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日記2024.6/25

じめっとした空気が満ちていて不快。
毎年夏になると暑さから破滅的な思考になって丸坊主にしたくなる瞬間がある。夏は髪の毛が不快に感じる。汗で服が肌に張り付くのも不快。夏はとにかく不快な日々の連続。その不快の連続の隙間にアイスとか冷房とか夕焼けとかがちょっとあってそこが夏をぎりぎりで救っている。彼らの功績は大きい。とくにガリガリ君。
愛犬との散歩も楽しいけど、蚊柱が不快極まりない。蚊柱を通過しても蚊柱。蚊柱の先に蚊柱の先に蚊柱。蚊柱を通過するときは息を止めるので窒息寸前で散歩をしている。そんな散歩中に素敵な雲と出会った。

6/13
18:03

光が雲の輪郭をなぞっていて美しい。
こういう瞬間があるから夏は諦められない。

あまりに良かったので帰ってすぐにざっくりとイメージを描いた。その夜にベッドで目をつむっていると「その輪郭が消えるまで汗をかく」というタイトルが出てきて眠たくなる前に急いでメモした。

最初のラフ

今回はいつもより雲を写実的に描くことを意識した。風景もほぼ現実の風景と同じように描いている。これまで描いてきた絵のなかで一番現実に忠実に描かれている。

「その輪郭が消えるまで汗をかく」

タイトルも気に入っている。その輪郭が消えるまで、っていうのはそのまま読めば雲が消えるまでという意味だけど、この世からいなくなるまで汗をかくくらい精一杯に生きるという意味でもある。
いい絵だなと思う。
夏のように決していいものではない、負の連続のような日々の隙間に美しい輪郭を持った雲を見つけるように、輪郭が消えるまで汗をかこう!