「マネーショート」メモ

※マネーショート初見で訳が分からず、もう一度見返したときの理解の一助とするため、色々調べた結果分かったことのメモ

【サブプライムローン】

無職でも、
返せなくなったら家売ってね☆という条件で
家を買うお金を貸す住宅ローンの1種。

〇なぜこんなのが出来た?

当時、家の価格は年々上がっていたので
(例
 今年→お家:¥N
 来年→お家:¥(N+α))
¥Nの家を担保に¥Nを借して
返せなくなった後にお家を差し押さえ、
その家を売れば
(N+α)-N=α つまり¥αが儲かる。

また、ローン=借金で
基本借金はお金返す時はお金上乗せして返してね(金利)、
という仕組みなので
借りた¥(N+β)を支払なければならない。

つまり、
借金が返せれば→β の儲け
借金が返せなければ→α の儲け となる。

〇欠点
家の価格は年々上がっていくのが前提条件なので
その前提条件が崩れたら大損になってしまう。

【MBS】

住宅を買うために借金した人(住宅ローンを組んだ人)は
そのお金と金利を払わなければならない。
これを貰う権利を、売り買いできるような商品として
パッケージ(金融証券)にしたもの。
つまり、MBSをたくさん持ってれば
何もせずとも住宅を買うために借金した人から
お金がもらえる~~!!

〇欠点
A君が組んだ住宅ローンのMBSをA・MBSと仮定する。
また仮に、A君が住宅ローンを払えなくなったとなってしまう。
するとA・MBSは紙くずになっちゃう。

【CDO】

MBSは単体だと怖いよね。
A・MBSみたいなことになっちゃったら目も当てられないよね。
ならB君C君……Z君までのMBSを統合してB~Z・MBSとしちゃえば
もし仮にB~Zの内の誰かが払えなくなっちゃったとしても
まあ、、ある程度は安心だよね。
というMBSを複合パッケージにしたもの。

〇欠点
もしB~Z君が軒並み借金を返せなければ、、
B~Zのみで構成されたCDOは紙くずになっちゃう。

【CDS】

CDOが紙くずになったらヤバいので、
毎月お金払う代わりに紙くずになった時に保険金くれ~、
というCDO死亡保険のこと。
なお、このCDO死亡保険であるCDSは、
CDOを持っていなくても加入できる。


【当時の状況】

アメリカでは家の価格がどんどん上がっていったため、
銀行がサブプライムローンによって
低所得者からお金を巻き取る仕組みを作る。

このローンは本来ならば住宅ローンを組めない人でも
組めてしまう住宅ローンの為、
低所得者がこぞってサブプライムローンを組み始める。

当然、住宅ローンを組める人のMBSに比べ
サブプライムローンを組んだ人のMBSは
お金が戻ってくる確率が低いため価値が下がる。

また、サブプライムローンを組んだ人のMBSを
中心に構成されたCDOが出てくる。

このCDOも、住宅ローンを組める人のMBSを
中心に構成されたCDOに比べて価値が低いため
CDOの格付けを行う会社に低いランクをつけられる。

だが、銀行の陰謀によって
CDOの格付けを行う会社に働きかけ
サブプライムローンを組んだ人達を中心に
構成されたCDOに高いランクがつけられる。

まさか「CDOの格付けを行う会社が不正をしている」とは思わず、
サブプライムローンも、家の価格の高騰が止まらない限りは
成り立つシステムなので、誰もこの不正に気づかず
銀行(及び不正に関わった人たち)の一人勝ちが続く。

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