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Ledger Nano Sを久しぶりに使う人への注意事項(2024年4月)


Ledger Nano Sを久しぶりに使う前に知っておきたこと

何年もLedger Nano Sを使っていなかった方は、ブログや動画など情報もたくさんあるため、何が正しいかというのを判断するのが難しい状況にあるかと思います。

Ledger 社のハードウェアウォレットのリリースの歴史

Ledgerは、USBケーブルなしの直接パソコンに接続するタイプのNANOが2014年に販売されました。こちらの直接パソコンに接続するタイプのハードウェアウォレットは現在使用不可となっています。
しかし、24単語があれば、Ledgerの後継種で復元することができます。

ほとんどの方が2016年に販売されたLedger Nano Sをお持ちかと思います。こちらも2021年に販売生産終了となっており、現在は販売されていません。

Ledger Nano S ファームウェアのアップデートの歴史

Ledger Nano S の過去から現在までのファームウェアアップデート


Ledger Nano Sは、ファームウェアのアップデートが2021年の11月30日が最後となっており、それまでに7回のアップデートがありました。

現在もLedger Nano Sは使える商品ではありますが、ファームウェアのアップデートをしていないと、セキュリティーの問題があるため、ブロックチェーンに接続できなくなっています。

また、Ledger Nano S本体にインストールするアプリも、ファームウェアのアップデートが完了していないと、最新バージョンの各通貨のアプリをインストールすることができないため、ファームウェアのアップデートは必須となっています。

ファームウェアのアップデートをするには、まずLedger Liveが最新版である必要があります。

Ledger Liveは最新版にする必要がある

2016年から2024年までのLedgerのアプリケーションの歴史

Ledger Nano Sを使うにあたって、過去にはGoogle Chromeの拡張機能のアプリを使用していましたが、現在はパソコンにインストールするタイプのLedger Liveというアプリに変わっています。

このLedger Liveも、過去のデザイン、白地に青の矢印が入っているアプリがデスクトップにある方は、そのままアップデートができないため、ダウンロードし直す必要があります。

Ledger Liveは頻繁にアップデートがあるため、数ヶ月アップデートをしないとアプリからアップデートするのに不具合が生じることがあります。そのため半年以上アプリを開いていない方、アップデートをしていなかった方は、レジャーの公式サイトから最新版のLedger Liveをダウンロードする必要があります。

また、最新版のLedger Liveをインストールした際に、過去のアプリのアンインストールは必要ありません

追加したアカウント等はそのまま引き継がれる形になります。しかし、過去のデザインの白地に青い矢印が入ったアプリの方は、過去のデータが引き継げない場合もあります。その場合はファームウェアのアップデートを済ませた後、再度アプリをLedger Nano S本体にインストールしてアカウントの追加を行ってください。

久しぶりにLedger Nano Sをパソコンに接続する方は、まずLedger Liveをパソコンにインストールしてください。

Ledgerの公式サイトからダウンロードします。公式サイトのデザインは頻繁に変更されます。そのため必ず公式サイトはブラウザのブックマーク機能を使ってブックマークしておいてください。

ご自身のパソコンのOSに対応したファイルをダウンロードします。

ファイルをダウンロードしたら、アプリをインストールしてLedger Liveを設定していきます。

ここから、先の画面は、お客様の環境によって変わりますが、デバイスの設定をLedger Liveに行います。

Ledger Nano Sが接続できたらPINコードを入力、左メニューのMy Ledgerをクリックしてください、Ledger Nano S本体に「Allow Ledger Manager?」と表示されたら、ボタンを押してください。

ファームウェアによって違う「Allow Ledger Manager?」のボタンの操作

ファームウェアが1.5.5以前の方はチェックマークがある右ボタンを押してください。
左側に大きなチェックマークが入っている方は、1.6.0以降の方なので両ボタン同時押しをしてください。

Ledger Liveを数年ぶりに使用する方はこちらの画面が表示されます。
Ledger nano Sを選択、次にリカバリーフレーズを既にお持ちです?のNano Sを接続をクリック、正規品チェックの画面が出てきますので右下の続行をクリックします。
Ledger Nano S本体にAllow Ledger Manager?と表示されたら、ボタンを押してください。

MyLedgerが開くと、ファームウェアのバージョンが表示されるはずです。

ファームウェアのアップデートができないバージョン1.2.1

ファームウェアのバージョンによって違うPINコードの入力画面

Ledger Nano Sのファームウェアは、2016年の時点では1.2.0と言うバージョンでした。こちらのバージョンの方は残念ながらアップデートができなくなっています。日本で弊社が正規代理店となったのは、2017年の5月になりますので、弊社からご購入された方は1.3.1のバージョンになっているはずです。

