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「一斉授業」からの卒業。

「一斉授業」

私が教員を始めて、もうすぐ10年になる。
なりたての時にはできないといけないと言われた。周りの先生の中で、「この人の授業面白いな!!」と思う人の授業はみんなそうだった。

あれから時が経ち、その劇場型一斉授業への風当たりが強くなってきていると感じる。いや、まだ劇場型であればいいのかもしれない。どのようなものを指しているのかもわからずに「一斉授業」がまるで“悪”のように語られることが近頃、多く感じる。学習指導要領が改訂されただけではなく、「個別最適な学び」という言葉も一人歩きしている人達にとって、「一斉授業はやってはいけないもの」に変化してきているのではないだろうか。

私自身、先人たちが築いていきた「教育技術」に触れる機会というのがだいぶ減ってきたように思える。発問の仕方、問いのつくり方、返し方、板書のつくり方など「大切だ」と言われてきたことをみていない気がする。

それでも、来年度の目標は「構成的ジグソー法」を全授業で実施することだ。
“手段の目的化“
悪い意味で語られるこの言葉にもいい面はある。それは、やり抜けることだ。いいかどうかわからないものを全力でやり抜くことによって見えてくるものは多い。ちょっと噛んだだけで、表面だけをなぞっただけでやった気になっている人は多い。もしかしたら1年程度では、実は私も表面をなぞっただけなのかもしれない。

だが、来年度はそれを目標に春休みの教材研究を進めていこうと思う。今年度はGIGAスクールの全面実施に伴い、「Chromebookを活用した授業」ということでプリントを一切、印刷しなかった。

このやり方がいいかわからない。でも、他の人よりもきっと良い経験をしていると信じて来年度はチャレンジしていきたい。

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