見出し画像

胃の痛みが消えるまで⑵

潜在意識の世界に飛び込んだ私は、個人セッションを受けてみることにしました。3回のセッションでどこまで家族間の不穏な空気が変わるのかは未知数でしたが、今まで見たことも聞いたこともないカウンセリングの手法でしたので、賭けてみたくなりました。 

そのころのわが家の空気は、淀んだ黒くて重苦しい空気でした。私は、夫と長女を責める意識でいましたし、夫からは次女を責める意識が伝わってきます。子ども同士も責め合っていたと思います。幸せから程遠い時間が流れていました。

セッションを受けて戸惑ったことがあります。「その出来事をどう思った?どう感じた?」という講師の問いかけです。頭が真っ白になりました。どう感じたか、なんて意識したことがないからです。「感じる」にどんな種類があるのか解答例が欲しくなりました。講師に「例えばどんなのがありますか?」って聞いた記憶があります。「悲しいとか寂しいとか感じますか?ざわざわしますか?」と聞かれて、ますますわからなくなりました。悲しいとか寂しいとか、わからない、、、、

そんな状態の私でしたが、講師の丁寧なサポートのおかげで、徐々に感情を言葉にできるようになってきました。自分の感情に向き合うという目標ができた私は、毎日が少し楽しくなってきました。子どもたちの体調や感情は一喜一憂ではありましたが、自分のココロの状態を知ることに喜びを感じ始めました。感情を吐き出すと体調にも変化があると聞いていたので、期待もしていました。胃の痛みが楽になったらいいなぁと密かに願っていました。

セッションを重ねるたびに私の意識は子どもたちから自分へと向いていきました。するとココロが軽くなっていく感じがわかるようになり、美しいものにも目がいくようにもなりました。ココロに栄養が行き渡る感覚。あたたかいものに包み込まれる感覚でした。

でも、やっぱり胃の痛みは消えてくれませんでした。胃が痛くなるたびに何もする気力がなくなり、絶望的な気持ちになりました。期待通りにならなくて悲しかった、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?