ここ最近の平沢関連商品高額転売について思うこと

オークションサイトやフリマサイトを眺めてるとたまにとんでもないものが出品されるんですけど(このコロ…禍のせいで生活に困窮してるのか、断捨離なのか判断はつかないが)、私が今回言いたいのはあまりの高額になることで平沢ファンがカモにされることを危惧しての話です。

CDはオリジナル作品の再発頻度がそこそこ(アルファ時代の2枚除いて)なのでそうでもないですが、DIW/SYUNレーベルで出した作品が権利関係が複雑なことになってるらしく(元々前の事務所と平沢さんが始めたレーベルだったので。但しこのレーベルで発売された元メンバー横川理彦さんのアルバムは上手いことそこをクリアしてリマスターしたものが4枚組BOXの中に入り2020年に発売されました)単品での再発がほぼ絶望的になってるので特にPAUSE(解凍期ラストのライブ盤)とLIVEの方法(昔の曲を解凍期のアレンジにし、ステージの演者側から聞こえるMIXにしたベスト盤)の中古市場価格が年々高騰し1枚2万とかザラなんですよねぇ…それ1枚買うなら太陽系亞種音買った方が得だと思うんですけど亞種音にはオリジナル作品のブックレットがないから、という需要があるんですね。
他にもSYUNレーベル関連では「旬」名義で出した3枚も似たような中古市場価格になってるけどそれも千年女優サントラに一部タイトル変えて収録されてる曲があるし(曲のタイトルに括弧書きされてるものはだいたい旬の楽曲ベースで作られた)ハルディンドーム買えば(略)でもやっぱりブックレット(略)
あとは昔メカノ限定で販売してた「Big Brother - 可逆的分離態様」、これが曲者で他のCDに収録されてないということから10万単位で取引されたのを見て震え上がった…

雑誌関連だと表紙になったものも割と法外な価格つけて出品されることが多いですね。割と近年のгипнозаが出た頃のキーボードマガジン(表紙)や2016年のsound&recordingマガジン(壁からひょっこりしてるあの写真の表紙)あたりは今でも5~6000円近く…
キーボードスペシャル(今はなき立東社から発売されてたキーボード関係の専門誌)でも3回表紙になってて年代が1993年、1997年、1999年と相当古いためかこれも3~4000円近くで取引されることが多い。
キーボードスペシャルは表紙じゃない時も結構頻繁に掲載されてたのでよっぽど有名人が表紙じゃない限りわりとお得に手に入ることもあるよ。ネットの海(「平沢博物苑」でggろう)を漂えば過去の雑誌掲載リストなんてのもゲフンゲフン。
自分は改訂期が好きなのと、別推しのKANさんも割と頻繁に載ってたからその時期のキーボードスペシャルばかり探してしまうんですよ。

最近はDVDやライブ物販もなかなか酷いもので、公式通販にまだ在庫残ってるものも値段吊り上げてて、特にライブ限定Mカードは裏にPINコードがあるから未使用と書かれてても出品者がそれを控えておけばダウンロードコンテンツ公開時に出品者にコンテンツをぶっこ抜かれる危険性があるので、公式通販を知らないライトファンをカモにしてるんじゃないか疑惑が拭えない。

↓公式通販サイトはこちらですよ↓

http://shop.teslakite.com

メジャー離れて以降のCDはタワレコなどで買えますが、DVDは公式通販サイト限定販売なのでオークションサイトやフリマサイトでもまだ公式通販サイトに在庫があるものをやはり値を2千円近く吊り上げてる出品者がいたりします。
これは近年ファンになったばかりでよく分かってない人を狙った悪質な出品に当たりますので注意が必要。

ここまではまだ序の口だと思うんですよ、次は昔のファンクラブ会報について。
80年代後半のモアレクラブ、ソロ開始から改訂初期までのHIRASAWA BYPASS(全19冊)、そして現在のGREEN NERVE(現在45号まで発行済)、と
ありまして、特に前者のモアレクラブ会報がこないだ1冊30万近く、HIRASAWA BYPASS全19冊セットで20万近くで取引されたのを目の当たりにしてさすがにこれは行き過ぎな部分があるなと感じる。
他にも20年以上前のライブのパンフレットも状態悪くても結構高額(これも雑誌と同じ理由だね、再販がありえないから)で取引されてて確かいつだったか忘れたけど三界の人体地図の写真集(同名のライブビデオで撮影された写真集というのがあった)が33万近くで取引されたのを見た記憶。

もう手に入らないものであるなら喉から手が出るほど欲しいのは分かりますよ、某音ゲーアーティストの昔やってたバンドの唯一のCDを3万近くで買った経験のある自分が言うのもなんですが(あれは終了間際につり上がってエスカレートした結果でした。オークションサイトは危険だw)、しかしその価格で儲けるのは出品者だけです。

公式にはその売上は一切入ってきません。

ここが大切なところで、欲しいからとお金を出せる人がいるのはわかりますし買うという選択を決めるのは自由ですが本当にアーティストを応援したい気持ちがあるなら安易に高額転売品に手を出すのはお勧めしません。

雑誌についてはsound&recordingマガジンが創刊号から最新号までパソコンやスマホ、タブレットで閲覧することができるWeb会員プラン(1ヶ月590円)を用意してくれてます。
https://www.snrec.jp/plans

残念ながらキーボードマガジンではそういうサービスはない上、とうとう定期販売の雑誌としてではなく不定期に特集本(いわゆるムック本)として出版予定(2020年春号を以て季節ごとの定期出版を終了)。
キーボードスペシャルは既に出版社が倒産してるので(立東社はリットーミュージック系列の立東舎とは全く別の会社)根気よく探す他ないでしょうが、なかなかPが表紙のものは出てきませんね。雑誌は特に雑誌専門の古書店でないとまともに扱ってないことも多く(ブックオフのような大手チェーンだと古すぎる雑誌は買取不可で処分されることがある)、そこで苦労しますね。
それでも根気よく古本屋を見つけたら探す、そうするしかないんですよ…
あと、今はコロ…禍でなかなかできない状況ですが平沢ファンの大先輩であるふじまきさんが主催する資料オフというのが不定期(主にライブに合わせて)に行われたりするので過去の記事のコピーや昔の会報、参加者が持ち込んだ貴重な写真などを見ることができるというファン有志の企画もありますのでコロ…禍が落ち着いてできるようになったら参加してみるのもいいかと思いますよ。(黙々と資料読む人もいるし、過去のイベントなどの話をしてくれる先輩参加者の話が聞けたりするので)

平沢ファン=金払いのいいカモ、と思われないようにしたいですね。(これは私の見解なのでそれぞれ意見もありましょうが、できる限り公式にお金を落としましょうね!!!!)

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