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人と話す楽しさって〜覆えされたい!〜
人と会話することで、自分の中にない発想を知ることができる。
「人と話す楽しさ」ってふんわりとしか意味を感じられない言葉だったけれど、最近これが大きな要素の一つだと気付いた。
今朝は起き抜けで家の近くの海へ行き、ふくらはぎまで海に入って、ただ歩き回っただけだけど楽しかった。
暑すぎない太陽が照っていて、少し風が吹いていて、常識とモラルと規律に反して全国民に家から出ることを強要したいような天気だった。
水からあがって家に戻り、部屋にいた彼氏に「どうして人は水から生まれたわけじゃないのに、水に入りたい!っていう強い衝動があるんだろうね?」と話しかけてみた。
水から生まれた、の意味はすでに私にもわかりかねる。半日前の自身の発言に責任を取れず申し訳ないが、つまり「水に還る」ような欲求があることを、不思議がっていたのだろう。
水を見ると入りたい!と思うもんね、と続けると、いや、別に思わないけどね、と穏やかに返された。
前提を覆されて、後に続く質問は行き場を失った。でもめちゃめちゃテンション上がった。
これだ!前提を覆される時、人と話す意味を感じるのだ。私にとっての当たり前が白紙になるとき、確かに世界が広がるのだ。私はもっと覆えされたいのだ!
さらに、こんな風に他人と自分の根本的な違いを学びながら、時に驚くほど一致する考え方や感覚に、快感に近い喜びを覚えるのである。意外と気が合うじゃん!みたいな発見は、大人になると減ってしまうけど、嬉しいものだ。
ちなみに泳ぐ能力と飛ぶ能力、手に入れるならどっちがいい?という問いに対しても、私と彼の答えは別れた。まぁ大して水に入りたくない人にとっては移動手段にもなる飛行能力の方がいくらか魅力的だろう。それとも、この質問ごと彼には意味が感じられず、適当に選んだ答えだったかもしれない。
彼氏にはたくさん覆される。そして稀に共感するから、話していて楽しい。そして彼も私に覆されている時があるのかもしれない、もしかしたら。
そんなことを考えていて、人恋しいという気持ちの輪郭を、人と離れて一年経って、やっと掴めてきた。
会えていない友達や先輩と話がしたい。そしてもっと覆されたい。これが私にとっての人恋しい。
自分の発想の内側をくるくる走り回るのでは風景が変わらずつまらない。早く覆されたいな。
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