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グルメリポート~中華そば いではら/どこか懐かしい笠岡の絶品ご当地グルメ~

2020/12/27(日)晴れ時々くもり。 

みなさん突然ですがラーメンはお好きですか?
博多ラーメンで有名な福岡では、 ラーメンはおやつらしい(?)のですが、私はラーメンが夕食とかでもぜんぜんオッケーな人間ですw

実は、おかやまは隠れラーメン激戦区とも言われるくらい、王道の味から趣向を凝らしたものまで、多種多様なラーメンを楽しめます。 毎年、地元おかやまや全国のご当地ラーメン店が何十店も出展し、県内外から何万人もの人が来場する全国最大級の大人気イベント「OH!ラーメン博」もあるんですよ。

今回はそのなかでも王道であり、おかやまの隠れたご当地グルメ”笠岡ラーメン” の銘店をご紹介します!

訪問個所: 「中華そば いではら」 
 住所:   岡山県笠岡市笠岡2827 
 TEL:      0865-63-7667 
 営業時間: 12:00~15:00、17:00~23:00 
 定休日:  (月)祝日の場合は翌日 
 席数:    20席くらい 
 駐車場:   あり(お店からすぐ、向かって左側にあるパーキングが、
        いではらに行くと告げると無料だそうです) 

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笠岡は県西南部、美しい瀬戸内海に面した港町で、広島県との県境にある町です。 生きた化石と呼ばれるカブトガニの繁殖地であり、四季折々の花が咲き乱れる道の駅笠岡ベイファームや、山海の幸が豊富な穏やかな場所です。

さて、そんな笠岡の歴史あるご当地グルメ”笠岡ラーメン”とは一体どんなものなんでしょう?笠岡商工会議所が公式に発行しているパンフレットによると。。。

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だそうです。う~ん、読んだだけでおなかが鳴ってきました。

訪れたのは日曜日の昼下がり。こじんまりとした笠岡駅からほど近い通りに面したお店はすでに満席。お店の前には、3組ほどのお客さんが並んでいました。 

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。。。やはり大人気のようです!

2004年創業と歴史ある笠岡ラーメンのお店としては、比較的新しいお店なのですが、お世辞にもおしゃれとは言いがたい貫禄とインパクトありすぎな店構え!

この外観から見て、お店のことをまったく知らない人からしたら、入店するのはある意味チャレンジングな選択かもしれませんが、銘店におしゃれ感ナシという格言(?)にもある通り、逆にコレは思わず期待してしまいますw

列に並ぶこと5分ほど。カウンター数席と二人がけの席が4箇所ほどしかないせまい店内に腰かけて、早速注文。メニューはシンプルに中華そば(並)、(大)とごはんだけ。メニューを迷う余地もないこの潔さも好感度大です。

今回は(も?)空腹MAX状態の私は、迷わず2秒ほどで中華そば(大)とごはんを注文。2つ頼んでも千円でお釣りが来ます。 

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ほどなくしてやって来ました!黄金色の麺と茶色いスープのコントラストが食欲をそそる、まさに待望の中華そば。

見た感じは、居酒屋で上司のグチをこぼした酔っ払いのサラリーマンが、帰宅途中に〆として高架下の屋台で同僚と一緒に食べるラーメンという感じ。とても魅力的ですw

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麺は細めの中太ストレート、スープは茶色透明で油分は少なめ、しょうゆ味がしっかり効いていて、まろやかで非常に深い味です。しかし、このスープは鶏ガラのみからとったダシのため、決してしつこくなく、ごはんと非常によく合います(私はこのスープ、ほとんど飲み干してしまいました!)。 

具はシンプルに斜めに切ったシャキシャキの長ネギと、しょうゆで煮て薄切りにした煮鶏のみ。その他の余計なトッピングはありません。

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この鶏肉は西日本で言う”カシワ”と呼ばれるもので、ヒネ鶏(排卵を終えた老鶏)が使われており、弾力があり、しっかりとした食感で、噛めば噛むほどジュワ~っと肉の旨味が出てきます。

まさにこの味こそ笠岡ラーメンの王道!かと。

基本をしっかりおさえたうえで、化学調味料不使用など味や素材にもこだわっているからこそ、10年以上もこの地でお客さんに愛されてきたのだと思います。

情報によると、この「いではら」の店主は、もともと笠岡市西部にあった「一久」(2019年に廃業済み)というお店で修行をされた後、独立されたそうです。その「一久」は、笠岡ラーメンの代表的な老舗である「坂本」の流れを汲むお店とのことなので、「いではら」は比較的新しいお店ながらも、伝統ある笠岡ラーメンの王道を守る店ということになりますね。なるほど納得の味です。 

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笠岡ラーメンは、お隣の広島県の尾道ラーメンなどに比べると、知名度はいまひとつですが、とんこつ、家系、次郎系などさまざまな味の個性的なラーメンがあふれているなかで、ふと昭和のなつかしさを感じるような、昔ながらの中華そばでした。

今回訪れた「いではら」さんには、今後もずっと、この知る人ぞ知る笠岡ラーメンの伝統を守り続けていってほしいと思いました。

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