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Vol.1創刊号 学力向上とは(2008/11/21)

みなさん、こんにちは。
原田教育研究所 代表取締役社長 原田隆史です。
7月に大阪商業の中心地、北浜に会社を設立して、はや3か月。ようやく軌道に乗ってきた、というところです。オフィスの目の前に大阪証券取引所、私の机の横の大きな窓からは、土佐堀川と向こう岸の中之島公園、中之島中央公会堂も見えています。水が流れ、風の吹く、大都会にいながらも自然の息吹を感じられる、絶好の場所です。
おかげさまでこの3か月の間に2冊の著書を出版し、大阪・京都・東京の教師塾もそれぞれスタートしました。また、企業様や学校関係者様からの講演依頼、研修依頼もいただき、毎日、全国各地を飛び回る充実した日々を送っております。
どの土地に参りましても、皆様から大変暖かいおもてなしを頂戴いたしまして、スタッフともども感激いたしますとともに、ますます身を引き締めて使命に取り組む想いを強くしております。
「未来を切り拓く自立型人間を育成し、日本の再建に貢献する!」その理念は決して揺らぐことなく、これからも邁進してまいります。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

全国一斉学力テストが行われるようになり、都道府県別の学力(点数)だけでなく、地域によっては、都市ごとの情報開示が行われ、またそれを行うかどうかで、議会と現場の意見が食い違う、という問題が露呈している。
大阪府などはまさにその典型で、議論が熟し、ある一定の結論が出るまでには、まだ時間がかかるであろう。
全国各地、様々な地域で教育講演をさせていただいていて身近に感じることは、公立・私立を問わず、今一番の課題として取り組んでいるのが「学力向上」であるということだ。
 「学力向上」とは一体何なのか?議論尽くされてきた感はあるが、私の意見では「点数という目に見える結果に現れる、『自ら学ぶ』という価値観・態度の向上」である。
つまり、「何のために点数を上げるのか」、「100点とりたい」という「目標」に対して、「なぜ100点取りたいのか」という「目的」が必要である、ということだ。「目的意識」の低い「目標」は、時として子供たちには辛いものとなるだろう。
この考えは、原田メソッドにおける4大教育のうちの「価値観教育」と「理念教育」という言葉で簡潔に集約される。
①まずは主体変容、教える側の教師のスキルを上げること(教師の職能教育)
②なぜ学ぶのか、という目的を考えさせること(生徒への価値観教育)
③積極的に学ぼう、という姿勢・態度を育て環境を与えること(態度教育)
④学習した結果「どんな人間になりたいか」を考えること(理念教育)
このことは、「学力」だけでなく、「学力」を「仕事力」という言葉に置き換えても納得できることではないだろうか。日々の生活の中で「指導的立場」にあるみなさん、この4つの教育力(自分への教育も含む)を高め、日本再興、未来に貢献しましょう。

(感謝・原田隆史)2008年11月21日発行


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