人生の岐路ってやつ。
僕は昔から人と関わるのが苦手だった。
自分では苦手な意識があったわけじゃないけど、とにかく話が噛み合わないから相手が疲れてしまう。
人と関わらずに済むギター作りの仕事は天職だと思った。
毎日会社に通ってひたすら木材を加工して、昼休みはみんなで会議室でご飯を食べるのに、会話は殆ど無い。
社員同士で飲み会に行っても、みんなで愚痴を言いあう空間が居心地が悪くなって次第に疎遠になっていった。
少し孤独だけど、この仕事を続けていれば、何も問題なく毎日を過ごせる。
生ぬるい日々に、満足してると言い聞かせて毎日を過ごしていった。
そんな僕の日常はある日、突然崩れた。
海沼光城さんの動画に出会ってから。
キラキラ輝いていて、みんなの前で熱い想いを伝えてくれる海沼さんを見て、僕もああなりたいと思った。
一生生ぬるい環境で、自分の枠に閉じこもって生きていくなんて考えられなくなっていった。
だから、もっと多くの人と関わって生きていこうと決意した。
そして僕は、営業マンに転職した。
それから一年。
現実の僕はあまりにも一般常識が無い上に、
”普通"なら出来るはずの会話のキャッチボールや、場の空気に合わせた会話が出来ない。
人と人との間を埋めて、みんなに気持ちよく動いてもらえるようなタスク管理が出来ない。
出来ない事尽くし。
エリート街道を歩んできた上司からは、
俺の中学生の頃より酷いと言われた。
そういえば、昔っから人の気持ちを感じ取ろうとすればするほど迷路に迷い込んで、
結局気遣いも何も出来ない日々を、幼い頃から続けていたっけ…
そんな俺が何で、営業マンになりたいだなんて思ったんだろう。
そんな事をふと思った。
営業には致命的な欠陥に、心配になった上司から心療内科を受信する様勧められ、
診てもらった結果はADHD。
嫁さんは、付き合い始めた当初からその気はあるかもしれないと、心配していた。
僕はそれから、"ADHD"という言葉に囚われ、
・人の気持ちが分からない
・多動性、衝動性にかられ、建設的な思考ができない
・注意欠陥により、凡ミスが多い
こんなセルフイメージが日々、積み重なっていった。
そんな中、海沼さんが講師を務めるネクストディメンションの講座の募集が始まった。
高額な受講料に足がすくんだ。
今年は受けないつもりだった。
受けないつもりだったのに…
気がついたら、参加してた(笑
何でか分からないけど、心が、身体が、魂がここに入りたがっていた。
参加すれば何かが変わるって、きっとどこかで気づいていたんだと思う。
それから3ヶ月。
色んな人とのご縁に恵まれて、本当に今までの人生では想像もしなかったような体験もした。
それなのに…僕の負けパターンは変わらなかった。
みんなの前で、熱く燃えて語っていても、会社に行けばお荷物の平社員。
ADHDの特性により、会社の人にもお客様にも散々迷惑をかけ続ける日々に、嫌気がさしていた。
僕のミスが原因で会社の人に迷惑をかける。
職人や業者にも迷惑をかける。
そしてお客様にも迷惑をかける。
ついでに営業成績も上がらない。
管理体制が悪いんじゃないかと、先輩まで反省文や報告書をかかされるハメになり、
「本当に、頼むからいい加減にして」
と言われて居場所がどんどんなくなっていった。
僕が周りのために良かれと思ってやった事もことごとく裏目に出るので、
とにかく僕の行動に問題がないか、
やらかしてないか、訪問営業の際の会話も電話で繋ぎ、
資料やお客様に渡す手紙も全て先輩がチェックする。
上司の負担が大きくなる。
正直、迷惑かけるだけかけて何も貢献できてない自分が、
この場にいる事に意味はあるのかな、
と思ってどんどん自暴自棄になる。
セルフイメージも下がりまくってエネルギーも枯渇。
本当に、何やってんだろ。
このままいったら自分がダメになると思った。Twitterで正直に助けて下さいと言った。
そしたら、続々とみんなが応援のメッセージをくれた。
それがすごくあたたかくて嬉しくて。
本当にギリギリだった自分の心が満たされていくのを感じた。
特に、ネクディメメンバーの慎ちゃんは、直接電話をくれた。
「もう限界、自分が信じられない」
と言った僕に対して、
「何のために海沼さんに会って来たんですか。
風の時代のFXのみんなも、僕もはらちゃんと一緒にいたいって思ったからついてきてるんですよ。
