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誰もが生きてる

中学三年の頃、地元から二駅離れた違う区の塾に通っていた

所謂進学塾でいま考えたらソコソコのいいコーコーに行くように鍛錬を積む塾だったんだけど、まぁ俺みたいなボンクラは常に最低のクラスにいたのは言わずもがな
例えば入塾テスト的なモノを受けさせられて、時間が余ったので当時ハマっていたSDガンダム※武者を問題用紙の裏に書いてたら、塾講が激怒のち殴られるというファンキーセンセーショナルな入塾初日になったものだ

まぁ常に最低のクラスにいたし、周りも俺とほぼ同じようなボンクラばっかだったから行くことは楽しかったように記憶している

基本通塾はチャリでその当時ハマりはじめてたヒップホップスタイルに則って友達ンチから拝借したCDウォークマンにヘッドホンぶっ刺して通塾してた
中身は当時地元にあった輸入CD専門店で買ったデラの4枚目と西海岸のよくわかんない奴らのアルバム、もしかしたら2LIVECREW周りの人たちだったかもしれない、ミスチルのローテーション

最近ミスチルの"es"を聴いてこの当時のことを思い出したんだけど、こんなボンクラ※当時は70kg弱も好きになってくれた女の子がいた
彼女は非常に頭がよくて、進学した高校も都内屈指の上級女子高だったような気がする
そんな彼女がなぜ俺のことを好きになったかはしらなんだけど、なぜか俺のウチで勉強会と称して男女二組で勉強した際にラブレターをもらった
そのラブレターにはなぜか可愛くない猫が描かれており、その下に吾輩は猫であると記載されていた

吾輩は猫である

中学三年の恋なんてのは儚いもので、なにもなく卒塾※高校は柔道で決まった したのだが、同じ最低のクラスの連中とは進学しても付き合いがつづいていて、とある一人から俺のことを好きになった秀才女子と一発ヤッタという話をされて、キューーーンとなった


青春

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