いざ、田舎へ帰省! 〜当日朝の奇跡〜

いざ田舎へ帰省する日の朝。

前の日の夜に、冬から長男が大事に飼っていたカブトムシの幼虫がいる虫カゴを忘れないように、と玄関に置いていたが、様子がおかしい。
虫かご周辺が土で散らかっている。

はて、これは、長男が心配になって、カゴを開けたな。と思い聞いてみると、

知らない

のひとこと。

では、心配した(そもそも数週間ほど前に同じ現象が起きていて、ネットで調べると、蛹になる環境が悪いと、幼虫はカゴの中を動き回ると書いてあり、土の環境を変えたところだった)夫がほじくりかえしたか、と思い聞いてみると、

知らない。

またまた同じ返事。

え、もしかして!!!!?!!!!

と、思い、カゴを開けてみると、

なんと、羽化している!!!!!!!!!!!

山形へ一緒に帰ろうとしていた、今日という日に、、、何週間も何週間もみんなで相談しあって、いつになるかも分からなかった帰省のその日に、、、羽化するとは!!!!!

「羽化してるーーーーーー!!!!!!!!」

思わず、童心に返って叫んだ私。

息子もすっかり目をキラっキラに輝かせて、成虫となったそのカブトムシに夢中に。

帰省することもすっかり忘れて、かぶちゃん(と、命名)と遊びこんでいました。


奇跡。

と思いました。
正直、数週間前に土を変える作業をした時に、死にかけているように見えて、夫と、大丈夫かな、、と心配しながらも、でも、とりあえず、山形に持ってくね、と言っていたところ。しかも、7月前に羽化するなんて!!!

こんな嬉しいプレゼントあるんだ。

と心から思いました。

長男は段ボールでおうちも作って、一緒に帰る!と張り切って、移動の時は虫かごにしようね〜と説得し、虫かごに移動させて、いざ、山形へ。本当に心温まる、嬉しい出来事でした。


ちなみに、話には続きがあります。

ーその後のまさかの展開と感謝のエピソードー

到着後、山形のおじいちゃんに見せるために、長男が張り切ってカゴを開けてみると、さがしてもさがしても見つからない。

おかしい。

と言うことで、きっと、車の中にいるんだな、と思い、探せど探せど、、見つからない。
夫に念のため東京にいないか電話で確認。でも、いないとの返事。

え、どこ、、まさか車から落っこちて、、

なんて、すごく複雑な気持ちになりながら迎えた夜。夫から電話があり、

カーテンに引っ付いてるとのこと!!!!!

ちゃんと命があった!!良かった!!!と、心から安堵しました。

しかし、なんで東京に!?みんなでしっかりカゴに入れて確認したはずなのに!何回考えてもおかしい。

その後は、夫から息子宛にLINEを通して、育児日記的に届く写真記録。

カゴに入れず、部屋の中やや野放しする日もあったようで、

・毎晩ブンブン元気です(うるさいです)。

などと言ったおもしろエピソードもありました。

今思えば、

夫が東京で1人寂しくないように、

かぶちゃんが自らカゴを抜け出して、

東京に残ってくれたのかもしれないな、

と思いました。

秋が過ぎた頃、命が尽きた報告があった時はみんなで悲しみました。

命をありがとう、

私たち家族を繋いでくれてありがとう、

のエピソードでした。

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