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逃げ道づくりのススメ。

人間には、自分より弱くて逃げ道がない者をいじめてしまう性質があるようです。決して人間の全員ではありませんが、何割かは。

最も美しい解決策は、魂や人格が向上して、全人類が弱くて逃げ道がない者をいじめなくなること。ですが、現生人類が地球上に誕生して数万年から数十万年。あなたもお分かりの通り「最も美しい解決策」が実現したことはまだありません。
魂の大いなる成長のためには、この世での時間は短すぎるのでしょう。

現生人類の性質を直視するなら、解決はしないまでも、2つの対処法があると考えます。

1)個人レベルで強くなる
マンガ「はじめの一歩」の主人公・幕之内一歩は、元いじめられっ子ですが、ボクシングを通して強く成長していきます。

人間の何割かに、自分より弱くて逃げ道がない者をいじめてしまう性質があるのなら、個人レベルで強くなることは1つの対処法です。

2)仕組みとして逃げ道を用意しておく
本人が決意して強くなろうとするのは尊い。しかしながら、個々人が強くなろうとするだけでは限界もあります。
(誰もが幕之内一歩のように強くなれるとは限りません)

もう1つの対処法としては、仕組みとして逃げ道を用意することだと考えます。

たとえば、日本の小学校や中学校はクラス分けがあり、担任やクラスメイトが固定されている。担任と合わなかったり、同じクラスにいじめっ子がいると逃げ道がありません。
大学などのように単位制にして、それぞれの教科ごとに移動するようにすれば、合わない先生や同級生との関わりを最小限にできます。

職場にしても、日本ではまだまだ転職は不利になることが多いです。転職しても大幅に待遇が下がりにくい、また、病気や育児などでブランクがあっても昇進していける仕組みがあれば、非人間的な扱いを受けても逃げやすくなります。

仕組みとして逃げ道を用意することも、簡単ではないかもしれません。
しかし、一人ひとりが努力して強くなることや、ましてや全人類の人格が向上するのを待つことに比べたら、現実的な対処法ではないでしょうか。


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