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グルメリポート~小森のツキノシタ/自然あふれる山間にあるすべてがホンモノの古民家カフェ~

2020/11/29(日)曇りときどき晴れ
今日は”岡山県のおへそ(真ん中って意味)”と言われている吉備中央町にあるとてもおしゃれでほっこりする古民家カフェ兼宿泊所に行ってきました!
2020年2月にオープンしたばかりの、まったりと落ち着けるすばらしい隠れ家カフェでした。
(ちなみにめちゃくちゃ余談ですが、吉備中央町はなんでも大変固い地盤の上にあるらしく、地震の心配もなく、経済圏としても良い立地との理由から、東京からの首都移転候補先として、真面目に?議論されているらしいです)

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訪問個所:  宿と喫茶「小森のツキノシタ
 住所:   岡山県加賀郡吉備中央町小森1755
 TEL:     050-5576-7858
 営業時間: 宿/年中無休 喫茶/土日祝12:00~22:00頃・平日(予約制)不定休
 席数:  約30席くらい
 駐車場:  あり

岡山市内から北西へ車で約1.5時間。周りには民家もほとんどなく、清流と山に囲まれた静かな場所に佇んでいます。
すぐ近くには、約300年前に江戸時代の岡山藩主が作った湯治場が発祥の「小森温泉」、おそらく県下随一のトロトロの硫黄泉で美肌に良さそうな「湯の瀬温泉」、地元の新鮮な野菜や土産物が豊富で食事もできる「道の駅かもがわ円城」(ここは近隣のライダー・バイカーが集まる”バイクの聖地”としても有名)、一面のラベンダー畑、BBQスポット、子供用の遊具などがありファミリーでも楽しめる「まきばの館」など田舎ならではの観光スポットもあり、天気の良い日にはのんびりドライブにうってつけの場所です。

さて、カフェにはちょうどオープンの12:00ごろ到着。にもかかわらず、すでに3組も先客が!
オーナー夫妻が、本当にその地に昔からあった農家を買い取ってリノベーションしたようで軒先の雰囲気などはまさに昔ながらの農家の佇まい。

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これまた普通の農家っぽい玄関をくぐると、なかは結構広い!しかも薪ストーブも備え付けてあって、料理に提供されるであろう美味しそうな大根の煮物がコトコトと。古民家で気密性が低いので、わざわざ薪ストーブで広い室内を温めているそうです。

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メニューは食事、カフェ、デザートもあってどれも地元の新鮮な食材を使用。僕は数量限定、あったらラッキーの「季節野菜を使ったおばんざい定食のお膳」(1,000円+税)をいただきました。しかもこの日は、オーナーが山から切り出してきた原木で二年間かけて育てた初収穫物の大きなシイタケの炊き込みごはん(追加180円+税)にありつけました。もちろん大盛り(笑)。いろいろと説明するよりもとにかく写真をみてください。

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湯気がたっているできたてのホヤホヤ!どうですか?おいしそうでしょう?
ちなみにメインはお肉だったり野菜だったり、季節の旬に合わせて変わるそうです。
本日のメニューは以下。
 自家製シイタケの炊き込みごはん
 自家製シイタケとわかめのお吸いもの
 手羽元の赤ワイン煮込み
 大根と柿と柚子のあえもの
 小松菜のひしお味噌和え
 さつまいもの柚子煮
 季節の野菜のサラダ
 地元の造り酒屋のたくあん
お米は水車でひいた地元産の白米と炊き込みご飯を選ぶことができました。メニューにもある通り、白米を選ぶと地元の養鶏場でおいしい水で育った鶏から産まれた大きくて新鮮な卵でTKG(卵かけごはん)というアレンジも可!メインの手羽元の赤ワイン煮込みにたっぷりとかかっているタレはスープとしても飲めるほどのコク深さ。。お行儀よく、全部飲み干してしまいました!

この多彩さとボリュームで1,000円はまさにバーゲンプライス。そのうえ、味付けがどれも優しく、ひとつひとつの食材の歯ごたえがどれもシャキシャキでその新鮮さが際立っていました。お客さんも若い方ばかりでなく、中年のご夫婦からご年配の方まで楽しんでおられたことも印象的でした。平日は予約制で土日祝のみ定時営業という希少さからか、わざわざ事前にどこかで情報を仕入れて訪れるこだわりを持ったお客さんが多かったです。

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食事メニューは他に「季節のベジ・スパイスカレー」(900円+税)もあります。奥さんの説明によると、旬の野菜(この日は白菜)にショウガとニンニク、スパイスを加えて、上から炙りチーズをたっぷりかけた少しスパイシーな薬膳カレー(!)だそうで、聞いてるだけでよだれが出てきます(失礼)。こちらも大変オススメとのことでした。
隣の席に座っている女性お一人のお客さんが食べておられましたが、完食後、「おいしかった!」と感動しておられました。ここをお目当てにわざわざ県北から来られたそうです。

そして、ごはんを大盛りにしたにもかかわらず、そのあまりの食事の美味しさに普段あまりデザートを食べない僕が、デザートセットまで頼んでしまいました。

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本日のデザート。
ブルーベリーのタルトケーキ(お好みのコーヒー付で900円+税)
このタルトケーキは地元のパティスリー、ポタジェサタケさんの無農薬フルーツを使ったタルトケーキだそうです。ちなみに吉備中央町はブルーベリーの栽培でも有名です。メニューにあった「旭くんのアスパラ入りアイス」というものにも珍しさに魅かれたのですが、今回はタルトにしました。
そして、コーヒーは、オーナーが自らおいしいと思えた豆を仕入れてきて、なんと手挽きをして鉄瓶で入れるこだわりよう!個人的に懐かしいインドネシア産豆のコーヒーをいただきました。濃くて苦みのあるまったりした味。タルトとの相性も抜群ですね。飲み物もこだわっておられて種類豊富なので、落ち着いた空間でゆっくりとコーヒーやチャイなどを楽しむことができます。

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また、この「小森のツキノシタ」は宿泊も提供していて、ドミトリー型式の部屋が3部屋あります。うち2部屋は個室利用も可能で、定員は12名(大人10名)。
周りにはほとんど民家もなく自然がいっぱいで、夜はすばらしい星空が眺めるはずです。オーナーいわく、夜は宿泊者の方同士がふれあってワイワイやっておられるとのこと。人同士のリアルなふれあいが見直されている今、とてもすてきなことですよね。
お部屋の詳細は下記ホームページに詳しく載っています。部屋の雰囲気も和モダンな感じでとてもおしゃれです。

「小森のツキノシタ」HP
http://tsukinoshita.main.jp/

最後にとても印象に残ったことをひとつ。
僕が滞在した一時間半ほどで、他のお客さんは5~6組ほど来られたのですが、どのお客さんにもオーナー夫妻が必ず声をかけ、世間話をされていて笑い声が絶えないことが印象的でした。夫妻のお人柄がよく表れていると思いました。また、料理は一品ずつ丁寧に説明してくれたため、美味しさ倍増って感じでした!思わず「あ、それも注文します!」ということになりました(笑)。

ホンモノの田舎の、ホンモノの古民家で、ホンモノの美味しい料理。
あまりにも贅沢な時間でした。

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