見出し画像

【デッキ紹介】情の鉄拳

 デュエリストの皆さま,いかがお過ごしでしょうか.はらおです.
 この挨拶も板についてきました.
 最新弾 burst of Destiny では相剣(そうけん)が環境で覇権を握るほどの強さらしいですね.一方で私は双天(そうてん)を軸にデッキを組みました?(実は3ヶ月前ほどに...)なんやかんやあったのですが無理くり執筆時間を捻出したので記事を放出したいと思います.
 目新しさとしては劣るかもしれませんが一読いただけると幸いです.

デッキレシピ

 ひとまずデッキを見つめましょう.

画像1

 このデッキには以下2つほどコンセプトがぶち込まれています.
コンセプト1. 双天再来の無限ループ
コンセプト2. カオス連中のランク6システム

コンセプト1. 双天再来の無限ループ

 主軸はこちら.

画像2

画像3

 《双天脚の鴻鵠》で《双天の再来》をサーチして構えると,次のターンに《双天脚の鴻鵠》を蘇生してまた《双天の再来》をサーチしながらおまけでトークンがでるよ,という蘇生ループコンボ

 序盤はこれで遊んでいればいいですが,それだけだとさすがに勝負にならないので《クロシープ》を立ててその下に双天融合モンスターを蘇生します.するとついでに《双天脚の鴻鵠》が蘇生するので,実質的に上記のループのギアが上がります.

アニメーション

 《双天の再来》を無限枚積めば無限に再来できますが,さすがにルールが許してくれません...なので,試しに《クロシープ》の蘇生先として《悪魔嬢マリス》を蘇生してみます.

画像4

 すると《双天の再来》が勝手にお山に返ります
 つまり,ロン毛とお姉さんがローテーションして無限に再来するシステムが出来上がってしまうわけです.これを狙います.

図3

コンセプト2. カオス連中のランク6システム

 上記を回すうえで,単体で一番牽制のある《双天》融合体の蘇生先はこれ.

画像6

レベル6が無限に蘇生するなら,無限に蘇生するレベル6を同期させると無限にランク6が組めますね.(?????)

画像7

 ごめんなさい盛りました...有限です.(コストのため)
 ついでに,遊戯王パーフェクトループモンスターでランク6モンスターはEXデッキに返してします

画像8

 要するに,複数のループギミックを乗算してリソース勝負で競り勝つ,というコンセプトとなります.以下そうなった着想についてサラサラと書いていきます.

着想1.《悪魔嬢マリス》という女

 ことの発端は《悪魔嬢マリス》をうまく使いたいというモチベーションにあります.

 なぜかというと,まずイラストがえっちです.えっちなお姉さんを搭載できるデッキは,その時点で神秘の格が違ってきます.

図1

 また,私個人として近年の遊戯王はサーチやドローが簡単になりつつあると感じているので,リソース管理(蘇生,サルベージ,ライブラリ回復)ができるカードないしテーマは重宝して視ています.
 《悪魔嬢マリス》はその中で気になっていたカード.使用するにはデッキコンセプトが以下をクリアしている必要があると感じていました.

① 通常罠のサーチ・発動が容易
② モンスターを手軽に並べられる
③ 使いまわす罠にモンスター2体をコストにするだけの価値がある

着想2.《双天》を使う

 そこで目をつけたのが《双天脚の鴻鵠》《双天の再来》のループコンボ.《双天脚の鴻鵠》自体には《増援》や専用フィールド魔法《阿吽の呼吸》などサーチ手段が豊富ですし,回っていたらアホほど《双天》罠が墓地に溜まります.

 また上記の《双天拳 鎧阿》を含め,《双天》融合モンスターは爆裂強いです.ストレージに突っ込んでいる場合ではありません.

画像9

画像10

 テーマの性質上《双天魂トークン》(戦士族・光・星2・攻/守0)がちょいちょい沸きますので,これ+1が融合体に変換されるとなると話が変わってきます.

 では,どうやって《悪魔嬢マリス》をデッキから引っ張ってくるのか?そのソリューションをあれやこれや探った結果,デッキが爆誕しました.

着想3. 《混沌の創世神》のループ

 もともと混沌の創世神を使いたくて別でデッキを考えていました.私個人として,ループコンボの強みはハマったときに相手とのリソース差が一気に開くところだと考えるので,次弾までのラグが少ないほど強力だと感じています.《混沌の創世神》において,最強ループシステムの一角は《PSYフレームロード・Ω》+《雷龍融合》で毎ターンサーチするシステムです.

