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会然TREK 2K20▼02 を現地で見終わった遠征民のたわごと

※みんなが期待するようなライブレポとかではありません、エモい気持ちを吐き出したくて書いた駄文ですがそれでもよければどうぞ。


大阪へ平沢進のライブを見に行ってきた。
今回は2月のグランキューブ大阪、3月のZepp東京、4月の東京NHKホールと全てメニューを変えるという話だったので行けるなら全部行きたいと考えたらまさかの全部当選というとんでもない強運を引き当てたので(東京3公演が特に全落ちした人もちらほら居た)まずはグランキューブ大阪。

グランキューブ大阪は平沢進のソロ曲メイン、昨今のご時世を色濃く反映したセトリだった気がします。ソロ曲はある時期の作風がディストピア的な世界観に寄ってるから近年あまりやってなかったものをフジロックで知ったであろうご新規さんにあえてぶつけるスタイルだったのかもしれない。篩にかける的な、こういう面もあるけどこれがヒラサワなんだぞついてこれるかと言わんばかりのね。
長く聴いてる側としては、昨年はフジロックやBATTLESの前座といったよそ行きの平沢から一転してくれたことに安堵するんだよ。

しかし、しかしだ。セグウェイ乗りながらギター弾いて歌う姿を見れるなんて誰が思ったか!65歳であれだけしっかりした体幹持ってて、声もほとんど変わらず、覆面のサポートたちもセグウェイ乗りながらパッド類を演奏するとかどんな頭の中でそんな光景を考えつくんだろう(昔からわからん!)

曲によってパッド類、ギター、レーザーハープ、テスラコイルを赤いツナギと覆面のスタッフチームによって入れ換えながら90分くらいの別世界を作り出すんだからもはや変態の域。(言い回しが失礼すぎるぞ)

覆面のサポートたちも今回新しいタイプになりブラウン管を模した頭全体を覆うマスクにバーコードが顔全体に描かれたまさに異形頭。スーツ姿とのアンバランス加減も人間らしさを極限まで削ぎ落としている。名前も93317543(上手側)と66594428(下手側)という個体番号に変わってたのが尚更人間らしさを排除しててまさにディストピア。それを引き連れてるのが人間の平沢進である、と思うととことんSF小説の世界だぞこれ。

今回初めて見に来たという数人と話す機会があって、口々に言ってたのが「歩んだ歴史がすごすぎて(40年分の曲を全部追いきれないから)ライブ行くのもおこがましいと思ってたけど、行ってよかったし知ることができてよかった」。
自分もファンになった頃で既にデビューして20年近くだったしすげえところに迷い込んだと思ったけど、先輩ファンの方々に親切にしてもらったことを思い出したよ。

なんやかんやでライブ行かなくなった時期もとりあえずCDは買ってたし気がついたら自分よりはるかに若いファンも多くなってて追い続けたからこそわかる感情ってあるよね。

毎回YouTubeでライブ中継もやってくれるけど、ライブを生で見るというのは曲に込めたメッセージとか想いをダイレクトに受け止められる機会なので。(特にこの界隈DVD化がとにかく遅いんで…はよ2017年の第9曼荼羅と2018年の回=回を…)

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