みんなはらちゃんと一緒に海沼さんの学びを深めたいって、はらちゃんのこと信じてるんですよ。
もっと自分を信じてください、はらちゃんはいいところいっぱいあります。
少なくとも、僕ははらちゃんの事信じてますから。」
そんな事を言われて、その想いと熱さに触れて、本当に心が救われた。
その後、風の時代のFXのみんなにもミーティングで相談に乗ってもらい、
続けた方がいい意見や、
自分を生かせる場所に行った方がいい意見、
どんな答えを出しても間違いじゃないとも言ってもらえて、
内容よりも正直、僕のためにこんなにもみんなが真剣にエネルギーかけて考えてくれてる事が嬉しかった。
今になって、ネクディメQで何でこんなにも、
仲間を作ることを大事だと言っていたのかが、
心の底から分かった。
仲間がいれば、どんな困難だって乗り越えられる。
その後嫁さんと仕事の現状と、転職について話し合って来ました。
自分が将来、コンテンツビジネスで稼いでいきたいこと、
コンテンツビジネスが何なのか、
何故これからの時代に必要になってくるかについても。
嫁さんからの意見は、
「確かに今の職場、というか営業はけんたくんには向いてないと思う。
キツくて逃げ出したくなる気持ちは分かるけど、ADHDの人でも社会になんとか適応しようと頑張って工夫している人たちもいるし、
そういうサイトも色々あるから、
一度見てみた方がいいと思う。
仕事を変えて自分らしくいられる居場所を探すのも一つの手だけれど、
変えるなら変えるで、今度はそこで本気でずっとお世話になるくらいの覚悟持って転職してもらわないと、こっちも不安になるよ。
上手くいかないから次に変えようじゃあ、どんどん自分の可能性無くなっちゃうよ。
それに、コンテンツビジネスで稼いでいる人達がどんな人達かは詳しくは分からないけど、
きっとその人達も何かしらの大変な思いを乗り越えて来たから、
人を惹きつける魅力を出せるんだよね。
だったら尚更、ADHDだからこそ今出来ることを精一杯やり切らないと、
人の心を動かすような影響力って出せないんじゃない?
最近のけんたくんは、ADHDだからどうせ周りと上手く合わせられないって、
自暴自棄になっているように見えるよ。
そうじゃなくて、どうやったらADHDと向き合いつつも、
周りの人に不快に思われないように関われるかを、
FXの勉強だけじゃなくてそっちの勉強もしてみたらどうかな。
結果として今の職場にいられなくなったら、その時はその時で考えればいいけど、
やれる事をやり切ってから辞めた方がいいと思う。
コンテンツビジネスで成功するために何をやるかを考えるんじゃなくて、
今目の前にある壁を乗り越えた先に、
コンテンツビジネスで生きる道筋が見えてくると思うよ。」
3ヶ月間ネクディメを学んできた僕より、
嫁さんの方がコンテンツビジネスの本質を掴んでいる気がして恥ずかしくなった。
この先どうなるか分からないけど、自分の弱さからは逃げないようにしようと思えた。
"ADHDだから、人の気持ちに寄り添えない"
じゃなくて、
"ADHDと宣告されても、人の気持ちに寄り添うことを諦めない"
それが僕のこれからの生き方。
それから熱く燃えて、今の壁を乗り越えてやろうとした矢先、社長からの減給を言い渡された。
それも、結構エグい金額。
恐らく見限られてる。
生活の先行きも見えなくて、前だったらめちゃめちゃ不安で凹んでたと思うけど、不思議と少しも怖くない。
それは応援してくれたり、檄を飛ばしてくれる
嫁さんや、仲間や、海沼さんの想いを裏切れないから。
どんな状況であっても、がむしゃらにでも前に進むしか無いし、未来は絶対明るいって事だけは分かっているから。
今は本当に、人生の帰路に立たされてるなって実感している。
何があっても、自分の弱さを乗り越えること、自分を信じること、仲間を信じること。
それさえ見失わなければ、乗り越えられない壁なんてないでしょ、多分。
妻と子供2人を抱えて、クビ宣告ギリギリの営業マンが、人生の反撃の狼煙を上げる。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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