12月④マネーモンスター

ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ主演、と聞けば、ちょっと古いけど安定のメンツという印象。また、投資で失敗したヤツがテレビ番組をジャックした!という内容が面白そうだなと、借りてみた。

果たして、その期待を少し下回る出来だった。
ジョージ演じる投資番組の司会者と、ジュリア演じる番組のディレクター、そしてジャックした犯人のキャラクターの掘り下げがあまり出来ていなかったように思う。だから、なんで彼らがこの状況に陥いり、こういう対応を見せたのか、ていうところがイマイチ納得できない。それは、事件を引き起こす原因を作った企業のトップとその恋人らしき広報の女性も同じこと。

え、なんで?なんで??と思ってる合間に、どんどん話が進んでいき、あれよあれよと大団円。いったい、誰に感情移入すれば良かったんだろ?と思いながらのエンドロール。

今年は、リーマンショックの実情を描いた「マネーショート」を観ていただけに、行き過ぎたマネーゲームや格差社会を深くえぐるような作品を期待してしまっていた。今作は、それが主題でなかったかもしれないので、勝手に失望して申し訳ないのだけれど。

2016年の映画は、これで見納め。と思うと、少し寂しいけれど、また来年もたくさんいい作品に出会えることを祈って。

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