4月③HERO

ちーかづきたーいよー
きーみのりーそうにーー

エンディングソングが宇多田ヒカルだった頃から観てきた、このシリーズ。今は使われてないと知っていても、つい口ずさんでしまった。

新メンバーでのテレビシリーズも、「今さら続編って、どうなの?」と半信半疑ながら観て、まんまとハマる。キムタクの演技がどうとか、松たか子はどうなったとか、もう別に気にならないくらい、面白かった。
それはきっと、これが検事のお仕事ドラマだからだ。

主人公の久利生は、スーツも着ない、言葉遣いもざっくばらん、捜査方法も独特な、かなり型破りな検事。軽薄そうな外見とは裏腹に、真実を追求する強い信念を持ち、権力やタブーに決して屈することはない。

もちろん組織の中では、出る杭になる。
それでも、彼を理解してくれる同僚や上司が彼を懸命に支える。最終的に、キムタク、いや久利生がオイシイところを持って行こうと、皆協力を惜しまない。
自分にはなかなかできない、でも、彼なら、やってくれるから!それがHEROだから!

組織で仕事をしている人なら、少なからず共感できる部分があるのではないだろうか。
検事も公務員とはいえ、サラリーマン。上司に楯突いたら飛ばされるかもしれないし、理不尽と思っても折れなきゃいけないこともある。

そんなの、関係ねぇじゃん、正しい事やんだろ?
とキムタク節全開に、真実を求めて突き進む、その姿に心がスカッとするのは、私だけではないはず。

自分にはできない、ところもポイント。
こんなヤツ近くにいたら振り回されて大変だけど、それでも自分の代わりに上司に楯突いて、正しい事やってくれるなら、協力は惜しまないぞ!!
全国のサラリーマンの8割くらいは、こっち側の人間だと思う。だから、ウケる。

今回の映画も、まさにそのパターンだ。
そう、前にも書いたけど、シリーズモノはマンネリでもいい。カタルシス重視!

大使館の外交特権、治外法権という壁に阻まれても、決して諦めない久利生。そして、その彼を全力でバックアップする仲間たち。久利生のために、責任を取ってくれる頼もしい上司。
そうよ、いいのよ、それでこそ、HEROだから!

ただひとつ、腑に落ちなかったことがある。
問題の自動車事故の加害者は、防ぐことはできなかった、と不起訴になる。でも、この人、本当にシロなの?暴力団や大使館員とグルになってた訳じゃないの?そこはきちんと洗ったのか?

だって、その役者、新井浩文だよ??
そんな個性派俳優使ったら、なんかあるように見えるじゃないのー!怪しすぎるよー!

HEROの映画監督!新井さんはもっと大事に使ってください!!

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