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行く雲が柿の木村を見て通る ハードエッジ ぬるぬると生身の柿の赤裸 ハードエッジ 潰れたる熟柿の海がべつたりと ハードエッジ
さびしさの月をあげたる新酒かな ハードエッジ 端座して新酒を待てる新豆腐 ハードエッジ
十月の影の長きを踏みながら ハードエッジ 十月に続く十一月の空 ハードエッジ
無花果は砂金詰まりし形とも ハードエッジ 無花果は長屋の色となりにけり ハードエッジ 無花果やパックの中に頬寄せ合ひ ハードエッジ 無花果を包むが如く押し割りぬ ハードエッジ 無花果を剥けば白妙割れば赤 ハードエッジ
ピストルの手入れ運動会前夜 ハードエッジ きらきらと運動会の日差かな ハードエッジ
