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日記 2024.8/2

神社の前の道は顔に寄ってくる虫が多い。
払い除けるときに手に当たる感触が蚊ではないような気がする。あきらかに手のひらでクリティカルヒットしたのにも関わらず寄ってくるそのしつこすぎる執念はすごい。一体なんのためなのか考えてみると、生き残るためか子孫を残すとかの本能的なものが目的だと思う。じゃあ顔に寄ってきてどうするつもりなのだろう。目とか鼻とか耳から体内に入って寄生するとか卵を産み付けるとかされそうで怖い。怖いので耳元で羽音が聞こえて虫の正確な位置もなにも考えずに手で払い除けようとしたら自らの鼻を掌底打ちして悶絶した。鼻血が出なかったからよかったがうっすら涙が出た。そこから数歩先で道に転がっていたセミが突然気持ち悪い音を出して飛び立って愛犬の腹に激突した。私は恐れ戦きとっさに体をよじったら体の左側にあるねじれてはいけない何かがねじれて再び悶絶した。息が上手くできなかった。たかがセミ一匹に情けない。