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【スピークバディ企画コンペ】活動記録 後編 ~大学生と英会話~


こんにちは。武谷ゼミ4班です。

前回の記事では、まだ余裕があったころの私たちの様子をお届けしました。

しかしここからが本番です。
いよいよ私たちは、難題と向き合うことになります。
もがき苦しみ考え抜いた私たちの議論の内容を、どうぞご覧ください。



1.大学生市場の課題と、方向性の決定

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前回、私たちが取り上げなかった感想をご紹介します。
それは「結局、継続できなかった」というものです。

包み隠さず正直なことを申し上げるなら、私は2週間ほどでこのアプリを毎日続けることを一度やめてしまいました。周りの話を聞くと、どうやらそのような人は他にもいたようです。

理由は様々でした。
例えば実家暮らしだから親に発音を聞かれるのが恥ずかしかったり、
何日か休んでしまうと再開するのが億劫になってしまったり、
カリキュラムのテストを迎えるまでは日々学習が進んでいるという実感が薄く、結果としてモチベーションが保てなかったり。

私たちに関しては「無料で体験させていただいている」という点も継続できなかった理由としては大きいと思います。確かにこれでは「自分でこのアプリを見つけて、自分でお金を払って能動的に利用する」ことが想定されるこのアプリのユーザー像とは前提がずれているかもしれません。

しかし私たちはこの「継続しにくいかもしれない」という課題を、今回の企画で扱うことを決めました。

今回の企画コンペのテーマは
「スピークバディをより多くの学生に活用してもらう」ことです


私たちはこれまでなんとなく「大学生に効果のある広告宣伝をおこなえば、大学生のユーザーが増えて活用してもらえる」とだけ考えていました。

しかし、ただユーザーが増えただけでは活用ではないと私たちは考えます。

アプリを使わずともインストールされ続けているのなら、それは企業にとっては利益なのかもしれません。しかしそれだけではなく、「日々ユーザーがこのアプリを用いて学習し、それによって英会話の技能が向上する」という事象があって初めて、真に活用されているといえるのではないでしょうか。

だからこそ私たちは
「大学生のユーザーが増えて」かつ「継続してアプリを活用してもらえる」ような工夫を提案することを目指します。

では、大学生はどうすればより継続して学習してくれるのでしょうか。

それを知るためには、まず大学生にどのような特徴があるのか考えなければいけません。

ここから、終わりの見えない戦いが始まりました。




2.「大学生」とは何か

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大学生に合った企画を考えるなら、大学生の特徴や趣味嗜好を知り、それに合わせていく必要があります。
正直これは余裕だと思っていました。なぜなら私たちは大学生です。
自分のことは自分が一番わかっているはず…。

ここまで読んでいただいた方ならもうおわかりでしょう。
全くそんなことはありませんでした。

大学生という生き物は、たぶん皆さんの想像よりもずっと多種多様です。

まず好みが人によって大きく違います。
小学生くらいまでの子供ならば〇ケモンか〇ィズニー関連の物などを、中高生なら週刊少年〇ャンプやファッション誌を渡しておけば大きく好みを外すことはないというようなイメージが、世間的に何となくあるのではないかと思います(これも当人たちからすれば違うかもしれませんが)。

しかし大学生に対しては、このような「多分みんなこれが好き」というものは思いつきませんでした。
大学生になると急激に見える世界が広くなります。さらにお金を稼ぎやすくなり自分でお金の使い道を考えられるようになります。自由に使える時間も増えます。そのため彼らの好みは本当に多岐にわたるようになるのです。
例えばファッションにこだわる人もいるし、アニメやゲームにのめりこむ人もいるし、起業やビジネスの勉強に時間とお金を割く人もいます。

さらに彼らは選択肢が増えることで「これは違うな」と感じることも増え、好まないまたは積極的に追い求めないものも出てきます。例えば私はファッションに疎いので、それを前面に押し出されたイベントには気持ちが向きません。大学生は視野が広く、時間とお金に余裕があるからこそ、興味がないものは選ばないという非常に贅沢な選択ができるようになるのです。

なので「大学生世代は何が好きか」という問いは幅が広すぎて、答えることができません。少なくとも私たちの班ではこの回答を出すことはできませんでした。

大学生の特徴も一概には言えません。
例えば実家暮らしか一人暮らしかで生活のスタイルはかなり違います。
さらに親からの資金面の援助が豊富にあるかどうかでもかなり生活は変わってきます。厄介なのは、実家暮らしでも自分の生活費は自分で出している場合があるなど、細かいところまで見ていかないとその特徴を割り出せないという点です。もちろん一人暮らしでも家賃まで自分で払っている人もいれば家賃から遊ぶお金までほとんどを親が出している人もいます。

大学生といえばアルバイト、と思う方もいるかもしれませんが、アルバイトをしていない人もそれなりにいます。しかもアルバイトをしている人の理由も、生活のためや将来のため、遊ぶお金のためなど様々です。アルバイトをしていなくても過去の貯金を切り崩すなどしてお金がかなりある人もいます。

