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文藝天国の好きな歌詞

文藝天国の好きなところはたくさんあって、その中の一つが歌詞なのだけれど、その歌詞の中で特に好きなものについてつらつらと書く。


此処に春が咲くまで眠らせて。
狂おしい程、
愛していた日々のことを忘れさせて。

宿命論とチューリップ

「花が咲く」でも「春が来る」でもなく「春が咲く」。待つのではなく「眠らせて」。どこでもいいわけじゃなくて「此処」だということ。「此処に春が咲くまで眠らせて。」響きも良くて好き。


君だけなんだシュノーケル
ただ僕は一人で踊ってる。
客一人いない舞台の上
出来の悪い芽は摘んでよ。

シュノーケル

シュノーケル🤿とは、水中でも呼吸できるようになる管みたいなやつ。理解力が無いのでちゃんとは分からないが、ダイバーはシュノーケルが無いと水中の中をずっと生きていくことはできないわけで、そういう感じで日々を生きていくための必要な何かを「シュノーケル」と例えて歌ってるのだと解釈してる。その何かが「君」なのか「君の歌」なのか、それとももっと別のものなのかは分からないが。
この歌詞はメロディへの乗せ方が好き、特に「客一人いない舞台の上」のところ。


生活をとめて!
生活をとめてよ!
花は咲けど咲かねど、何時枯れるか
誰一人分からないの。

生活をとめて

ただ日々が流れていってしまうことへの焦り、みたいな感じなのかな。「とめて」が平仮名なのが良い。


目を疑う季節の変わりゆく速さで
僕ら平均を装って。

君の声を忘れていく。
僕の声も掠れていくから
アレグロ・アパッショナート

メタンハイドレート

「平均を装って」が「平均、おおよそ、って」と聞こえて好き(?)。
あとは、アレグロ・アパッショナート。アレグロ・アパッショナートってなに?なんで入れようと思ったのかも分かんないし、「掠れていくから」の接続もよく分からない。でもメロディとバチーっとハマってて好き。というかアレグロ・アパッショナートの語感が好き。声に出したくなる単語、アレグロ・アパッショナート。
どうやらクラシックの曲みたい。そこら辺に詳しければいろいろ分かるのかも。


痛みの無いまま身体中が溶けていくのだ。
声は出せないが、
君の音楽が鳴っているんだよ。
鳴っていたんだよ。

天使入門

なにかしらで死んでしまって、葬儀で火葬されるところを歌ってるのだと思う。「声は出せないが、君の音楽が鳴っているんだよ。」うまく言葉で表せないが、とても好き。私は周りに助けを求めるのが苦手で、音楽に救いを求めているからなのかもしれない。


そっとこの手で閉ざしてゆく。
恋の扉は手動なのだ。

エア・ブラスト

特に書くことがない。うまい表現だなと思う。


花束が空に落ちるよ。
沈む飛行機の燃え尽きる速さで。
幸せは欠けた小宇宙
鏡の向こう側にあるって言ってよ。

翳りの讃歌

今回このnoteを書こうと思わせてくれた歌詞。「花束が空に落ちる」だけではどういうことなのかよく分からないが、その後の「沈む飛行機の燃え尽きる速さで」で、なんとなくニュアンスが伝わってくる、気がして好き。
でも実際どういうイメージなんだろう。飛行機ぐらい高いところから花束が落ちていくイメージなのか、それとも空が映った水面、海とかに花束が沈んでいくイメージなのか、それとも別のものか。

以上。こう書いてみるとサビの歌詞が多い。やっぱりメロディも相まって印象に残りやすいのかな。文藝天国は日が経つにつれて好きな曲が増えていっているので、また好きな歌詞も増えていくだろう。いっぱい増えたらまた書こうと思う。

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