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日記 2024.6/4

この夏は絶対にサンダルをGETしたい。
季節毎にやりたいことが全くできていない。何年も。冬はマフラーを買おうと思っていたのに買っていない。春は靴を買おうと思っていたのに買っていない。それは己の優柔不断さと行動力の無さが原因であることははっきりしている。
夏にサンダルを履きたい。サンダルを履いて夏をささやかに謳歌したい。
ということでサンダル探しの旅に出た。まずは一番近いナフコへ行ったが、どれもクロックスとか指が外に露出しないタイプのサンダルで、ビーチサンダルみたいな親指と人差し指の間に食い込ませるタイプのサンダルがない。私はそのタイプのサンダルを所望している。関係ないが、モンスターボールとマスターボールのデザインをした虫かごが売られていて小学生なら絶対欲しがると思った。マスターボールなんか伝説のポケモンすら必ずGETできるんだから縁起のいい虫かごだ。どんな虫でもGETできる。
次にタイムへ行った。い草の敷物の売り場を通りすぎるときの香りが完全な夏だった。落ち着くにおい。自室の床も全部畳にしたい。
サンダル売り場は奥の方にあってお爺とお婆が品定めしていた。若いもんが失礼しますとサンダルを見てみるとお爺お婆サンダルしかない。若い者が履いていいやつなのか。履いたら足先から老化しそうだ。仕方ないかと目線を下に落とすと、あった。親指と人差し指の間に食い込ませるタイプのサンダルが。わー、と思って手にとってみるとぷにぷにしていた。サンダル全体がぷにぷにしている。親指と人差し指の間にあたる部分もぷにぷにしていた。マシュマロくらいに。想像してみる。愛犬との散歩でこの夏毎日履くサンダルはぷにぷにしている。走ってもぷにぷに、愛犬が斜面にした排泄物を回収するときもぷにぷに。ヘビから走って逃げるときもぷにぷに。心地いいぷにぷに。しかしぷにぷにであるが故に突然、というか割りと早めにその時はやって来る。ぷにぷにがちぎれるのだ。夏はまだ半分も終わっていないのに。
勝手な想像をした後、ぷにぷにサンダルを買うのはやめた。どっかにちょうどいいサンダルはなかろうかと店を出て車に乗った。それにしてもいい天気だ。日光を浴びると目が痛くなる。似合うかどうかは置いといて紫外線対策としてサングラスも欲しい。日焼け止めは塗っているが、どうやら目から紫外線を吸収すると脳みそが「おい紫外線や!」とか言い出してシミとかソバカスができるらしい。サンダルとサングラス。サンって太陽のSUNで、サングラスのグラスは分かるけど、サンダルのダルってなんなんだ?ダル?どうでもいいことを考えはじめてしまったので帰る。
帰り道、改装中の店舗が数台の重機によって取り壊されていた。よく行っていた店だったので衝撃だった。てっきり外観はそのままで中身だけが新しくなるのかと思っていた。見るも無惨に面影もなくコンクリートの塊になっている。よく知っている店がこうやって取り壊されているとこういう感情が生まれるのか。知らなかった感情に出会った。

散歩中に見たかわいらしい雲