お金の話だけでなく、時間の話も人によって異なります。
アルバイトを時間の許す限りしている人もいれば、ただゴロゴロしている人もいます。特に理系であったり忙しいゼミに所属していたり資格の取得を目指していたりすると、勉強や課題に追われていて時間がないなんてこともあります。サークルや部活で忙しい人もいれば、のんびり過ごす人もいます。

「大学生ならば皆大学で勉強をしている」という共通点があるのではないかと思った鋭い方もいるかと思います。その答えは半分正解です。確かに多くの学生が大学の講義を受けていますが、学部によっても内容や忙しさが異なるほか、時間割や受講する講義が一人一人異なるため、登下校の時刻や忙しさや学ぶ内容は人によって大きく異なります。

このように「大学生だから一概にこのような特徴がある」と断言することは難しいのです。むしろ「一概にいえる特徴がない」ことが特徴でしょうか。

「大学生」というのはすでにターゲットが絞られていると思っていた私たちは、ここでかなり戸惑うことになります。「大学生」というテーマをそのまま捉えると、好みや特徴が人によって大きく異なるため、ターゲットの幅が到底扱いきれないような広さになってしまうのです。

なので私たちはさらにターゲットを絞ることにしました。




3.「大学生」と英会話

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私たちの班のテーマは継続して利用してもらうことです。
なので少なくとも今回の企画におけるターゲットは、「英語に興味がある人」に絞ってよいと考えました。

興味のない人に対しては、利用のきっかけを作ることや続けさせることが難しく、彼らのことまで考えていたら顧客像が絞れないと考えたからです。
(この考えにたどりつくまでにも、かなり時間がかかりました)

さて、ここからが本題です。
英語に興味のある大学生は、なぜ英語に興味があるのでしょうか。
それさえわかれば、彼らの嗜好に近づけるアプローチができるはず。

私たちは大学生が英語に興味を持ち、英語や英会話を勉強したいと思う理由をひたすら書き出してみることにしました。そこで出たものがこちらです。

<漠然とした理由>
・世の中で英語が大事になるといわれているから
・外国の人と話せたら便利そうだから
・時間があるから色々身につけておきたいから

<資格(英検やTOEICの点数)のため>
・大学院への入学や就活に必要だから
・留学に必要だから
・その他自分のやりたいことが資格を持っていると有利になるから

<海外への興味>
・海外のドラマや映画、俳優などが好きだから
・他国の文化や歴史に興味があるから
・海外旅行をしてみたいから
・外国の人と話してみたいから
・海外の学問を深く学びたいから
 (留学でなく、国内で論文を読んだり講演を聴いたり)
・海外にはビジネスチャンスなど、可能性がありそうだから

色々ありますね。
私たちが思いついたものしか書いていないので、きっとこれ以外にも様々な理由があるのでしょう。
おそらくこの中のどれかにターゲットを絞って考える班もいると思います。
しかし私たちは、この中でもなるべく多くの要素を拾いたいと考えました。



4.発表に向けて

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大学生の特徴を考えて始めてからここまで、かなり悩みながら進めました。
夜にみんなでzoomに集まっては悩み苦しみました。過去に話し合った記録を見直しながら何度も何度も考えました。
色々話してみても、結局この「ターゲットをどう設定するか」という話題に戻ってきて行き詰るという生活が、1ヶ月ほど続きます。

締め切りが近づいてきました。
もう諦めて無難なアイデアで戦おうという流れになりかけた頃。
とあるひらめきが、私たちを救いました。

ここからみんなで話を掘り下げ、大学生の「継続した活用」と「知名度の向上」を両立できることを目指して検討を重ね、何とか発表できるものを完成させることができました。

私たちは最終的にどんな観点からどんな人をターゲットに選んだのか。
そして具体的にどのような提案をするのか。
それは発表の根幹に大きくかかわるのでここには書きません。

本番のプレゼンテーションをどうぞ楽しみにお待ちください。



私たちの班から今言えることは以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございました!




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<おまけ>

余談ですが、初期に考えたものの残念ながら採用に至らなかったアイデアをここに書いて供養しておきたいと思います。これらに関してはしっかり検討できていないなどの理由で本発表のアイディアリストには載せていません。そのため実現可能性の観点から見ると微妙なものもありますが、何かの参考になれば幸いです。

・日々の決められたレッスンしかできないような、お手軽コースを作る
→今あるものを削るというのはどうかと思い、廃案にしました。

・公式SNSを作る
→既にありました。ただ周りの大学生はこれについては知らなかったので、ここで更にプロモーションをかけていくというのもありだと思いました。

・アプリ「スピークバディ」を使うことを義務付ける法律を作る
→そんな法案は通りません。

・大学生を対象にスピークバディを広める方法を考えてもらう企画コンペディションを開催し、企画を検討してもらう中で大学生間での認知度を高める
→よく考えたら、今やっているものがそれでした。
ゼミ単位で参加してもらうことで企画を考える時間を確実に作ったことや、景品としてインターンの参加枠を用意して学生のモチベーションを高めたことも含めて、コンペとしてもプロモーションとしても非常に効果的だったと思います。

・実際の大学生に記事を書いてもらうことで、学生の生の意見を収集・発信すると共に大学生世代の認知度の向上を狙う
→よく考えたらこの記事がそうでした。

以上です。
ありがとうございました。

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