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外で母と久しぶりに食事をした時の考察

母と外で久しぶりに食べた

孫の結婚式に来たのだ
このひとは
出席する他の孫のために、持ってきた荷物の3分の1は、食べさせたい果物やお菓子でいっぱいにする人
朝から急いでいるのに、何にも言わないでわたしにおにぎりを握る人
常に家族のために何かを提供したい人

晩年、父は母が先に死んだら生きていけないから殉死する、とまじめに言っていた
それを言った時は、わたしが作ったスパイスが何種類か入った野菜炒めを食べていた時だった
そうしなさい、それでないと、わたしはずっとこういう食事を作り続けるからね〜とおどした

父はのぞみ通り、だいぶん早くに逝った
父にとって母は、親友であり、こいびとであり、母であり、妻であり、戦友だったのだなと思う
お嬢様で育てられた人だけど、4人の娘を育てながら父との人生でそんなふうなスーパーウーマンになっていったのだろう

彼女なりに懸命にやってきた結果なのだろう

母と一緒に食事すること自体も久しぶりだ
互いに最近大変だったこと、不思議に思うことを話す

驚いたことに、食べ終わるとおもむろにコンパクトを取り出して化粧を直し、口紅をひく!
さらにマニキュアをつけるの忘れたから、買ってほしいと言われる!

なんたる女子力の高さよ!
そういえば彼女はエステに通い、朝パックを欠かさない
美容院もひと月に一度は行っている。わたしは半年に1度でせいぜいだ

さらに、ボランティア活動で毎日仲間から電話がかり、夜遅くまでパソコンをいじっている。わたしの方が早く寝ることもしばしば

わたしが母くらいの年齢になった時
ここまで自分の人生を謳歌できるだろうか
何が彼女をここまでさせるのだろうか

ディフェンスならではの攻め
彼女の生き方を思う時、いつもこの言葉が頭に浮かぶ
長く家で家族のために生きてきた彼女が自分の人生を築いてきたやり方は、穏やかなようだけどちょっと凄みがある

わたしには できない