見出し画像

サナトリック・ウェーブの感想

名取さな 1st Live 「サナトリック・ウェーブ」を観てきました。

9/19(木)の昼夜2公演で行われたその両公演ともに、スタンディング席で参加しました。
 ↓この記事はこんな人が書いています。
・ライブ鑑賞はほぼ初めて(とある作品の2F席に1度連れられて行ったくらい)
・名取さなにのめり込んだのは2020年3月
観てよかった!と心から思えるライブでした。いまの自分の気持ちを文字にしておこうと思います。

・全編、新鮮でありながら名取さならしさを感じた
 名取さんの魅力のひとつに、声による多彩な感情表現があります。毎年の誕生日を祝う『さなのばくたん。』では、ストーリー上の挿入歌としての歌唱でその魅力を存分に発揮していました。
 未知のスタンディングライブ体験(生バンド!!)と対照的になじみ深い、感情のこもった歌声に『名取さながサナトリック・ウェーブを開催する物語』を想起して名取さならしさを感じていました。

・『惑星ループ(cover)』と『ファンタスティック・エボリューション 』
 名取さなの音楽活動の原点である惑星ループで開幕して、ライブに向けての新曲3ヶ月連続リリースのトップバッターだったファンタスティック・エボリューションに繋がったことに大興奮しました。
 オリジナル曲を数多持つ名取さなが惑星ループで先陣を切る粋さは、イントロを聴いたファンの歓声(悲鳴)が物語っていました。昼公演はほぼ最後列にいたのでフロアのぶちあがりが一望できて良かったです。
 夜公演ではこの2曲同士の順番が入れ替わり、自身の曲からライブを始つつ原点も大切にするという選手宣誓にも感じられました。
 始まったばかりの物語を思い出にしないでよ、のフレーズが大好きです。
Who oh Sing along na na na を大声で歌おうとすると表情が笑顔で固定されるのも幕開けにぴったりだなと思いました。

・圧巻の生バンド演奏と視覚の演出
 身体の芯まで伝わってくる音圧にくらくらしました。遠くに見える奏者の動きに連動する音が、お腹から心臓に響いて心拍数を強制的に上げられる気分。夜はステージへの距離が半分くらいになったので、みんな笑顔で楽しそうに演奏されていたのがよく見えました。
 曲と歌声が微妙にずれてるか…? みたいに感じてもいつの間にか調整されているのもライブみを感じられて良かったです。
 視覚の演出では舞台が暗転してもうっすらと輪郭が視認できて、名取さんが水を飲んだり息を整えているのが遠目で分かり、同じ空間にいると強く実感させてくれました。
 スモークにレーザーを映す演出があって、あれはライブ演出としてはきっとポピュラーなのでしょうが、ことバーチャルシンガーのライブにおいては境界が曖昧になって同じ世界に存在してるみたいな感覚になってすごく良かったです。ただ同じ世界にいられるのが素敵だなと思いました。

・驚かせることに抜かりがない
 昼公演で突如発表された2曲の隠し新曲(上記の3ヶ月連続リリースは実は5ヶ月だった)、アンコール明けの新衣装、那須どうぶつ王国コラボ期間の再延長に歓喜しました。夜公演の参加者へも抜かりなくサプライズをしてくるのが名取さならしく、既存のオリジナル曲を融合させながら和太鼓が登場する(文字にすると意味不明な)仕込みがあり大いに笑いはしゃぎました。筆者に比較対象がないにせよどう考えても自由すぎる。

・リスナーも自由だった
 公演中はSNSへ書き込みをすることも、チャットを打つこともできません。私のリアクションは個としてではなく、会場に生じたゆらぎに溶けていきます。
 誰からどう見えるかとか、どう思われるかとか。いつの間にか身についてしまったファンとしての社会性を削ぎ落して『他者に迷惑をかけない』一点を掲げて、動いた心に身体を追従させるだけの時間が、ただただ心地よいなと感じました。

・『ソラの果てまで』
 伸びやかな歌声がメロディに乗って、厚い雲を突き破っていく映像が見える曲です。芯の強さが爽やかに歌われていて大好き。自作の歌詞ゆえに感情表現という持ち味が最大限生かされていて、後半に大きなカタルシスがあります。
「まざるペトリコール ああ やになっちゃうな」の自己嫌悪を含んだ表現がどんぴしゃで胸がキュっとなりました。
「窓に映る〜じっと待ち続けていた」までの憂いを帯びた歌声から、
鈍色の向こうの夢に(ここでニュートラルに)
自分で触りたい(前向きな声に)
歩いて(さらに前向きに)  走って(上方向に伸びていく)
とグラデーションしていくさまに、名取さなの歌声の魅力が凝縮されています。『ゆびきりをつたえて』の笑顔がパっと明るく咲くようなグラデーションが大好きなんだ私は。
 「ソラ」には複数の意味が込められていると思います。音階であったり、宇宙(そら)であったり。私は空からソラへの変化に注目して、空(から)ではなくなる=受け入れて進んでいくことの決意 とも考えました。
ソラの果てとは、決意の先に紡がれる、まだ見ぬ物語そのものでもあると思うのです。
「ソラの果てまで続いていく」
 『ハロー・マイ・バースデイ』の先、名取さなの物語ははるか果てまで続いていく。
「道は長く」「その色を変えても」
 ときどきで大切にしたい思いも祈りも変わるだろう。
「芽生えてゆく」
 溢れ出した気持ちはやがて歌になって…
「la la la…」
 いつか未来で『歌』になる、紡がれる前の言葉たち

