全然堂歳時記 年末 【行く年】
葉書俳句
テキスト
行く年のその足音を聞かんとす ハードエッジ
行く年に歩調を合はすでもなくて ハードエッジ
行く年やバックミラーの曲面す ハードエッジ
行く年のぶらんこに乗る人もなし ハードエッジ
行く年の袋小路の三輪車 ハードエッジ
行く年の日は沈みつつ潮満ち来 ハードエッジ
年行くや大きな橋に灯を点し ハードエッジ
行く年の大渋滞や橋の上 ハードエッジ
ゆく年が今ゆふやけてゐるところ ハードエッジ
行く年やいくたび鍋を囲みても ハードエッジ
ゆく年や湯に湯加減を問はれをる ハードエッジ
行く年の机の上の空地かな ハードエッジ
行く年の窓開けてみる直ぐ閉める ハードエッジ
行く年や闇に消え行く焚火の火 ハードエッジ
行く年の遠ざかるまで火を焚けり ハードエッジ
行く年に持たせやりたや雪の嵩 ハードエッジ
以上です
サポート頂いた方へは直近の葉書俳句(開発素句報 or 全然堂歳時記)を差し上げます