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金山のころのおもひで山眠る ハードエッジ その後の推敲作： 金山に残るモーター初時雨 ハードエッジ 火を噴くは過去か未来か山眠る ハードエッジ 山の湯に肩まで浸り山眠る ハードエッジ 山眠る手紙の束は黄ばみつつ ハードエッジ 月の夜も月のなき夜も山眠る ハードエッジ
鴨喰はす宿に鴨撃つ人もかな ハードエッジ 鴨宿の鉄砲いぢる漁師かな ハードエッジ 一羽うたれ百羽たちたる池の鴨 ハードエッジ 裏庭に供養の碑あり鴨鍋屋 ハードエッジ
根を深く張つて枯木の立てりけり ハードエッジ 木枯が吹いて枯木となりにけり ハードエッジ 擬態して枯木枯枝昼の月 ハードエッジ 寒さうに枯木の中の緑の木 ハードエッジ
春： 山笑ふ地球は丸く回転す ハードエッジ 店先にママの名前の春燈 ハードエッジ ひらひらとお馬の前の蝶々かな ハードエッジ 教室に差してくる日やヒヤシンス ハードエッジ 夏： 初夏の洗濯ばさみ花ばさみ ハードエッジ 木に上る蛇に感心してをりぬ ハードエッジ 姉妹のやうに仲良しさくらんぼ ハードエッジ 脱ぎ捨てて既に水着の疎ましき ハードエッジ 地球いま夜の半球月見草 ハードエッジ 影のやうに舟の出てゆく月見草 ハードエッジ 秋： 蜩やバス折り返す寺の
冬麗の青うつくしや昼の月 ハードエッジ 兄弟に小さき妹ふゆうらら ハードエッジ 図書館も郵便局も冬麗 ハードエッジ 冬麗の朝断崖も絶壁も ハードエッジ 冬麗や北窓なれど一望に ハードエッジ
