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年齢というものさしについて

年齢を言いたくなくなったのはいつ頃からだろうか。

思えば29歳になり、30歳を目前にしたころ。

社会人も中堅と呼ばれる歳になり、同じ歳の中でもその差と、結果が顕著に出てくるその頃。ちょうど部署を異動して、慣れない仕事をこなしていた頃。私は年齢を言うのが嫌になった。

堂々と年齢を言えていたそれまで、私は自信に満ち溢れていた。「この年齢でこんなことまでできる私」「中身のある私」「知識が人よりある私」

高校生の時、大学生に見られると嬉しかった。25歳で、27歳に見られた時も嬉しかった。ほんの一言の会話が、とても記憶に残っている。

老けてみられなくないから、年齢を言いたくないわけではない。年相応の中身がない自分が嫌だから、言いたくないだけだ。

若くみられるととてもショックな気持ちになる。歳をとってみられると、中身が認められたようで嬉しい。

きっと自分に自信を取り戻したら、また堂々と年齢を言えるようになるのかな。おばあちゃんになっても、堂々と年齢を合える自分でありたい。


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