 名取さな自身が電波塔を組み上げた『サナトリック・ウェーブ』。キービジュアルにも描かれているパラボラアンテナは、発信を行う電波塔に対して、電波を受信する役割を持つそうです。『ソラの果てまで』のジャケットでは思いを馳せるように、しかし堂々とそれを見つめる姿が描かれています。
 ライブが終わった今、たくさんの返事がパラボラアンテナに届くのを待っている、ファンとしてそんな都合の良い思いに包まれています。

 素敵な色が届きました。これからもたくさんの色を見せてください。


以下、ツイッター(旧ツイッター)です。
・ライブT衣装かわいすぎ。クラスの一軍女子かよ
・ヘラってる人がいない。やっぱ身体を動かした方がいいんだ
・腰→足→脇腹の順に3日かけて身体が壊れた
・いろりは幼稚園の先生の免許持っててほしい。
 いろりせんせーの弾くピアノに合わせて発表会したすぎる。
・PINK,ALL,PINK!を『PINK』って略してるの良すぎた。
 自然体で過ごせる友達みたいな距離感
・だじゃくりバンドアレンジかっこよすぎわろた
・アニマルま~るのコール楽しい。最初ハンドクラップを入れる発想がなくて前ならえでやったけど最高の気分だった。がに股笑う。
・ごほトキアレンジ本当にだいすき。生で聴けてよかった。人生で一番デカい声でいただきますした。
・一人ゲーム開発部、萌え~ 会場が青くてかわいかった。
・ノーゲス、頭を冷やすために深夜に散歩をしているような、ヤなことがあったら聴いて落ち着きたい曲。連続リリースだからこそ聴けたのかなとおもう。
・会場煽りからオヒトリサマへの流れ好きすぎる。アーカイブでも何度も見ちゃう。荒々しいバンドアレンジが赤い視覚効果と相まってばり格好良かった。
・アンハッピーリフレイン イントロでマジ!?てなったしどよめき起きてた。原キーで歌うのもマジ!?てなった。高音も呼吸も人間に歌えるようになってるんだ
・八月、某、月明かりは聞き覚えがあるくらいだったけど途中から籠った感情にあてられて聴き入ってしまった。
・カッコよしブロック明けのMCで声色がカッコイイままなの良かった
・「同じ空見てるだけのあの人たち」のちょっと温度の低い声、文脈は置いておいてこの歌声めちゃくちゃすき
・「風を切って傘で進む ぬかるんだ道すら スキップで行けたら」らしさ溢れるいちばん好きなフレーズ
・パラチラのサビ前のベースで漏らすのはぎりぎり我慢できた。
・モンナイバンドアレンジ、チャキチャキしててなんか自由な夜って感じ
・なすど延長発表で宮地さんニッコニコやろなと思った
・銀テ!?てなったとき2階席が屋根になってちょうど落ちてこない位置にいて夜公演に託そうと思ってたら優しさに包まれた。
・舞台袖にはけたあと最後ポニテだけふよふよしてるのよかった
・ライアーダンサー初見だったけどもうドはまりした。頼むからもう一回やっていただけませんでしょうか。
・オドループぶち上がった。にこにこで踊っててかわいかった
・弱酸性ラジオブレイク、後夜祭のワイパさんのキレキレの毒煽りを思い出してたらおしりぷり音頭差し込まれて一瞬フリーズしてから笑った。ラジオブレイクに戻るとも思ってなかったから二重に笑った。
・弱酸性ラジおしりぷりオブレイク
・アマカミサマPVの名取がめちゃくちゃかわいいことを再発見した。水色のライトが本当に良く似合う
・パラレルサーチライトとかいう曲は何度聞いてもパワーがすごい。高い所はもう難なく歌えててどうなっとりますか?
・面影ワープ懐かしいって
・オヒトリサマのブーイング楽しっ
・おうた。をコールできる幸せ。映像と視界のペンライトの海がかぶるところで鼻の奥にツンとくるものがあった。
・足跡のバンドアレンジは軽やかな足取りをより感じられてすき
・なかなかステージから降りない姿を目の当たりしても今日ばかりは素直に「行くな!」って思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?