「甲斐田晴」が居る。
その上で、その解釈や存在を彼の歌で摂取できるの、本当に幸せすぎる。

Aメロは落ち着いた雰囲気なのに対しサビで一気にアップテンポになるところが本当に良い。
歌声も一貫して何か一つを見つめているような、そういう意志の強さみたいなものも感じられてとても心に響く。

「掠れても煌めいていたんだ」と最後のラスサビに入る場面での歌声の表現力の高さ、本当に最高です。甲斐田の技術には毎度驚かされる。
落ちサビ前の伸び伸びとした声も本当に聴いていて気持ちよくて、同時にハッと息を飲んでしまうような美しさに照らされる。

月が無機質な空に浮かんでいるのが本当に好きで……
無機質な、殺風景な空にも、ただ浮かんで照らしてくれている月を「綺麗だ。」だと言うサビ、本当に美しすぎるな……

甲斐田と出会ってから太陽を見ると勇気が湧いてくるようになったけど、この曲と出会ってからは月を見上げて彼の歌声を思い出すようになった。
日々の暮らしに甲斐田がいること、本当に本当に幸せに思う。

この曲でアルバムが締めくくられるの、最高だ。



𓇬最後に

ずっとずっと、この日を心待ちにしていました。
たくさんの素敵な曲を目の当たりにして、解釈して、私は今本当に幸せな気持ちでいっぱいです。
多分、世界一の幸せ者なんじゃないかなって思っちゃうくらいには、本当に。生きていて良かった!!心の底から喜びを感じています。

甲斐田の音楽への姿勢や熱情が本当に大好きです。これからも、末永く応援させてください!!

ソロライブ!!!ソロライブ、ずっとずっと待ってるぞ!!!

ここまで記事を読んでいただいた方々、本当にありがとうございました。
かなり拙く、読みづらい文章だったと思うのですが、読んでいただけて嬉しい限りです。オタク冥利に尽きます。

甲斐田晴さんと、関わった方々全てに、感謝と敬意を込めて、この記事を締めくくらせて頂きたいと思います。

この度は、1stミニアルバム「DOLCE」の発売、誠におめでとうございます!!
最高のアルバムを、本当にありがとうございました!!!

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