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絵 2024.2/26

新しい絵が描けた。
車の後部座席に乗って窓から景色を眺めていると、対向車、通行人がスーと後ろに流れていく。それは数多の人生とのすれ違いでもあって、窓枠に一瞬だけ映ったそれぞれの人に、窓枠から外れたそのあとにもそれぞれの人生が続いている。楽しそうな人や悲しんでいるあの人が一瞬で窓から消えて私との距離がどんどん離れるけど、あの人の悲しみは窓枠の外で続いている。
そういう事を車やバスに乗って窓からの景色を眺めているときによく考えている。
自分が見ているだけの現実だけではなくて、見えていない場所で、今この文章を打っているこの瞬間にも数多の人生とさまざまな現実が存在している。不思議な気もするけどめちゃくちゃ当たり前のこと。

車の窓から歩道を歩く誰かが一瞬だけ見えて過ぎ去ってしまう。でも車に乗っている自分の現実と人生はあの人が見えなくなってもここでこうして続いている。歩道を歩くあの人の視線になって見ると、自分もまたあの人の視界から一瞬で過ぎる去る人生のひとつになる。
視点を自分から他の誰かに変えて自分を見てみると主観的な考えを改めることができる。
ような気がする。

Intersection of life