見出し画像

ゴールキーパー…。しんどい

ゴールキーパー(後はGK)ってしんどいポジションですよね。

今回はGKの何がしんんどいかを解説していきます。

今回は大きく3つお伝えしていきます。


①どんなにスーパーセーブをしても一回のミスで責められる。

GK経験者ならあるあるかと思います。試合中、絶体絶命のピンチを何度も救ったにもかかわらず、たった1度のミスで失点してしまった時、多くの場合、チームメイトや指導者に「何やってんだ!!」と責められてしまいます。

こんなことは他のポジションではほぼ見られず、ミスが失点に直結してしまうGK特有のことだと言えます。

2006年ワールドカップ:ブラジル大会で日本代表はグループリーグでオーストラリアと対戦しました。その時GKを務めたの川口選手のパフォーマンスはまさに【神がかり】的なものでした。日本代表は劣勢の中、川口選手のスーパーセーブに救われていたも同然でした。

しかし、後半も残り少なくなってきた時、ロングスローに誤って飛び出してしまい、そのまま失点。

それまで、川口選手様さまといった流れが一転。戦犯扱い。これは見ていた私も同じ様な経験がありしんどかったです。


②「GKって試合中暇だね。」と言われること。

試合中、ほとんどボールに触れる機会が少ないGK。さらには、自分のチームが攻めている時間が長いほど、ボールに関わる機会が少なくなってしまうのもGKの事実です。

ボールに触れる機会という意味では、GKは確かに少ないかもしれない。ただ、その少ないボールに触れる機会こそ、大切であり、ミスが許されない。なので、GKは試合中、ずっとステップをふみ、微妙なポジション移動をしています。そのいつくるかわからないピンチに備え続けなければいけないからです。

なので楽というのは全然違います。

むしろ、精神力を必要とし、体力の代わりに精神力を消費しながらプレーするポジションです。

一見、楽なポジションに観られがちですが、精神をすり減らす、そういう意味で一番しんどいポジションです。

オーストラリアでプレーしていた時、試合終わりは何もしたくないくらい、くたくたになっていて、帰ってもすぐ寝てしまっていたのを今でもよく覚えています。


③試合に出られない可能性がある。

競技レベルが上がってくると、交代人数の制限もあり、「あいつ最近調子良さそうだからちょっと試合で試してみよう。」みたいな試合中のGKの交代はほぼありません。GKは体力を消費するポジションではないので、「あいつ疲れてるから交代。」みたいなこともありません。

ケガなどの予想外の事態などでは例外ですが。

なので、年間を通してGKが試合に出続けるのは、実はかなり難易度が高いのです。

例えば、チームに3人のGKがいたとして、競技レベルも身長もほぼ互角の場合、その中でも1人しか試合に出場できません。

しかも、その中で試合に出場できたら良いのですが、試合に出られない場合は、試合感というものが薄れてしまい、中々力を発揮することが難しくなってしまう。

そんな中、試合に出場しているGKは経験を重ね、試合での経験をさらに練習で改善していくことができるが、試合に出場できないGK(後はサブGK)はそれができない。

もちろん、練習試合などである程度の試合経験はできるが、公式戦と練習試合では得られる経験値が全然違う。

これが3番手のGKにもなると、その差は歴然となってくる。

最初は同じくらいの実力だった、3人のGKが、1年後は全然実力や評価が違うといったことはよくあることである。

GKは試合に出られないだけで、差がどんどん開いてしまうことがしんどいです。

大学生の頃、チームには同じレベルのGKがたくさんいて、その中で、正GKは別の選手。「俺、このままプレーしていて今、本当に成長できているのだろうか。」と不安になっいたことを覚えています。


最後に…

いかがでしたか?

GKってめちゃくちゃ大変なポジションですよね。

だからこそ、ピンチを救った時の快感とか高揚感。チームメイトから「お前まじすげー!」とか「お前のおかげで勝ったよ」とか言ってもらえるのもGKをやっててよかったと思える瞬間です。


もちろんそのために、チームで一番責任のあるポジションですし、求められることは多いです。

それだけやる価値のあるポジションです。

そんだけ大変で、責任があり、たくさん悩むポジション。人としてもめちゃくちゃ成長できます。これは間違いない。


良ければこれからサッカーの試合を観る機会がありましたら、「こいつら頑張ってるんやな」と思って暖かい目で観てもらえると幸いです。


次もお楽しみに。


ではまた。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?