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全然堂歳時記 冬【雪女】

葉書俳句

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雪女軍馬に乗つて来りけり ハードエッジ
伝令の鴉を肩に雪女 ハードエッジ
御無念の殿に代りて雪女 ハードエッジ
火事跡の黒き柱や雪女 ハードエッジ
来ぬ人を白無垢で待つ雪女 ハードエッジ

機織るは鶴にはあらず雪女 ハードエッジ
雪女もとより翼なかりけり ハードエッジ
足跡に菫咲きけり雪女 ハードエッジ
文書くや友の中なる雪女 ハードエッジ
もう追つて来るなと諭す雪女 ハードエッジ

炭鉱で栄えし町の雪女郎 ハードエッジ
遠ざかる火の用心や雪女郎 ハードエッジ
呉服屋の戸をどんどんと雪女郎 ハードエッジ
深窓に血の滴るや雪女郎 ハードエッジ
雪女郎ながす涙のガラス玉 ハードエッジ

雪女にひびあかぎれはなかるべし ハードエッジ
寛いて一風呂あびよ雪女 ハードエッジ
雪女ゆきぢよとなりてゲレンデに ハードエッジ
窓の雪女体にて、あれ雪女 ハードエッジ
「たすけて」ととけはじめたる雪女 ハードエッジ

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以上です


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