ファームウェアのアップデートは、2017年から2021年の11月30日にリリースされた最新版まで7回のアップデートをしています。

1.3.1の方は1.3.1から2回のアップデートの作業をする必要があります。

アップデートの必要回数は現在のファームウェアのバージョンによって変わってきます。

アップデートする前にアプリは全てアンインストールする必要がある

すべてのアップデート作業に共通することですが、基本的には、Ledger Nano S本体にアプリが一切入っていない状態で行う必要があります。

特に1.3.1から1.5.5のバージョンの方は、アプリを必ず手動でアンインストールする必要があります。

本体からアプリをアンインストールして必ずsettingsのみが表示されている状態にしてください。そうすることで、ファームウェアのアップデートの失敗を防ぐことができます。

必ず本体の液晶画面からアプリが消えていることを確認してください。アプリの横のゴミ箱マークをクリックするとアンインストールができます。

一度ゴミ箱マークをクリックして、アンインストールの動作が確認されても、まれにディスプレイのアイコンが消えないことがあります。その場合は何度もゴミ箱マークをクリックして、ディスプレイからアイコンが消えるまでアンインストールを繰り返してください。

ここできちんとアンインストールされずに、アプリが残った状態でファームウェアのアップデートをしてしまうと、データの上書きがうまくいかずに、そのLedger Nano Sが、使えなくなってしまうことがあります。

USBケーブルはLedgerのロゴ入りの純正品を使う

また、ファームウェアのアップデートで重要なのが、USBケーブルです。純正品のUSBケーブルを使用しないと、ファームウェアのアップデートがうまくいきません。

Ledgerのロゴが刻印された正規品のUSBケーブルを使うこと

他のUSBケーブルで接続ができていても、純正品でない場合は、ファームウェアのアップデートがうまくできませんので、ご注意ください。

USBケーブルをなくしてしまった方はUSBケーブルのみ弊社で販売しておりますので、こちらからご購入ください。

また、ウィンドウズでもMacでもパソコンのOSが最新版か確認してください。

パソコンのOSのアップデートができていないと、ファームウェアのアップデートもうまくいかないことがあります。

またパソコンのUSBドライブがきちんと反応しているか、動作が遅くないか?確認が必要です。パソコンそのものの動作が遅い場合、USBケーブルのデータの接続が悪かったりすると、ファームウェアのアップデートがうまくいきません。

日頃、パソコンを使っていない方、パソコンを長らく開いていない方、ブラウザを立ち上げても、なかなかページが開かない方。こういった、パソコンの環境に問題がある場合は、ファームウェアのアップデートがうまくいかないことも考えられます。

インターネットの速度が遅かったり、パソコン自体が重たいと言った状況でのファームウェアのアップデートはお勧めしません。

もし、ファームウェアのアップデートに失敗しても、Ledger Nano Sの24単語があれば、他のハードウェアウォレットって復元をすることができるため、問題ありませんが、24単語を紛失してしまった方はファームウェアのアップデートに慎重になる必要があります。

24単語が手元にない状態でファームウェアのアップデートに失敗してしまうという事は、資産にアクセスできなくなる、資産が取り出せなくなるということです。

パソコンの動作が重たい、パソコンが古くて心配な方は対面サポートで弊社のパソコンを使ったファームウェアのアップデートを行うことも可能です。

ファームウェアのアップデートをご自身で途中まで行ってしまった場合は既にデータの詰まりが起きており、解消できないこともあります。こればかりは、状況を確認しない限り解消できるか?分かりませんがサポートを希望の方は、こちらからご相談ください。

今後Ledger Nano Sのファームウェアのアップデートはあるのか?

Ledger Nano Sはファームウェアのアップデートが2021年で止まっているため、今後アップデートがあるかどうかは分かりません。いずれは使えなくなってしまう時期が来ます。

ビットコインを始めとする仮想通貨は、インターネット上にある取引データです。

そのため、仮想通貨は取り扱う環境がとても重要になってきます。例えば取引所は、ネットワークの接続状況のアップデート、監視体制、保守管理に多大な費用を支払っています。

仮想通貨を安全に管理するには、ご自身でどうしてもアプリのアップデートやファームウェアアップデート、パソコンの環境、インターネットの環境を整える必要があります。

長らくウォレットを使わずに放置してしまうと、やるべきことや、手順を理解するのに時間がかかってしまいます。

どんなに安全なウォレットでも、正しい知識の下使わないと、フィッシング詐欺に騙されてしまったり、マルウェアに感染してることに気づかず、知らないアドレスにビットコインを送金してしまうなどのトラブルが発生します。

大事なことは24単語を正しく保管すること

1番大事な事は24単語を正しく保管することです。
24単語を書きとったあとはそれをインターネット環境下におかないことが重要です。

24単語の正しい保管が重要パソコンやスマホで24単語を入力することはない!

24単語は書き取った後に、リカバリーチェックツールで必ずスペルミスがないか、書き間違えがなかったか確認するようにしてください。

弊社ではLedger Nano S、S Plus、Ledger Nano X、セキュリティの情報をブログ、SNS、YOUTUBEで配信しています。

Ledger Nano SやS Plus、Xの操作やファームウェアのアップデートが不安な方は有料のZOOMサポート、対面サポートも行っておりますので、気軽にお問合せください。

https://forms.gle/SL53SJWBHLqjJLuf6


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