5月①クレイジージャーニー⑵

ゴールデンウィークに、クレイジージャーニー。素晴らしい組み合わせだ。
今回のラインナップは、
1.佐藤健寿「世界四大廃墟巡礼の旅」前編
2.佐藤健寿「世界四大廃墟巡礼の旅」後編
3.永松真紀「マサイ戦士の妻」

いい!佐藤健寿さんは、好きなタイプだ。細身で端整な顔立ち。男の長髪は嫌いだけど、許せるタイプの長髪。ヒゲも嫌いだけど、許せるタイプのヒゲ。黒縁メガネも好き。服装もシンプルだけどオシャレ。やっぱり、全体的に好き!

この番組に何度も出演している佐藤さん。毎回、彼が好んで撮る世界中の奇妙な遺産、「奇界遺産」を巡る旅に密着。
今回は、イギリス・ブルガリア・ベルギー・ウクライナの4カ国で、廃墟を巡るという。

これらの廃墟、ウクライナのチェルノブイリを除いて、すべて存在すら知らなかった。マニアックで、行き着くのも大変で、観光旅行なら絶対行かない場所ばかり。だからこそ、佐藤さんが見せてくれたその景色は、見る者を圧倒する。

特に私が衝撃を受けたのは、ブルガリアにある旧ソ連の「共産党ホール」
人里離れた山の頂に忽然と現れる、その廃墟。UFOのような円盤状のホールと、星型のマークが入ったタワーのようなモニュメント。まるで、SF映画の舞台だ。まさに、THE 奇界遺産。

そして、その中は、旧ソ連を讃えるモザイク画が壁面を飾っており、それがまた不気味だった。独特のタッチが、なんかソ連っぽい。

米ソ冷戦時代、共産党の力を誇示するために建てられたこのホール。ソ連が崩壊した、その後の歴史を分かっているから、余計に虚しく感じる。暗さ、闇、恐怖、そんなイメージしか湧いてこなかった。
けれど、怪談話が好きなように、そういったモノに人間が惹きつけられるのもまた真実。

普段は、肝試しとかいって廃墟に行くヤツの気がしれない、と思っているが、歴史を感じられるような廃墟なら、魅力的で学ぶ事の多い、行く価値のある、「遺産」と言えるのかもしれない。

さて、永松さんの「マサイ戦士の妻」を続けて見る。暗い廃墟からの、すごいギャップ!
マサイ戦士たちのカラフルな衣装の映像で、一気に明るい気持ちになった。

しかし、永松さんが赤裸々に語る、マサイ戦士との夫婦生活は、自分の価値観と大きく異なるもので、とにかく衝撃。
アフリカの男尊女卑的文化が大嫌いだが、その文化を当たり前のものとして生きている人たちが確かにいる。女性もそれを受け入れている。
ならば、日本人の私がとやかく言うことじゃないんだろうな。

にしても、新婚初夜に妻を親友に差し出す、とか、初潮前の女子たちが20代の男性と性交渉を持つ、とか、受け入れ難い習慣だ。

自分とは関係ないんだから、ホントとやかく言うべきじゃないんだろうな。でもなー、自分なら絶対やだなー。でもなー、そういうヤダって気持ちだって、日本人として生まれたから芽生える感情であって。。。
うーん、モヤモヤ。

共産主義も、極端な男尊女卑も、きっとその国で生まれ育ったら、当たり前になる。
私は、批判精神をひとまず脇に置いて、世界の現実を知る、そのために、クレイジージャーニーを観よう。

きっと、知る、が相互理解への第一歩だから。

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