図2

 ただ,このシステムをワークさせるには《混沌の創世神》特殊召喚時の除外コスト(光1闇1)と効果起動のための+1除外を恒久的に作るか,前もって用意する必要があります.つまり,コストを捻出できずループが切れるケースを防ぎたいのです.そこで目をつけたのがカオス・べトレイヤー.特殊召喚コストとして除外を作りながら光闇のランク6をエクシーズ召喚して墓地を肥やせばある程度ループが継続します.

図5

 では,どのように相方のレベル6と諸々の準備を済ますかを考えると,《双天招来》とレベル3悪魔を軸に墓地をためるのが私としては画期的なアイデアでした.

画像15

図4

 ただし,こういったルート設定すると私の雑魚い右手がルートで触るパーツを引き当ててくれます.そうなったら《双天招来》の効果で手札から叩き落し,ルートの空いた枠のどこかに《悪魔嬢マリス》を当てればケアをしながらコンボが上に振れるというわけです.

 オメガは気合いで出します.

あとがき

【デッキの使用感】
 正直このデッキは取り扱いがむずいです.なぜかというと,諸々のカオス連中を準備しながら《双天の再来》の供給バランスを管理し,立ち上がりの遅さを誤魔化すためにマストカウンターに気を張る必要があるからです.ごりごりにマルチタスクが課されます.ただ,ゲーム終盤の攻め手の増え方は尋常じゃないので,1戦1戦のゲームメイクが楽しみなデッキです.

【デッキ名(情の鉄拳)の由来】
 対戦中優先される《クロシープ》+《双天拳 鎧阿》の構えは,一見相手のモンスターを破壊しまくるループに見えますが,実際は攻撃表示モンスターしか的になりませんので相手の展開抑止が主な目的です.慈悲深い拳なのです.情があります.守備展開からディンギディンギとかエロスエロスとかやめてほしいです.じょう,なさけ,こころetc. 読み方は任せます.
 また,情(じょう)に嬢(じょう)をかけています.オネエサンダイスキー.

 いったんこの辺で本編を終わります.レシピを再掲しておくので細かい採用理由が知りたい方がいらしたら引用リツイートかDMいただければと思います.
 《双天》の動きが知りたいような旨を伺ったので,レシピの後におまけで《双天》の使用感その他を添えておきます.ここまで読んでいただきありがとうございました.

画像13

おまけ:《双天》のあれやこれや

 リモートオフ会などで《双天》の説明をすることが多いので,手に取ってみている人が少ないのかなと思ってまじめに研究成果を書きます.

 正直このテーマ,サーチがしっかりしており魔法・罠の対応力も高いのでそれなりにポテンシャルが備わっています.

 問題があるとすれば《双天拳の熊羆》.

画像17

 こいつから《双天招来》というパワーカードに触りにかかるわけですが,結局のところ最上級の《双天》融合モンスターを召喚するには,こいつか《双天脚の鴻鵠》を素材に混ぜる必要があるため,召喚権を行使して自身を対象にサーチを起動する時点であまり強くないです.サルベージ効果はあるものの,《双天招来》は手札を切るので再召喚して乱発するのはおすすめしません.《阿吽の呼吸》から入ると,EXの融合召喚縛りを科しつつトークンを沸かしてコストに当てられますが,後続が確保できない以上捲られた後の返しがきついです.

画像18

 どちらかというと,《双天招来》は序盤の少数回に限り,あとは《双天脚の鴻鵠》を利用して後続を確保しながらテンポを落として戦う方が強そうです.というのも,①の手札誘発効果がとサーチ先の《双天の再来》が強いからです.

①:「双天脚の鴻鵠」以外の自分フィールドの表側表示の「双天」モンスターが相手ターンに戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、以下の効果を適用できる。●自分フィールドの「双天」モンスター1体を選んで破壊し、EXデッキから「双天」融合モンスター1体を特殊召喚する。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「双天」罠カード1枚を手札に加える。

 また,BLAZING VORTEX(アームドドラゴンのやつ)に《双天の転身》という罠が収録されていて,《双天》の動きは初版より柔軟になっています.

画像19

 ①,②どちらも強いです. 
 例えば,《双天脚の鴻鵠》+《双天の転身》or 《双天の再来》といった握り方をしていると,以下のように相手エンドフェイズから動いて,場に《双天将 金剛》+バックに《双天の再来》+ハンドに《双天脚の鴻鵠》といった構えを召喚権なしで確保できます.ゆえに鴻鵠を中心にレベル3軸でデッキを組んでもある程度パワーをキープできます.

アニメーションおまけエンド

アニメーションおまけメイン

 いかがだったでしょうか.以上,なにかの発想に役立てれば幸いです.
ではでは.

はらお(Twitter: @hara_hara_00)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?